椋橋彩香(くらはしあやか) 1993年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科にて美術史学を専攻、2022年博士後期課程単位取得満期退学。現代タイにおける地獄表現、「タイの地獄寺」を研究テーマとする。早稲田大学會津八一記念博物館助手を経て、現在は大学非常勤講師。「タイの地獄寺」を珍スポットという観点からだけではなく、様々な社会的要因が複合して生まれたひとつの現象として、また地獄表現の系譜において看過することのできないものとして捉え、フィールドワークをもとに研究・執筆を進めている。著書に『タイの地獄寺』(青弓社、2018年)。
地獄を表現したタイの寺院・通称「地獄寺」について研究している「地獄」こと椋橋彩香と申します。地獄寺という場所が文化的価値のあるものだと信じて2016年から現地調...