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高知初のスタートアップ支援施設”Kochi Startup BASE”を設立!

2018年12月3日、高知市内にスタートアップ支援を目的とした”Kochi Startup BASE”がオープン。新規事業創造セミナーや起業家育成プログラムのほか、多種多様なセミナーやワークショップの開催、コワーキングスペースやイベントスペースの提供を通じて高知県の活性化を目指します。

現在の支援総額

225,500

28%

目標金額は800,000円

支援者数

17

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/12/11に募集を開始し、 17人の支援により 225,500円の資金を集め、 2019/01/31に募集を終了しました

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高知初のスタートアップ支援施設”Kochi Startup BASE”を設立!

現在の支援総額

225,500

28%達成

終了

目標金額800,000

支援者数17

このプロジェクトは、2018/12/11に募集を開始し、 17人の支援により 225,500円の資金を集め、 2019/01/31に募集を終了しました

2018年12月3日、高知市内にスタートアップ支援を目的とした”Kochi Startup BASE”がオープン。新規事業創造セミナーや起業家育成プログラムのほか、多種多様なセミナーやワークショップの開催、コワーキングスペースやイベントスペースの提供を通じて高知県の活性化を目指します。

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はじめまして。Kochi Startup BASE(運営:エイチタス株式会社)の 原亮(はらりょう)と申します。

私たちエイチタスは、共創からソーシャルイノベーションを生む活動として、全国各地で事業創出や人材育成に取り組んでいます。

このたび、高知市にスタートアップやキャリアデザインをサポートするKochi Startup BASEを、オープンする運びとなりました。

歴史や風土が生んだ明るさと開放感。自由な気風と郷土愛にあふれるまっすぐな情熱肌。そんなイメージが色濃い高知も、課題先進地を自称する声をたびたび耳にします。

課題とはポテンシャルでもあります。ならばその先進地こそ、そして、情動から立ち上がるエネルギー持つ人々が集うこの地こそ、挑戦の場にふさわしいのではないでしょうか。

そこで、利用者様が過ごしやすい施設を目指し、設備を充実させるための費用の一部を皆さまにご協力いただきたくクラウドファンディングに挑戦します。

このページをご覧いただいたみなさまと、高知に新たなシーンを生み出していければ幸いです。厚いご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


Kochi Startup BASEとは

Kochi Startup BASEは、2018年12月3日にオープンした高知蔦屋書店3階に設立されたスペースで、新規事業創造セミナーや起業家育成プログラムのほか、 LEGO® SERIOUS PLAY® メソッドを活用したワークショップ、スタートアップやキャリアデザインを目的としたセミナーの開催、コワーキングスペースやイベントスペースの提供を行っていきます。


▼現状 ~ 課題先進県”高知”

ご存知の通り、高知県は、1990年に全国で初めて人口が自然減になり、2010年には高齢化率28.8%と、人口減少の綿では全国に15年先行、高齢化率では10年先行する、課題先進県として認識されています。

図1 高知県と全国の人口の自然減少比較(出所:厚生労働省「人口動態調査」

図2 高知県と全国の高齢化率比較(出所:総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」及び「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」)

図表3 年齢(5歳階級)別の他都道府県への転出状況(高知県、平成27年)


さらに深刻なのは若者の県外流出で、年間2千人以上の転出超過にありその多くが15-29歳の若年層となっています。

一方で、高知県は、女性の活躍が著しいことでも知られ、たとえば、管理職、起業家に占める女性の割合がともに全国1位と、女性が活躍する地域として注目を集めています

また、高知県が2016年から取り組む起業支援の取り組みも注目されています。メンタリングを重視し、もやもや期から実際の事業化期までの各フェーズに手厚いメニューが用意され、様々な成果を生み出しつつあります。


”若者や女性が自然体で学び合える場を作れないか”

私たちはこれまで、高知県において、コミュニティづくりや事業創造に向けた様々な場づくりをサポートしてきました。

そうした取り組みの中ではしばしば、若者や女性の多くから、様々な理由で本当にやりたいことにチャレンジできなかったり、諦めたりしているという声を聞くようになりました。

「本当は絵を勉強したかった」

「子育てをしなきゃいけないから仕事をやめた」

「家庭のことがあるから仕方ない」

自分の夢の実現に向かって若者が思いっきり好きなことを学べる環境。自分らしい生き方を探すために自分自身を見つめなおすことができる環境。

出産・子育てを迎える女性が、自由にやりたいことや希望の仕事に従事でき、かつ働きながら子育てができる環境。

自分、家庭、子供、仕事、地域、いずれも犠牲にすることなく一歩を踏み出すために自然体で学び合える安心安全なコミュニティ = サードプレイス(第三の場所)。

 そんな場が必要だと思い、KSBを立ち上げることになりました。


▼KSBのストーリー ~ 自分の「好き」「やりたい」が社会に価値をつくる

私たちは、身の回りで起こる出来事や日々のニュースについて「どうして変わらないのだろう」と違和感を覚えたり「もっとこうしたら良いのに」と不満を抱いたりします。

一方で私たちは、ひそかに思い続けながらも様々な理由で先延ばしにしている、もしくは諦めてしまっている夢や情熱を持っています。そして多くの人はその想いを心に燻ぶらせつつ、自分の知識やスキルが周りに評価されることで折り合いをつけ、人生をやり過ごしています。

ですが、周囲の目や評価を気にせず、子どもの頃のように自分の「好き」「やりたい」に従って一歩を踏み出すことで、私たちの見える世界は変わり、それまでとは違ったフィールドが顕れます。

社会が変わる瞬間とは、実のところ、一人の誰かが踏み出したその一歩から始まっています。その一人が当事者として大切だと思うことに向かって歩き出したことが、人々の共感を生み、地域や社会に影響を及ぼす大きなうねりとなっていくのではないでしょうか。

そして、私たちが日々の生活の中で抱く違和感や不満は、「好き」「やりたい」と表裏一体です。

自分に「できる」ことで折り合いをつけながら評論家に甘んじるのではなく、一人ひとりがその違和感や不満を掘り下げ、そこから自分の「好き」「やりたい」が何かを知り、当事者となった時、共感が共感を呼び、社会や地域に新たな価値が創造されていきます。

Kochi Startup BASEは、安心して自分の想いを語り合える仲間と共に、誰もが自分の「好き」「やりたい」に従った小さな一歩を踏み出すことを繰り返しながら、徐々に影響力の環を広げていく、社会的な価値を生み出す考え方、価値観、行動を育むことを目指しています。


KSBのコンセプトは、”向き合う”、”気づく”、”つながる”、”学び合う”の4つ。



こうち女性起業家応援プロジェクト

「こうち女性起業家応援プロジェクト」は、起業や育児休業後の職場復帰や再就職、移住後のキャリアチェンジ、そして、キャリアアップを目指す女性を幅広く支援するという想いから、一人ひとりが自分自身と向き合い、新しいキャリアビジョンを考え、それに向かって一歩踏み出せるためのきっかけと仲間づくりを目指しています。


何かしらチャレンジをしたい、新しいことに取り組んでみたい、まだ誰にも言ってないけどこんなアイデアがある、起業してみたいと女性の皆さん、仲間と一緒に、ワクワク感溢れる自分らしい生き方・暮らし方を見つけましょう。 

こうちマイプロジェクト道場

「こうちマイプロジェクト道場では、参加者の皆さん一人ひとりの「わたし」の想いや物語に耳を傾け、マイプロジェクトづくりのサポートを行っていきます。


「マイプロジェクト(マイプロ)」は、個人の可能性と仲間同士の深い関係性を創り出す手法で、具体的には、自らのライフストーリーを整理し、自分の想いの根底にある経験や価値観を明らかにする「me編」と、自分自身と紐づいた本当にやりたいことを明らかにする「project編」の2枚のシートを使い、参加者同士の対話と小さなアクションを繰り返しながら仲間と共にその第一歩を踏み出す体験をしていきます。

アクティブブックダイアログ in 高知

読書が苦手な方や、読書がもともと好きだけどもっと新しい読み方にチャレンジしてみたい!という方向けに、「アクティブブックダイアログ」という新しい読書法を活用してワークショップを行います。


アクティブブックダイアログでは、短時間で本を読破できるという利点の他に、記憶の定着率が上がり、対話の中で一人では気づくことのできない学びを多く掴むことができます。 


KSBのサービス概要は以下の通りとなっています。


①スタートアップ支援事業

「いつか起業したい」、「具体的なアイデアがあるけどどうしていいかわからない」、「仲間を探したい」、「自分のアイデアに価値があるのか試してみたい」など、起業や新規事業創造を目指す方のサポートを目的に、各種イベントやセミナー、メンタリングを行います。

②スクール事業(キャリア支援事業)

「自分らしい生き方を見つけたい」、「自分磨きをしたい」、「ずっと好きだったことを学んでみたい」、「自分のキャリアについて考えてみたい」など、女性一人ひとりが、自分らしい生き方、暮らし方を実現できるようになることを目的に、様々な学びの機会(授業、講座、レッスン)を提供します。

③コ・ワーキング&コ・ラーニングスペース事業

フリーランスや学生、出張者や旅行者のワークスペースとして、また、リモートワークを実施する企業のワークスペースとしてコ・ワーキングスペースを提供するほか、地域や世代、組織を超えて多様な人が学び合うコ・ラーニングスペースを提供します。

④レンタルスペース事業

イベントやセミナー、ワークショップ、ミーティング、展示会の会場として利用可能なスペースをレンタルします。

⑤商品/サービスモニタリング事業

地域企業と連携した、新商品や新サービスに対するテストマーケティングの実施、モニター調査の実施をサポートします。

⑥情報発信事業

高知県内外の起業家やチャレンジする人などのインタビューやイベント等のレポートの情報発信のほか、会員に対するイベント情報等の発信や情報の掲示を行います。


▼フロア説明

ワークゾーン

フリーランスで働く方やオフィスワーカー、リモートワーカーなどを対象に、wi-fi・電源完備のフリーアドレスで活用できるワーキングスペース

ラーニングゾーン

スタートアップや事業創造、キャリアアップを目指した各種セミナーや対話イベントを通じて参加者同士が学びあうことの出来るスペース

ブックゾーン

働きかたや生きかた、事業創造やキャリア形成に関する本を通じて自分自身と向き合い、気づきが得られるスペース


浅野 聡子/株式会社StoryCrew/代表取締役

KSBオープンおめでとうございます!維新時代から時代を切り拓く最新に富んだこの高知の地で、小さな挑戦と手応えを心置きなくつかめる場が出来たことをとても嬉しく思います!「どんなことも、一歩やってみる。」価値や生き方が多様になりつつある今だからこそ、やってみなくちゃ分からない。私も引き続きこの精神を大事に、ここで活躍される皆さんと共に進化していきたいと思います。


井川 愛/合同会社Yaika factory/代表

高知に移住し、猫のおやつを製造販売する事業を立ち上げた井川愛です。私が夢の実現のために高知を選んだ理由のひとつは、高知の女性達がやる気に満ち、社会で活躍していることでした。起業家マインドはすでにある高知に必要なのは、「好きな事」「自分のやりたいこと」を形にし、実行していくための手段だと思います。Kochi Startup BASEが、女性躍進の拠点になり、多様な手段を得られる場所になるだろうと、とても楽しみにしています。


篠田 善典 / TOMARIGI HOSTEL/代表

はじめまして。高知市内でTOMARIGI HOSTELという宿を運営している篠田と申します。高知には「自分のやりたいという思いを実現できるようになる場所」が不足していると日頃から感じていました。こうちスタートアップベースはそんな課題を解決し、とまり木と共に高知の新しい「場」になっていくと思います。この場所が自分の「やりたい」を本位に生きれる社会になるためのきっかけになることを期待しています。


上野伊代/NPO法人まちづくり須崎・すさき女子

須崎市の地域コーディネーターの上野です。地域づくりの他、数年前から地方の女性の生き方について考え、ゆるやかに繋がり合う四国女子会という場づくりを行っていますが、その中で男性に比べてライフイベントが多く、様々な立場の顔を持つ女性だからこその悩みや葛藤を安心して話せる場が十分でないことを実感しています。KSBはそんな人たちのための居場所や駆け込み寺のような存在になり得ると感じています。


嶋崎 裕也/株式会社アースエイド/代表取締役社長

「他人の幸せから得られる自身の幸せ」を実現させる為に”学び場”はある。

人類は群れを成すことで大きな力を創出したり、各々の知識・経験・技術を共有したりすることで繁栄し生き残ってきた。つまり、その行為そのものに「幸せ」や「生きがい」を感じ、生き残る為のインセンティブ・使命として消化できた個体のみが先祖代々命を繋いで現在の私達がある。それを実現させる為の道具(人と場と情報)はやっぱりいつの時代も必要だ!


ご支援いただいた資金は、以下の用途で活用させていただく予定です。

①内装等の改修費(床、天井、壁など) 10万円

②家具・什器・備品の購入費(プロジェクター、ロッカー、キャビネット、デジタルサイネージなど) 40万円

③広報関連費用(WEBページの改修等)10万

④プロモーション関連資料のデザイン、製作費 20万

最新の活動報告

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  • 「こうち女性起業家応援プロジェクト」は、起業や育児休業後の職場復帰や再就職、移住後のキャリアチェンジ、そして、キャリアアップを目指す女性を幅広く支援するという想いから、各分野で活躍する起業家をゲストに迎えたセミナーや、生活目線から考える事業アイデアの創造に向けた学びの機会を提供し、高知の女性が自分事として取り組むことのできる新たなチャレンジを後押しすることを目指し、開催しております。第9回目は町田美紀さん(株式会社and.デザイナー)。『―直感を大切に生きる―“絶対に帰ってきたくなかった高知”に帰ってきた理由』と題して、上京からUターンまでの経緯や、現在のチャレンジ、そして、目指す未来についてお話いただきました。町田 美紀 氏(株式会社and.デザイナー)<プロフィール> 1975年、高知市生まれ。制作会社数社を経て2001年、フリーランスデザイナーとして活動開始。2007年、一級建築士事務所 株式会社and.として法人化。デザインを軸に、広告、飲食、様々な業界で企画立案や商品開発などに携わっている。デザインに携わるモットーは“現場に足を運ぶ”こと。2011年、高知にUターン。翌年、ひろめ市場にワインバル『BAR VALERIAN』をオープン。3年間運営したのち、自然派ワインに特化し移転リニューアル。2013年、人と土地の力を掛け合わすことをコンセプトにした『SoulSoils』を立ち上げる。“つくる人”のアタッシェ・ドゥ・プレスの役割を持つ展示会ブランドへと成長させ、数年以内に海外進出を視野に入れている。「絶対東京に出たい!」 町田さんは高知市上町の生まれ。自然豊かな高知県とはいえ周囲はアスファルトや建物ばかりで、アウトドアも好まなかったため、土や水に触れることなく育ちました。 小学校時代はクラスのお笑い担当だった町田さん。卒業アルバムに「いつまでもひょうきんで」というメッセージが書かれるほど、面白いと言われることに命を懸けていたそうです。 しかし家に帰ると思い込みが激しく神経質な一面も。そのセンシティブな部分が出てきたのか、中学・高校では友達と群れるのがとにかく嫌いで、しんどくなるとバスで桂浜に行っては砂浜に寝転んでいたとか。親戚同士の仲も非常に悪く、窮屈で仕方のない人間関係にうんざりした町田さんは、中学1年の時から「東京に絶対出たい!」と心を固めていました。 その頃、建築に興味を持ち始めた町田さん。高知の大学に建築学科がないこともあり、自己推薦で東京の大学へと進学することに。東京に行くことは決めていましたが、「なぜ高知には建築を学べるところがないのだろう」という純粋な疑問から、高知県知事に直接聞きに行くという大胆な行動に出ます。もちろん事はそうすんなりとは行きませんでしたが、数回のやりとりの後、ついに知事と1時間話すことができたそうです。しかも知事は、町田さんのことをこっそり大学に推薦してくれていました。このことで、「いつかは高知に恩返ししなければ」という責任感も芽生えつつ、町田さんは上京し、建築について学んでいきました。23歳。夢を失い、暗黒時代へ 大学卒業後、洞爺湖のほとりにある有名な建築アトリエで修業した町田さん。そこで彼女は気づきます。自分のやりたいことと、仕事として求められることは、必ずしも一致していないのだと―。23歳にしてついに、設計の仕事が自分には合わないことを悟ってしまった町田さん。「今更帰れない…」と東京に残ったものの、そこからは暗黒時代だったといいます。 早朝にスタバ、昼はおもちゃ屋、夜はゲームのデバック作業。楽しくもない数十種類のアルバイトを経験し、その日その日を何とか食いつないでいく毎日。さすがに見かねた親からの忠告を受け、就活して会社に入ったのち、26歳でWebデザイナーとして独立しました。しかし独立後も苦しい生活は続き、事務所で寝泊まりして必死に仕事をするような、不健康な日々を送っていました。「高知に帰ろう」 転機となったのは、33歳での結婚・出産。子供を産むことになり数年ぶりの健康診断に行った際、子宮頸がんであることが判明し、慌てて子供を産む準備をすることになったのですが、妊娠中に体が食品添加物を受け付けなくなり、それをきっかけに食生活を見直すことに。オーガニックに関する知識を集める中で、セミナーなどの集まりにも積極的に参加していた町田さんは、あれだけ嫌だった人とのつながり・コミュニティが素敵なものに感じるようになりました。 そんな折、父が倒れたとの知らせを受け、実家に帰ることに。今後のことを考え、父の仕事であるマンション経営の実情について改めて調べてみると、部屋の管理が行き届いていなかったり、有効活用されていなかったりという現状を目の当たりにします。「何とかできないか」という思いから、高知で開催されていた人材育成塾に通う中で、高知に面白い人がたくさんいることに気付き、嫌いだった地元に対しても魅力を感じ始めました。 そんな時に起こった、東日本大震災。住んでいた家は半壊し、引っ越しを余儀なくされました。その引越し準備中、段ボールを詰めていた町田さんはふと、思い立ちます。 ―高知に帰ろう 旦那さんと、何度も何度も話し合いを重ね、最終的には、「子どものためにどちらがいいか」という観点で合意を引き出し、高知へと戻ることになりました。人の願いに、デザインで応える すべてをリセットして帰ってきた高知。環境の違いに戸惑いながらも、得意なデザインと人との縁が掛け合ったことで、いろいろな事業がスタートしていきました。 例えば、オーガニックのショウガ農家さんとの出会い。仕事に遊びに一生懸命な彼の力強い生き方に惹かれた町田さんは、彼の「人生まるごと」を詰め込んだような商品を東京や世界へと売り出していきたいと考え、若い女性に受けるショウガパウダーやジンジャーティーの商品開発を行ってきました。「人」と「土地」のエネルギーを掛け合わせるという意味を込め、ブランド名を“SoulSoils”と名付け、想いのこもった様々な商品を展開しています。さらに現在は、農家さんの想いを伝える記事を掲載する“and.message”というwebページも公開しており、言葉の壁があっても伝えられる動画を全世界へと発信する準備をしています。高知、東京のほかにもう一か所、海外にも故郷を増やしたいという町田さんの想いから、広い世界を意識した事業を展開しつつあります。 また、Uターン当初は高知の人とのつながりをあまり作っていなかったため、自分たちをもっと知ってもらいたいという想いも込め、高知市内の屋台村風商店街「ひろめ市場」の一角でワインバーをオープン(現在は移転)。妊娠期間中に培ったオーガニックに関する知識を生かしながら、おいしい高知の食材と東京で磨いたセンスを存分に楽しんでもらえる場を提供しています。高知に不足しているデザイン思考でのビジネスモデルコンサルティングも、いろいろな場面で重視して取り入れています。 これらの他にも、デザインの力で人と人との間を取り持ち、多くの事業創造のお手伝いをされている町田さん。人を笑わせることに心血を注いでいた子ども時代のように、必要とされていることを自分の得意分野で応え、喜んだり驚いたりしてもらうことがいまでも大好きだと笑いながらお話してくださりました。 今までのすべての経験を糧に、デザインの力で人々をサポートし、自分自身もまた大きく羽ばたいていこうと前を見据える町田さんの姿に、参加者も勇気づけられたキーノートスピーチでした。ライフヒストリーや気づきのシェア次に参加者2人1組のグループをつくり、自身のライフヒストリーや、町田さんのお話を通して得られた気づきを共有する対話のワークを行いました。 参加者それぞれが今までの人生をグラフに書き起こし、自分のライフヒストリーや、そこで得た気づき・教訓を紹介し合いました。今回は初めてこのようなセミナーに参加するという方も多いようでしたが、参加者同士が和気あいあいと対話をしている様子が印象的でした。チェックアウト最後は、チェックアウトとして、一人ひとり今日の感想を話しました。参加者からは、「デザインをもとに様々な挑戦をする町田さんから多くのことを学んだ」、「町田さんのお仕事=デザインディレクターの役割がよくわかった」といった感想が出ていました。総括 東京で培った経験や感性と、高知で生まれた人とのつながりの両方を大切に、自身の得意分野であるデザインで多くの人を応援している町田さんの生き方・考え方には学ぶ部分が多く、参加者からも感嘆の声が上がっていました。 本セミナーで得られた気づきをもとに、今後、少しでも一歩が踏み出せる高知の女性が増えればいいなと感じます。ついにオープンしたKochi Startup BASEが、そんな何かを始めてみたい方たちの拠点となるよう、スタッフも努力していきます。(レポート:陶山智美 )主催:Kochi Startup BASE設立準備室 事務局:エイチタス株式会社 高知ブランチ住所:〒780-0822 高知県高知市はりまや町3丁目3-3 ガイアビル4FMail: ksb@htus.jpWebサイト:http://startup-base.jp/女性起業家応援プロジェクトHP:https://select-type.com/s/?s=OauI37IZylo もっと見る

  •  こうちマイプロジェクト道場は、一人ひとりの本当にやりたいことを対話とアクションを重ねながら進める学び合いの場です。 マイプロジェクト(マイプロ)とは、「わたし」が感じている些細な問題意識や違和感、疑問に素直に耳を傾け、その「何か」を「プロジェクト(Project)」の形にして、「やってみる」ことから始まる、自分と仲間、世の中の変化を仲間同士で面白がり支え合う取り組みです。周りの目や評価を気にしないで、「自分の好き・やりたい」という想いに正直に向き合い、一歩踏み出すことを仲間と共に目指すことがこの講座の目的となります。 第2期では、自分らしい生き方で全国各地で挑戦を続けているゲストを迎え、彼らのストーリーを共有しながら、参加者一人ひとりの想いを掘り起こしていきます。第3回目は新田理恵さん(TABEL株式会社 代表取締役)。『一歩踏み出し、仲間と支え合う』と題して、事業を始めるまでの経緯や、現在のチャレンジ、そして、志についてお話いただきました。新田 理恵 氏(TABEL株式会社 代表取締役)<プロフィール> 食卓研究家、管理栄養士であり国際薬膳調理師。食を古今東西の多角的視点からとらえ、料理とその周りにある関係や文化も一緒に提案し、地域の商品開発やレクチャーを行っている。 日本の在来植物・薬草を暮らしに取り入れるためのリサーチをはじめ、日本各地をつなげながら伝統茶ブランド{tabel}を2014年に立ち上げ、2016年8月にTABEL株式会社へと法人化。2018年より薬草大学NORMも開始、多角的に活動中。人生のテーマは「食」と「健康」 日本古来のスーパーフード、薬草。350種類以上の在来種のバリエーションがあり、天然で無農薬・無化学肥料、そしてノンカフェイン。薬草文化は日本各地に根付き、脈々と地域の人たちに受け継がれてきました。 そんな薬草文化をリサーチし、薬草を取り入れた健やかな食卓を提案している新田さん。とりわけ、気軽に導入しやすいお茶をツールに、「食生活のアップデート」を目指して日々活動しておられます。 「食と健康は人生の一大テーマ」と語る新田さん。その背景には、食が私たちにもたらす影響を、いい面からも悪い面からも見てきた原体験がありました。 新田さん自身は、子供のころから食べるのが大好き。しかし、周りを見渡すと、必ずしも皆が食による幸せを享受できているわけではありませんでした。新田さんの父親は糖尿病を患い、親友は拒食症と過食症を繰り返して苦しんでいたのです。 「食は凶器にもなる」。そう感じた新田さん。大切な人たちに何もしてあげられないもどかしさから、食と健康に強い関心を持ち、栄養士や薬膳の勉強を進めていきました。出会ってしまった、最上級の薬草 薬膳について学ぶうち、在来植物や国産の薬草に関心を抱いた新田さんは、日本各地の薬草を訪ねて、薬草の産地や薬草茶工場のある町などに足を運びます。 その中で、熊本県八代市に運命の出会いがありました。農業を通じて環境問題に取り組む、とあるハス(レンコン)農家さん。在来種を、農薬を使わず自然由来の肥料で栽培してきたという彼のハスの葉で作ったお茶は、キンモクセイのような甘い香りが広がり、それは美味しかったのです。「最上級の薬草に出会ってしまった…!」新田さんは、地域にひっそりと眠る薬草のポテンシャルに驚きます。 さらに、地域の人たちの八代に対する愛情や絆に気付いた新田さんは、「まちとまち、人と人とをつなぐ橋渡し役になりたい」と思うようになりました。国産の薬草茶を、みんなの元へ― 始まった挑戦 日本の薬草産業は、実は40年ほど前は海外への輸出も多く行っていた、活発な産業だったそうです。しかし現在は作り手・使い手双方の高齢化により、ブランディングや営業が苦手で、かつコミュニケーションを取る余裕のない作り手側から、薬草について知る機会のない使い手側へ、商品の魅力やメッセージが伝わっていないという現状があります。 新田さんはこの課題に対し、作り手や地域とつながり、薬草や人々の魅力・ストーリーを発掘した上で、商品を一緒に作り使い手へと届ける「橋渡し役」なら自分にもできるのではないかと考えます。そして薬草茶の商品化の構想が生まれた時、いくつかの偶然が重なり、第一弾となる‘霧島のカキドオシ茶’はなんと3か月で商品化を果たします。 ところが、商品の知名度が低く、知ってもらう機会がないため全く売れません。困った新田さんが出会ったのは、『ててて見本市』という展示商談会。「作り手、使い手、伝え手の関係性を大事に、ストーリーや背景を重視する商品のみ扱う」というコンセプトのある商談会で、まさに新田さんの想いに共鳴するような場でした。これをきっかけに、薬草茶を取り扱ってくれる店舗との縁が生まれ、雑誌等の取材も受けることで徐々に知名度が上がってきたのです。Social medicineで、からだも、社会も、健康に。 現在、薬草を軸に様々な活動を展開されている新田さん。 全国各地で見つけた薬草を適正価格で販売し、埋もれていた資源を町の特産品にするプロジェクトを展開しています。パッケージングも各地域でできるような仕組みを作り、地域にお金が落ちるように意識しています。 また、今後はお茶以外の食品を作って、薬草を多くの人々の食卓へと広げていくことも新田さんの目標です。例えば、日本人になじみの深い食品であるカレーを、国産薬草と発酵ウコン味噌で作るというチャレンジを始めています。「健康そうだから」ではなく「食べたいから」選ぶという風に、おいしく食べていつの間にか健康になっている状態を当たり前にしていきたいと、新田さんは語ります。 さらに、薬草について学ぶ場が必要だと考え、『薬草大学Norm』という連続講座イベントを企画。地域おこしとして薬草利用を促進するだけでなく、ゆくゆくは資格認定をして、日本にいる医者や看護師と同数である30万人の薬草使いが生まれ、日本の医療分野に貢献していくために、普及活動にも力を入れています。 他にも、香港でポピュラーな薬膳コンビニを日本にも作ろうという動き、薬草の研究会の開催、本の出版や無印良品とのコラボなど、多くの人たちと協力しながら目指す未来へと着実に進んでいます。新田さん自身にとって大好きで大切な「食」を通じてたくさんの幸せを生み出すことが、新田さんの願いです。 薬草のことを“Social medicine”とも表現する新田さん。お茶が変われば、からだも社会も変わっていく。そう信じて、動き続けています。 アートによる想いの「見える化」ワーク 次に参加者全員で、紙ねんどや毛糸、色紙、モール、自然物などを素材にして「いまの自分」と「将来の自分」を作り、作った作品を通して対話を深めるワークを実施しました。制作中の様子。思い思いの材料を手に取り、「今のわたし」を表現していきます。 制作後、参加者同士で共有しました。本人による作品解説の前に、何を表現しているかをほかの参加者が考える時間が設けられ、思いもよらない解釈に本人自身がハッと気づかされることもありました。それぞれに個性のある作品が出来上がり、解釈も様々で盛り上がります。 シェアの時間を踏まえて、「今のわたし」から「マイプロ道場後になっていたいわたし」へと作品を作り変え、再び共有しました。 参加者それぞれの個性と想いのあふれる作品が出来上がり、具現化していなかったものを実際に形にすることで自分自身の潜在的な思いを見つめなおすことができました。対話も盛り上がった今回のワークを通し、参加者同士の関係がさらに深まったように感じられました。チェックアウト 最後は、チェックアウトとして、一人ひとり今日の感想を話しました。 参加者からは、「新田さんの戦略や行動力に驚き、良い刺激になった」「アートのワークを通して自分自身を振り返ることができた」といった感想が出ていました。 最後には、高知大学 須藤先生によるゴールデン・サークルの解説もあり、具現化していない感情やイメージの重要性について理解を深めました。総括 自分の想いを実現するためにたくさんの実践と発信を繰り返し、世の中に共感の輪を広げている新田さんのお話を通して、まさに今回のテーマである「一歩踏み出すこと」「仲間と支え合うこと」の大切さを感じることができました。 参加者も後半のワークで、アートを用いて自分の言語化できない部分を仲間に共有していったことで、お互い支え合えるような関係性を築けたのではないかと思います。 3回目の講座が終わり、多くの刺激や気づきを経て、参加者のマイプロにも少しずつ変化や進展が生まれていると感じました。(レポート:陶山智美 )主催:Kochi Startup BASE設立準備室 事務局:エイチタス株式会社 高知ブランチ住所:〒780-0822 高知県高知市はりまや町3丁目3-3 ガイアビル4FMail: ksb@htus.jpWebサイト:http://startup-base.jp/こうちマイプロジェクト道場第2期HP: https://select-type.com/ev/?ev=pcYnInrcQz0 もっと見る

  •  こうちマイプロジェクト道場は、一人ひとりの本当にやりたいことを対話とアクションを重ねながら進める学び合いの場です。 マイプロジェクト(マイプロ)とは、「わたし」が感じている些細な問題意識や違和感、疑問に素直に耳を傾け、その「何か」を「プロジェクト(Project)」の形にして「やってみる」ことから始まる、自分と世の中の変化を仲間同士で面白がり支え合う取り組みです。周りの目や評価を気にしないで、「自分の好き・やりたい」という想いに正直に向き合い、一歩踏み出すことを仲間と共に目指すことがこの講座の目的となります。 第2期では、自分らしい生き方で全国各地で挑戦を続けているゲストを迎え、彼らのストーリーを共有しながら、参加者一人ひとりの想いを掘り起こしていきます。 第2回目は吉冨慎作さん(NPO法人土佐山アカデミー 事務局長)。『自分の想いを見つめ、マイプロジェクトを描く』と題して、高知に移住するまでの経緯や現在のチャレンジ、そして志についてお話いただきました。吉冨 慎作 氏(NPO法人土佐山アカデミー 事務局長)<プロフィール> スペースシャトルのロボットアームに魅せられ、宇部高専入学。ロボットコンテスト等で活躍するも、デザイナーに転向。その後外資系広告代理店へ移籍し、企業ブランディング・Webキャンペーン・商品開発・TVCM・ポスター制作等に関わるなかで坂本龍馬のポータルサイト「龍馬街道」を立上げ高知と深く関わっていく。2013年2月、NPO法人土佐山アカデミー(以下、土佐山アカデミー)の想いに共感し移住を決意。 様々なフェーズを経て、現在は「中山間地域の課題を教材に変え、学びの場を作り出すこと」を目指して活動中。レゴ®シリアス・プレイ®を使った研修などにも力を入れている。面白き高知をもっと面白く。土佐の山間より、チャレンジします。NASAに入るはずが…TOSA!? 「実は、入院していました(笑)」とばつが悪そうに切り出した吉冨さん。自分の体調悪化にも気付かないくらい夢中になって、自身が事務局長を務める『土佐山アカデミー』の仕事に打ち込んでおられるようです。 土佐山アカデミーは、高知市の土佐山という中山間地域を舞台に、地域の課題を教材にして地域を学びの場にしよう、そしてそこから生まれた新たな出会いやアイデアを育んでいこう、というビジョンを描くNPO法人です。吉冨さんは現在まで6年間、ユニークなアイデアを次々と形にして、高知の小さな中山間地域から世の中にインパクトを与えてきました。 そんな吉冨さんですが、実は高知で生まれ育ったわけでも、地域で何か活動しようとしていたわけでもありません。 出身は山口県。スペースシャトルのロボットアームを作ることを夢見て、地元の高専に進学しました。-もともとはNASAに入りたかったんですけど、土佐に来てますね(笑)と、今でこそジョークに変える吉冨さんですが、当時は理数が得意な周りの生徒たちについていけず、成績は落第ギリギリ。自身の興味は、得意分野である創作や企画へとシフトしていきました。就職―疑問の付きまとう日々 遅ればせながら卒業後に、スーツを着てネクタイをしめてする仕事に対して、「何か違うよなあ」と感じ、自分はどうしたいのか実家で4か月間考えていたといいます。 結局、自分のできること、やりたいことで世の中に価値を生み出そうと考え、地元のデザイン事務所に就職した吉冨さん。世はインターネット普及のはしりの時期。ホームページを作れる人材が引っ張りだこの中で、高専で学んだパソコンの知識がある吉冨さんはホームページ制作の仕事を任されます。 在籍した8年半でたくさんのことを学びました。特にWebの事業を担当してからは、チームが1人から10人以上に増えており、当時20代後半だったマネジメント能力ではなかなかまとめるのも大変でしたが、その時のマネジメント経験は貴重なものになったそう。その後、インターネットや紙媒体だけではなく、より総合的なブランディングや情報発信を扱う場を求め、外資系広告代理店に転職。「広告は、イタズラだ」という信念の元、広告キャンペーン、ブランディング等を手がけていきました。好きなものの中に、ヒントがあった そんな折、吉冨さんは上司から「仕事以外に面白いことやれよ」と助言を受けます。吉冨さんは「人と人とをつなげたい」という想いを胸に、学生時代から大好きだったという「坂本龍馬」と特技の「Webデザイン」を使って、龍馬ファンが集うWeb情報ポータルサイト『龍馬街道』を制作し、高知との縁を深めていきました。 一方で、吉冨さんの生き方を大きく揺さぶった出来事がありました。東日本大震災です。-当時、広告含めお祝いごとはすべて自粛ムード。日本って、広告ってなんか脆い。  広告代理店での仕事に魅力を感じつつも、よりリアルな現場でプレイヤーとして動いてみたいという思いを抱くようになった吉冨さん。「デジタルだけでは何も解決できない。地に足をつけ自分のリスクで自分の面白いと思うのを広告してみたい」。そんな思いが強くなりました。 そして出会ったのが、当時設立されたばかりの『土佐山アカデミー』。理念や想いに深く共感した吉冨さんは、人材募集を見るなりすぐに応募し、ついには高知に移住、現在の役職に至ります。課題解決をナリワイにする―次の100年のために 土佐山アカデミーでは、地域課題を教材に、地域の人を先生にして、次の100年を生きていくための学びの場を提供しています。「100年先を考える」という思想は、世の中の「効率・経済を優先の社会」とは相反するものがありますが、世の中が震災などの経験を通して「今のままではまずい」と感じ始めたときこそ、田舎の人が自然と体得している「自然のルール」を大切にしようという考えから掲げられました。-あるものは、大切にする-ないものは、作る-生えてくる以上のものは、切らない-そこにずっと住むから、関係を大切にする 人が自然の一部として、この先も長く文化を紡いでいくことを重要視する、持続可能性に基づいたルールです。 吉冨さんは地域の人たちから習ったことを自分なりに解釈し、それをもとに様々なアイデアを形にしていくことでルールを受け継いでいく次世代を育てています。 吉冨さんのナリワイ、それは地域の課題を解決すること。それもあくまで「面白がって」。課題を、どうやって面白く、互いに利益が出るように変換していくのか。例えば、世界最速のそうめん流し。吉冨さんは土佐山の急傾斜を利用して、そうめん流しのイベントを開催しました。土佐山の地域課題として、管理しきれない竹林の拡大があります。その竹を切って、削って、組み合わせて、そうめんを流すレールをイベントの参加者の方々と地域の方とで作ることで、竹林の拡大という課題を知ってもらい、課題の解決の糸口に微力ながら貢献。その際に、土佐山の急傾斜を活かして「世界最速」を目指そうというのが、面白がるためのアイデアです。実際にそうめんを流すときには、とことん最速にこだわります。そのようなイベントを展開していると、大企業が面白がって「流体力学」の分野で協力してくれることになったりと、様々なつながりが生まれています。大企業が流体力学をそうめん流しに活かすという「才能の無駄遣い」に本気で取り組んでいくいたずら心、そして、遊ぶことと学ぶことを探求する姿勢がはっきりと伝わってきました。課題があるところを如何にチャンスに変えて、今まで学んできたことを活かし課題に取り組んでいけるか-土佐山を拠点に、吉冨さんの挑戦は続きます。ライフヒストリーや気づきのシェア 次に参加者全員で、自身のライフヒストリーやプロジェクト、吉冨さんのお話を通して得られた気づきを共有する対話ワークを行いました。 参加者それぞれが今までの人生をグラフに書き起こし、自分がどんな人生を歩んできて、そこでどんな気づきや教訓を得たのか紹介し合いました。また、やってみたいプロジェクトについても紹介し、フィードバックを交換し合いました。吉冨さんからもたくさんのコメントやアドバイスをいただき、新たな気づきがあった参加者もいました。チェックアウト 最後は、チェックアウトと題して一人ひとりが今日の感想を話しました。 参加者からは、「吉冨さんの地域や生き方に対する考え方が参考になった」「自分のプロジェクトについてもう一度考え直してみたい」といった感想が出ました。総括 中山間地域という課題が山積しているところで、あえてそれを宝の山、学びの場と捉え、思い切り楽しく活用してしまう吉冨さんのやり方には、本当に社会をワクワクさせる力があるように感じました。参加者の方々も、吉冨さんの生き方から新たな発見やアイデアが生まれたのではないかと思います。 マイプロ1期や女性起業家応援セミナーなどで顔なじみのメンバーも多く、少人数のアットホームな雰囲気の中でダイアログが進んだため、お互いに対する信頼や応援の気持ちが確実に大きくなっているように感じる回となりました。(レポート:陶山智美 )主催:Kochi Startup BASE設立準備室 事務局:エイチタス株式会社 高知ブランチ住所:〒780-0822 高知県高知市はりまや町3丁目3-3 ガイアビル4FMail: ksb@htus.jpWebサイト:http://startup-base.jp/こうちマイプロジェクト道場第2期HP: https://select-type.com/ev/?ev=pcYnInrcQz0 もっと見る

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