2014/07/22 19:32
いつも応援して頂いている皆様、私は映画「Passage of Life」に難民支援者役として出演する俳優の來河侑希と申します。

今回の活動報告は私が役作りの為ミャンマー北部カチン州のミッチーナへ一人で渡航した時の事をお話したいと思います。

人が人を支援する事とは何か?

それを裸感として知りたい、
どんな考え方が生まれ
どう行動するかが知りたくて、知人の紹介であるミッチーナに住むミャンマー人をたよりにミッチーナの難民キャンプへと向かいました。

僕は僕自身で何が難民の方に出来るか、何がしたいかを日本で考えました。自身のお金で買える物資、赤ちゃん用の爪切りや、大人の爪切り、ウエットティッシュや、熱冷まシートなどなどを集めました。

そして、自分の培った殺陣という技術を見せ自分にしかできないコミュニケーションを難民キャンプで行い、そこから生まれる物を知りたくて、刀を持ち込めるかも解らない、何の可能性も無い中、ヤンゴンに飛びました。

ヤンゴン国際空港からミッチーナまでは、2時間半程。

ミッチーナの持ち込みは本当に大変でした。二本持っていき一本は輸送中に折れてました笑

ミッチーナは40キロ程行くと政府側とカチン族側が内戦をしています。
カチン族は自分達の土地を守っているのです。

ミッチーナから車で15分程行くとそこには多数の難民キャンプがあり、内戦の被害を受けた普通の市民が沢山いました。

何故、難民キャンプに来たのか、自分が何をしている人物なのか、そしてこの難民キャンプで何がしたいか。

長い説明の末、難民キャンプのリーダーは快く殺陣の一人芝居をやることを快諾してくださり、次の日の16時に隣のキリスト教会でやらせてもらう事となりました。

当日は100人程の人達が集まってくれていました。

それだけで感動し、同時に緊張しました。これだけの人達が集まるとは考えて無かったからです。
まず自己紹介と目的を話しました。
最初は少し重たい空気を感じましたが、お辞儀をして、黙想をした後、人々の空気を取り込み、いつも演じるよりも、見る人々の空気に合わせ、まず型を披露し、自分の持ち味である早い殺陣を披露しました。

最初は空気を感じながらやりましたが、最終的に自分の持てる力を出し切り、さらけ出す事が出来ました。

一瞬の静寂の後の大きな大きな拍手
は忘れません。

この映像は録画をしましたので、クラウドファンディングで支援してくれた方がもらえる、メイキング映像に収録したいと思います。

多くの質問を頂き、そして集合写真をとりました。

その後一人一人とツーショット写真をとり終えた後、沢山のプライベートな話、事情、問題、将来の夢などを聞かせて頂きました。

自分をさらけ出してやっと聞くことのできるプライベートな話。

最後に、物資も嬉しいですが、私達は今の現状を知ってもらえるだけで嬉しい。また来て下さいと言われました。

支援のつもりで行ったはずでしたが、いつの間にか大きな感謝を頂き逆に力を頂きました。

支援とは、何かを掴んだ気がします。私が掴んだ支援は、支援と言うよりは交流だと言う事です。こちらは、物資などを提供してるのですが逆に色々な言葉を伝えて頂き、目標が出来たりが生まれ力を与えてもらえる。
私も一つ目標が彼らのおかげで出来ました。

それは、その難民キャンプで、このPASSAGE OF LIFEの無料上映をしたいと考えるようになり大きな原動力になりました。

ミッチーナで過ごした貴重な時間は間違いなく映画制作の力となりました。
なんとしても映画を完成させます。応援よろしくお願いします!

來河侑希