2012/12/19 19:42
ご報告が遅くなってしまい、大変申し訳ございません。
先日12月8日、70名のパトロンの皆様からの655,500円のご支援をもって、プロジェクト[スラムの音楽教室inフィリピン]無事にサクセスの上、CAMPFIREでの資金募集を終了いたしました。

パトロンとなって下さった皆様をはじめ、無知な僕にNPOファンドレイジングやクラウドファンディングのいろはを親切に教えて下さった皆様、プロジェクトに興味を御持ち頂き、取材協力下さった皆様、様々な形でお知り合いの方に当プロジェクトについてご紹介下さった皆様、すべての皆様のご協力で達成し得たこの結果を受け、スタッフ一同、心より感謝いたしております。ありがとうございました!

スタジオ改築も着工から2週間ほどが経ち、徐々に、明るさと賑やかさに溢れた教室へとその姿を変えつつあります。

この場所で子ども達が楽しそうに音楽を奏でている光景が、今にも目に浮かんでくるような空間です。

来年の頭から、新しくなったスタジオで子ども達と音楽に取り組んでいくことが出来ること、本当に今、胸がわくわくしています。この最高の環境を皆様にプレゼントしていただいたからには、僕たちに出来る事、子ども達と一緒に、全力で、そして楽しく、やり尽くしていきます!

実はプロジェクト終了直後よりインドの音楽教育団体の視察に飛び立ってしまっておりました。(そのため皆様へのご報告が遅れてしまい申し訳ありません。。)

(写真:CHILD'S PLAY INDIAの子ども達と)

3年前より、インドの子ども達を対象に音楽教室を実施しているCHILD'S PLAY INDIAの代表者と、それぞれの国の抱えている問題や、音楽を通した解決アプローチなど、本当にたくさんのことをディスカッションし、共有してくることが出来ました。話せば話す程、既に実績のある団体でも、僕たちと同じ問題を多く抱えている事、その問題一つ一つを解決するために様々な工夫をしていることがわかりました。

そんな中で、フルート教室を受け持つ女性講師が僕に語った一言は、全くもって予想外のものでした。

"Hide, you can't plan it."
(ヒデ、このプロジェクトを計画することは、出来ないわよ。)

厳しいようで、しかしわくわくするこの言葉。
僕は心のどこかで、この音楽教育事業には既にどこかに最善の方法=模範解答が隠されているような気がしていました。それを探し出して、セブで実践するのが使命だと考えていました。

しかし相手は子どもで、しかもそれぞれ心の中に深い影を抱えている少年少女たち。音楽を通して彼らを救おうとする活動は、特にセブでは初めて。そんな子どもたちを、グループで育てていこうとしている。

世界の各地から、お互いに経験やヒントを共有しあうことは大切。でもやっぱり、ここセブで暮らす子ども達のためのプロジェクトは、自分たちの手で作り上げていくしかないんだと、その瞬間その瞬間に子どもが心から楽しいと感じ、そこから学びを得られるような音楽体験を、チームで知恵を絞り、そして一人ひとりが自らの経験をフルに還元しながら、体当たりで接していくしか無いんだと、心を新たにできる言葉でした。


インドでは子ども向けのクラシックイベントでも演奏をさせてもらいました!

季節は師走。僕にとってとても大きな挑戦の第一歩となった2012年でした。新しい年を、皆様に実現させて頂いた素敵なスタジオと、新たな気持ちとで迎えられること、とても幸せです。子ども達と一緒に大きく飛躍できる2013年と出来る様、スタッフ一同、力を合わせて音楽と向き合って参りますので、どうぞこれからも応援宜しくお願いいたします!

パトロンの皆様には、リターンの発送について改めてご連絡差し上げますので、今暫くお待ち下さいませ。

ありがとうございました!
Salamat kaayo!