公益財団法人大阪みどりのトラスト協会 常務理事 中学2年生の時に、友達のチョウの採集がきっかけで、普段よく見るルリシジミが、それまでは“灰色”と思っていたのが、表面は、とても美しい“るり色”だったことに感動し、チョウに興味を持ち始めました。以降、高校時代は生物部、大学時代は昆虫研究会に所属し、専門は農学部林学科に進みました。そして、生まれ育った大阪で、自然やみどりに関わる仕事がしたいと思い、大阪府の森林関係の技術職員となりました。大阪府では、能勢町の地黄湿地緑地環境保全地域の指定や信太山の湿地の保全対策、大阪の野生動植物目録や大阪版レッドデータブックの作成、市街地の緑化などに携わることができました。 今は、縁あって、大阪みどりのトラスト協会で、自然環境の保全や緑化の仕事をしています。大阪には、和泉葛城山のブナ林に代表される貴重な自然のほか、身近な自然やみどりもまだまだたくさん残っています。これらは、私たちが生きていく上で、本当に大切なものです。これらをまもり、育て、次の世代に引き継いでいきたいと思ってます。
古くから栗の栽培が盛んな能勢町では栗の古木で営巣するアリと、そのアリと共棲するチョウ、キマダラルリツバメが生息しています。しかし近年、栗の栽培面積は減少していま...