3発目の投稿は、メンティより、ロシアのクリスマスについてです!!
皆さんはクリスマス、楽しく過ごしましたか?^^
日本ではクリスマスになると街に綺麗なイルミネーションがかかり、カップルがその下を歩き、お互い打ち解け合う大事な一晩を過ごす。そしてまた、子供もサンタさんからプレゼントをもらうことを楽しみにする。
でもクリスマスは世界の他の国々でも同じ祝われ方をしているのでしょうか? アメリカでさえ、日本とはとても違っているといえるのではないでしょうか?とても家庭的な祝日になっています。
では、ロシアの「クリスマス」とは?
このテーマについて話すときに2つの要素が欠かせません。
それは、
・ロシアのクリスマスイヴは1月7日で、祝われ方が違う
・ロシアでは新年に「サンタ」が来る
なぜこんなことになっているかというと、クリスマスはその源泉において宗教的な祭日だからなのです。
前者に関してなぜ日程が世界と違うかと良いますと、ロシアはキリスト正教圏だからなのです。中世にキリスト教が東西に分かれてから、お互いが使っているカレンダーの間にも13日のズレが出てきたのです。
そして正教圏のクリスマスには商業化された歴史はなく、今日までそのまま宗教的な祭日として生き残っているのです。でもロシアは基本的に新年明けてから14日までの間はずっとお祭り気分が続くので正教クリスマスを言い訳(笑)に飲んだり家族でパーティーをしたりする人はいますけどね。
そして、日本やアメリカでのクリスマスの役割はロシアではそのまま新年に移されているのです。青いサンタとその娘助手が子供にプレゼントを渡しにくる。その青いサンタは”Дед Мороз”(寒爺さん)と言います。そしてカップルや家族も新年をまさに「クリスマス的」な祝い方をするのです。
なぜそうなっているのか? それは、ソ連時代に政府が断固に宗教色のあるものを拒否していたからなのです。新しい国、社会を作るためにはレーニン曰く「大衆のアヘン」である宗教やそれをもとに権力を保っていた教会の影響力を下げなければいけませんでした。
19世紀後半からロシアにもヨーロッパのクリスマスの祝い方が浸透してきて同じ道をたどっていたわけなのですが、そこでロシア革命が起きるとその機能が全部そのまま新年に移され、宗教色を一切消されました。なんせよ祝い好きなロシア人からこんな素晴らしい祝日をとってしまうのはあまりにも強引なことでしょうから(笑)
宗教色の代わりにロシアの新年祝いに持ち込まれたのはロシアの童話や民族的な文化色(これは家庭内の祝い方にはないですが子供向けの新年パーティーの話です)で、とてもフェーリーテール的な、何か魔法がかったような雰囲気が漂っています。Сказка(スカーズカ)ですね ✨
でもはっきり言ってしまうと、ロシアでは「クリスマス」は12/31から1/14日までずっと、陽気に続きます。やはり休暇日数最多な国だなって感じがしますね^^
一度ロシアに新年期に行ってみてのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか?
クリスマスが終わっての一発目の投稿だったので、純粋にロシア事情を書いてみました!
サハ共和国渡航後の報告会も、このように文化を伝えられるよう、精一杯頑張ります!