2014/07/29 10:06
9月10日に、最新最高のアルバムが出ます。

タイトルは「SODA (ソーダ)」

これを、
「四年ぶりオリジナル・フルアルバム」
と銘打っているわけだけれども。

なぜなのか。



この四年の間にもフルアルバムは2枚出しているし、それとは別にミニアルバムも2枚出している。

フルは「ザ・ワールド・イズ・ユアーズ」(2011)と、
「短編集」(2013)。

「ザ・ワールド~」は、新曲やライブ音源も含むそれまでのまとめ、ベスト、という感じの企画盤。

「短編集」は、どのアルバムよりぶ厚いサウンドなんだけれど、裏腹に「吉田諒」名義での作品なんだ。



まあ、そういう実情は置いといて。

「四年振り」なんて書くと、

「この四年は何もしてなかったのか?」

「この間にずっと応援してたのに」

と思う人も居ると思うんだ。


とんでもない。ものすごく色々やっていた。

変化と試行錯誤の四年間だった。


苦しいことも楽しいこともいっぱいあって、

それが沈殿して、溜まった澱のマグマがはじけたのが「SODA」だと思う。


「BOY」以来四年ぶり、ということも時折書くんだけど、それも理由があって。

「BOY」は今聴いても、良い意味で引っかかる。

心を持っていく力強さがある。

ひときわ下手だけど、とてもいいアルバムだ。


この四年間出した4枚、どれも全然違くて、すごく良いんだけど、

自分という材料の「うまみ」みたいなものを出しきれなかったかな、と今は思う。

どれも凄く好きで思い入れがあるし、

例えば「短編集」なんか、みんな凄く上手いし、曲もどれもいい。


でも、「うまみ」っていうのを出せたのは、やっと。

四年振り、っていう感じなんだ。



「食べ物は腐りかけが美味い」とか、言うじゃない?

そういうのに少し似てて。

「LOVE」や「BOY」のときと違うのは、その腐りかけを引っ張り出すのに自分を痛めつけてボロボロになってたのを、ちゃんと素潜りで取ってこれるようになった、っていうか。


「短編集」や「GIRL」、「衝動とバラード」の時と違うのは、本当に新しいものが出来た、
スタンダードになるものが出来た、っていうところかもしれない。


四年振り、ってことは26歳から30歳になるまで。

なんかね、凄くみっともない時が沢山あったのも含めて、

浮かんできた泡が、ソーダが、愛おしいのです。


どうか震えて待っててね。

夏だけど。

ボーカル/ギター 吉田諒