田浪亜央江と申します。2017年4月に東京から広島に移り、広島市内の大学で中東アラブの政治・文化事情や、アラビア語を教えています。パレスチナ文化を研究していますが、最初にアラビア語を学んだ国はシリアで、シリアの人たちには本当にお世話になりました。2011年以降のシリアをめぐる状況のなかで、あの美しいシリア社会が破壊され、人々が傷つき殺されてゆくニュースを見ながら、何も出来ずにいることがずっと苦しかった。シリア人をはじめとするアラブの人たちとここ広島で出会ったからには、この地で一緒に生きていけるよう、彼らが必要とする支援をしたい。それは、何かと息苦しいこの日本社会で、私自身が生き延びるための方策でもあるような気がします。
さまざまな事情で国を離れ、日本で育つアラブの子ども。日本語は上手ですが、親との意思疎通やアラブ文化とのつながりを維持するためには、母語も大切です。皆さまのご支援...
さまざまな事情で国を離れたアラブの子ども。日本の学校に通い、日本語も上達していますが、親との意思疎通やアラブ文化とのつながりを維持するためには、母語も大切です。...