福井県小浜市で、「小浜よっぱらいサバ」の養殖を手掛けてきました。 元々、微生物・細胞工学の研究畑にいましたが、2016年に小浜市主体の「鯖、復活」プロジェクトに参画しました。 当初は、酵母などに対する知識と経験を活かし、日本酒の酒粕を餌に加える研究に取り組んでいましたが、いつの間にか養殖そのものにも深く沼り、地元の漁業者と共に田烏水産という水産会社まで創ってしまいました。 さらに、昨年12月には、養殖の研究を加速するためのプラットホーム「株式会社わかさかな」も設立(社長は青海忠久福井県立大学名誉教授)。 なんと同日に、「地球沸騰化」という言葉で2023年度のユーキャン新語・流行語大賞を受賞するという栄誉(???)にも与っています。 20代の頃は、キリスト教会の牧師も務めていたという、我ながらよくわからない経歴ではありますが、仕事に対して、そして養殖の未来に対しては、誰にも負けない情熱と誠実さで臨んでいます。
安全に美味しく召し上がっていただける養殖サバ。しかし、今、その生産は大きな危機に瀕しています。資源の枯渇が稚魚の確保を困難にし、異常な海水温上昇が食卓に上る前に...