こんにちは、横山大貴です。
大学院で建築設計の勉強をしながら、今は屋台や家具などデザインの仕事をやらせてもらってます。
F/Actoryには改修する際の安全面やDIYで可能な改修箇所の設計施工を検討して実施する「DIYアドバイザー」として関わりながら、ステッカーやF/A Magazineなどプロダクトの設計もしています。
誠二郎に初めて会ったのは今年の2月、大学の先輩の紹介でまだこの場所がどうなるのかも決まっていない時に神楽坂で出会いました。
当時はまだ誠二郎が住み始めたばかりで「何かこの場所で実現したい」というざっくりとした理想があって相談を受けたものの、予算は0円。
僕自身まだ学生で経験もありませんでしたが、彼の誠実さと熱意に圧倒され「何か力になれれば」と運営の方法や資金調達から携わることになりました。俳優業や撮影、制作活動などみんなそれぞれの仕事があるので終電でF/Aに集まって朝まで「この場所で実現したいこと」を語り合い、時には神楽坂の街へと繰り出し、いろんな居酒屋を渡り歩いたりもしました。
最初は手探りでしたが、模型や図面を使った参加型のワークショップを開いて活用方法のアイデアを募ったり、メンバーのみんなにヒヤリングを行ったり、ときには自分自身も寝泊まりするなど、実際に使ってみて気付く居間やガレージの使い方やほしい環境が徐々に見えてきて、今回のクラウドファンディングを機に「これが好きを追い続けられるクリエイターの創造拠点F/Actory」というコンセプトのもとDIYによる改修工事プロジェクトとして発信することになりました。
誠二郎と出会ってから気付けば様々な分野で活躍する同世代の人々が集まり、お互いの活動を知ったり興味を持ったり、それが仕事に繋がったり、小さな輪が少しずつ繋がって大きくなっていくのを実感しています。
僕には紡げない言葉を語るキレキレのGENZO、紛争地域に撮影に行っている徹くん、イギリスの名門 Central Saint Martins Fine Artから帰国してXR事業の準備している啓人くん、この場所には「学生」以外の肩書きを持って、自分自身の夢や描く未来を全力で言葉とかたちで発信していく人がたくさんいます。僕はそれを後押しする環境の整備を進めていきたいと考えています。
またこのプロジェクトの面白いところは改修工事の仕方にあります。
空き家を改修する際は工事が終わってから住民が住み始めるのが一般的ですが、今回のDIY工事ではガレージの改修で出た瓦礫をインスタレーションや撮影で使用したり、改修工事の様子を撮影し改修されるまでのプロセスをドキュメンタリー映画として製作したりと、「DIY改修工事自体がクリエイターたちの創作活動と連動するような方法」で工事を進めています。
「みんなでつくりあげる創造」に分野や年齢の垣根を越えて誰もが参加することができて、自身の活動や作品として発信することができます。
今後も引き続きDIY工事と絡めた様々なイベントを企画していく予定ですので、常に変化し続けるF/Actoryをどうぞよろしくお願いします!
明日はドキュメンタリー監督のトオル君です!
お楽しみに!