2016/10/12 22:48

高校受験(中学受験)の際、「学校案内」と呼ばれるパンフレットを参考にすることが多いと思います。

ここ10年、特に私立学校においてイメージ戦略としてパンフレットを重要視するようになりました。私も長いことパンフレット編集に関わっていたのでわかるのですが、「タテマエの部分」「ホンネの部分」そして「盛ってる部分」があります。

タテマエの部分は、3年間(中高一貫の場合は6年)の教育イメージ図のようなもの。あくまで学校側の理想を掲げているに過ぎないので、あなたが入学したとき、必ずしもその通りに教育サービスが提供されるとは限りません。

ホンネの部分を読み取るにはパンフレットに使われている写真に注目してみてください。プロカメラマンが撮影したパンフ用の写真とは別に、日常の学校行事・学校生活を紹介している写真は、その学校のリアルな姿。たいていは行事係の先生が撮影しているので上手に構図をとった写真ではありません。しかし、そこに写る生徒の表情、教室の様子などは「パンフ用」に作られたものではないので、学校のホンネを知るにはこのような写真を見るのが一番!

最後は「盛っている部分」。進学実績や卒業生紹介のコーナーをよーく見てみてください。3年以上前のデータが含まれていたら「盛って」いると判断して大丈夫です。毎年コンスタントに実績が出せているなら、最新のデータが紹介されるはず。

と、いくらでもお話しができるのですが、この場ではこのくらいにしておきましょう。

私が開催する教育ミニ講演会では、ここには書ききれない「パンフレットの読み方」の解説も行います。また、あなたの受験候補校のパンフレットや募集要項を手にとりながらの個別相談も承ります。「保険の窓口」のような感覚でセカンドオピニオンティーチャーを利用することもできます。

 

さて、いよいよクラウドファンディングもラストスパート。現在の金額ではまだ思うような事業展開には至りません。ぜひみなさまの温かいご支援お待ちしております。