全国1億6,000万人のエアギターファンのみなさん、こんにちわ。
エアギタリーマンしんごろうです。
今日は、今回のプロジェクトを私と一緒に進めてくれている心強い仲間を紹介します。
エアネスサイゴウ氏です。
(画像は日本エアギター協会 公式Blogより)
彼は、昨年から日本エアギター選手権への挑戦を始めました。
昨年の鹿児島地区予選は惜しくも3位に終わり、決勝への切符を手にすることができませんでしたが、そのあくなき探求心とネタに対するこだわりからは目が離せない!そんなエアギタリストです。
そしてそして、彼は鹿児島では知る人ぞしる!街づくり界の有名人でして、例えば、移住ドラフト会議みたいな企画を発案→運営してしまうというちょっと変わった人物なのであります!
そんな彼がエアギターにかける思いを聞きました。
ちょっと長いですが、お付き合いください。
第1部 エアネスサイゴウさんって、何者なの?
以下、しんごろう×エアネスサイゴウの対談です。()内がしんごろうコメント。
(よろしくお願いします)
Yeaaa!!!
(一呼吸おいて、)
どうもこんにちは、エアネスサイゴウです。
クラウドファンディングにご協力ご支援いただいている皆様、いつも本当にありがとうございます。
(まずは自己紹介をおねがいします。普段は何をやっている人なの?)
はい。
普段は、Ten-Labというまちづくりと企業の経営支援をする社団法人を経営しているのと、ecommitという環境系の商社の役員をやってます。
あとは、毎週土曜日には、MBCラジオ(鹿児島最大のAMラジオ局)のRadio Burnという激熱なラジオ番組のMCをやったり。まあいろいろやってますね。
(いろいろやってるのね。で、街づくりの人と。)
街づくりの人と括られるのは、あんまり嬉しくなくて。
自分が面白いと思うことを街の人と一緒にやる、その結果として街が楽しくなれば嬉しいなと、そんな気持ちでいろいろやってます。
移住ドラフト会議とかも、まあいろいろ批判されたりもしてますが、プロ野球のドラフト会議みたいな感じで地域側が移住希望者を指名するなんていう壮大なコントは、まず自分が楽しそうだからやってるというわけで。これにつきます。
(↓移住ドラフト会議 抽選の一幕)
(いやー、自分が楽しいと思うことは、街のためになると。そう信じるハートの強さがすごいですね)
そうですねー。自分が楽しいと思うことだと、自分の時間とお金を投資できると思うんですよ。
行政のお金で街づくりのイベントをやる!みたいなことに対するアレルギー反応は最近強くなってると思うんですが、僕も行政とのお仕事はできるだけ厳選するようにしてます。
行政のお金って、麻薬みたいなもので、1回もらっちゃうとそれなしでは生きられなくなっちゃいますからね。
今回のエアギター全国大会についても、行政からの補助金や助成金は一切もらわずにやろうと。
で、まずは自分達でお金と時間を出し合い、そのうえで地元の企業さんにも協力をいただき、最後にクラウドファンディングを仕掛けたという次第です。
(むうう、深い。そんなエアネスサイゴウさんが、エアギターにはまったのはどんな理由が?)
一つは、単純にエンタメとしての魅力が強いと思ったから。実際に自分でやってみて、その感覚は確信に変わりました。
それと、ちょっと真面目なことを言うと、「見えないものを見る」というエアギターの魅力は、経営や地域課題の解決に活きると思ったからです。
バブルの好景気を実感として経験していない我々の世代は、日本が元気な時代を知らないとも言えます。その意味で、根底にあるのは諦めだったり、脱力感だったりするんですよね。
ゆとり世代とか、さとり世代とか言われてますし。
でも、そんな僕らでも、先の未来がまったく見えていないわけではない。
おそらく、一人一人が自分の生き方を自分で選択するような未来が少しずつ来てるんだろうな、ということについては、なんとなく感じているわけです。
この、「明確には言葉に出来ないけど、何となく見えつつある未来」を、街の人と共有しながらより良い町の在り方を模索するというプロセスにおいては、エアギター的なアプローチが必要なんじゃないかなと思ってます。
(湯之元のまち)
(すいません、エアギター的なアプローチってなんですか?笑)
えーっと、エアー(目には見えない)なギターを、音楽(外部環境)の中にきっちり設計して、プレイする(実際に体を動かす)ということです。
エアギターって、あまり普段触れることが無いと思うんですが、本当にギターが見えるんですよ。
そこにないものが、音楽やプレイヤーの動きによって見えるようになる。
このプロセスは、「いまはまだ見えない、けれどもこの環境を活かせば感じられるような街の未来を多くの人に共有し、行動につなぐ」というまちづくりと通じるように感じてます。
(だいぶ無理やりですが、なんとなくわかるような気がしてきました。)
でしょ!(ドヤ顔
そういうことなんです。
それともう一つは、エアギターというコンテンツのエンタメ性こそが、これからの地域課題解決・社会課題解決に必須な要素なんじゃないかと考えてます。
(どういうことですか?)
私自身、この業界(まちづくり界隈)に身を投じてもうすぐ10年近くなりますが、いままでは「いかにマイナスをゼロにするか」という舞台が中心でした。
環境悪化、経済の衰退、教育環境の悪化、などなどはいずれも「いま問題になってること」を「解決する=課題を無くす」方向性。
それって、「良いことやってるよね」と人に言われるけども、ともすると悲壮感が漂って来たり、なんというか、当事者意外が関わりにくい。
けれども、これからは、マイナスをゼロにするのではなく、マイナスをプラスに変えていくような要素が必要なんじゃないかなと。
分かりやすく言うと、社会課題を解決する!ではなく、何か楽しいことをやってたら、結果的に課題も解決されてた!というアプローチの方がいろんな人を巻き込めるんじゃないかと思うんです。
(なるほど。ちょっとわかってきました)
そして、マイナスをプラスに変える要素がエンタメなんじゃないかと。
エアギターはあくまでも、どこまでいってもエンタメです。でも、そのエンタメを楽しく突き抜けることで、結果的に街の課題がいくつか解消されてたらうれしいですよね。
(おお、確かに。)
ということで、今日はなぜいま、エアギターなのか、というお話でした。
明日は、そんなエアギター全国大会が、結果として湯之元という町のどんな課題を解決する可能性をもっているのか?といったあたりのお話をさせてください。
(ありがとうございます。ということで、このインタビュー、続きます!!)