改めまして、この度は『エアーズロックに登りたい!感動をチアダンスで〜CheerYouUpプロジェクト〜』にご支援いただき、ありがとうございました。皆様のご支援があってこそ、エアーズロックに行くことができました。
現地での活動をまとめました。ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
1.支援していただいたお金の使い道
今回のプロジェクトで29名のパトロンの皆様から、総額125,000円のご支援をいただきました。
私たちが利用したサイトCAMPFIRE様に、ご支援いただいた総支援額から12%の手数料、別途、決済手数料として5%を収め、差し引きました103,750円を今回私たちがいただくことになります。
皆様お一人お一人のお力が、私たちにとって本当に大きな力になりました。ありがとうございます。
下記にご支援いただいた支援金の使い道を詳しくまとめました。
・シドニー空港からエアーズロック空港までの往復の交通費
航空会社:Virgin Australia
価格:55,726円 × 2名分=111,452円
・エアーズロックリゾートでの宿泊費(1泊分)
宿泊先:Outback Pioneer Lodge(男女混合ドミトリー4人部屋)
価格:3,774円 × 2名分=7,548円
・現地ツアー参加費
- ウルル・カタジュタ国立公園入園料 AUD 25 × 2名分
- 1日目サンセットツアー AUD 49 × 2名分
- 2日目サンライズツアー AUD 49 × 2名分
*2018年11月28日現在、為替は1オーストラリア・ドルにつき日本円82.24円になっています。私たちは、両替所での手数料などの関係上約90円にて両替しました。
2.エアーズロック現地でのスケジュール
1日目(11月24日)
10:30 シドニー空港発
【航空会社】Virgin Australia
【便名】VA1627
13:00 エアーズロック空港到着
13:30 エアーズロックリゾート到着
--チェックイン&ツアー予約--
16:20 ULURU HOP ON HOP OFFサンセットツアー参加
--Mala散策、サンセット鑑賞--
20:50 エアーズロックリゾート到着
21:00~ 夕食&就寝準備
2日目(11月25日)
04:40 ULURU HOP ON HOP OFFサンサイズツアー参加
--サンライズ鑑賞--
10:45 エアーズロックリゾートチェックアウト
12:35 エアーズロック空港発
【航空会社】Virgin Australia
【便名】VA1628
17:10 シドニー空港到着
3. 活動報告
〜1日目〜
この日は、5:30に起きて滞在していたシドニーのドミトリーを出発し、空港へ向かいました。
シドニーからエアーズロックまでのフライトは約3時間半。
10:30に出発した私たちは、3時間半飛行機に乗り、1時間半の時差を戻って、現地時間の13時過ぎにエアーズロック空港に到着しました。
空港から宿のあるエアーズロックリゾートまでは、無料のシャトルバスで約10分。
空港の敷地を出た瞬間広がっていたのは、準砂漠地帯らしい乾いた感じの見慣れない景色でした。
赤い土からニョキッと生えた植物、見渡す限り建物はなく、生き物の気配も感じられませんでした。
バスガイドさんからは、昼間は1時間あたり1リットルほどの水を用意しておくこと、逆に夜は上着を持っておくこと、ラクダに遭遇したら挑発せずにそっとしておくことなどを伝えられました。
宿でチェックインを済ませてから、ロビーにこんなサインがあるのに気づきました。
「11.24 Climb -Closed Maximum temperature 40℃ Extreme Heat」
気温が高く、この日は登山が禁止されていたのです。
確かに、空港から宿までのバスの乗り降りだけでも焼け付くような暑さにぐったりしていた私たちは、登れないことを受け入れるしかありませんでした。
登れなくてもウルルの麓に行こうと、バスで10分ほどのビジターセンターへ行き、
今日の分の エアーズロックへの送迎 + サンセットビューポイントへの送迎
明日の分の エアーズロックへの送迎 + サンライズビューポイントへの送迎
のツアーを2つ予約しました。
宿に戻ってバスに乗り込み、いざ、初めてウルルへ向けて出発です。
窓の外にはこんな景色が見えました。
目の前に赤くそびえ立つウルルが見えた瞬間、バスの中でわっという声が上がりました。
近づくにつれてそれが次第に大きくなっていく光景は、どこか異様で、緊張感を感じさせました。
私たちの目的地は「Mala」という登山口のある停留所。
Malaに到着してバスを降り、目の前に現れた光景に、二人で息を飲みました。
視線のはるか上に一本の白い手すりが見えました。
それが登山のためのものであることは見ればすぐにわかるのですが、あまりの高さと無骨さに、理解が追いつきませんでした。
落ちたら絶対に助からないことは明白で、明日あそこを登るのだと思うと足がすくみ、ここまで来てしまったことを一瞬だけでも後悔しました。
でも、頂上に続くあの鎖の先が見てみたい、これを登り切れば自分の中で何かが変わるのではないかという気持ちが確信に変わりました。
登頂の夢は明日に預けて、その後はエアーズロックを見上げながら麓の周りを1時間ほど歩いて、様々に変化する岩の凹凸や地層の縞模様を観察していました。
侵食で波のようにえぐれている部分があったり、縦に黒くなっている部分は昔水が流れていたということがわかったりしました。
それからサンセットビューポイントで夕日を受けて赤く輝くエアーズロックを眺めました。
夕日が沈みきったあとは、バスでエアーズロックリゾートに戻りました。
ゆっくり食べられる最後の晩餐だからと、スーパーのパンではなく、お金を出し合ってレストランで食べた夕食はとても美味しかったです。
帰ってからは、次の日に備えてすぐにシャワーを浴びて寝ました。
〜2日目〜
2日目、私たちはエアーズロックのサンライズを見るために朝の4:40に宿を出発。
アウトバックの上空に広がる満天の星空とはっきりとした満月はとても綺麗でした。
バスに乗ること約20分、サンライズビューポイントに到着。
この日の日の出はおよそ5:20でした。
深い青からピンク、オレンジと少しずつ空の色を変えながら昇る太陽と同時に色を変えるエアーズロックの姿は、神秘的で、言葉を失うほどの感動を覚えました。
再びバスに乗ってMalaへと移動。
ここが登山口の入り口です。
毎日、登山が出来るか出来ないかの判断は7:00にレンジャーによって決められます。
この日は気温も高すぎず、風も強くないことが予報され、現地ツアーの方にも登山できる可能性があると言われていました。
日中は40度近くまで気温が上昇するエアーズロック周辺とはいえ、寒暖差は激しく、日陰の朝は長袖の上着を羽織っても寒かったです。
それでも、寒さに耐えながら登れることだけを考えて祈り続ける40分。
やってきた朝7:00。
一人のレンジャーが車から降りてきました。
そしてついに、
私たちが見つめた看板の先には、
NO WALKERS/CLIMBWERS
CLIMB CLOSED DUE TO STRONG WINDS AT SUMMIT
とありました。
そう、この瞬間登山ができないことが決まったのです。
もちろん覚悟はできていました。
私たちが訪れた11月。
気温や風、様々な厳しい条件から、エアーズロックの登頂チャンスは約15%。
そしてこれは私たちの力では、どうにも変えることのできない事実です。
でも、登ることだけを考えてこの1か月生活してきました。
だから、悔しかった。
どうしても登りたかった。
エアーズロックに登頂してその先の景色が見たかった。
悔しくて悔しくて、登れないとわかっていても、私たちは登山口の前から動けず、ただただ肩を並べ頂上を見つめていました。
そして、今回のエアーズロック登頂への思いは私たちだけのものではありませんでした。
このクラウドファンディングで、たくさんの方が応援してくれました。
「私たちの分も頑張って」と、たくさんの方に背中を押してもらいました。
だからこそ、だからこそ頂上に登って、そこから見る景色をみなさんにもお届けしたかった。
そんな思いがきっと私たちの胸に重く突き刺さっていたんだと思います。
4. 感想
旅を終えて、考えたことや感想をそれぞれ書かせていただきました。
〜あこ〜
こんにちは、あこです。
改めまして、この度はCheerYouUpプロジェクトにご支援いただき、ありがとうございました。
皆さんのご支援のもと、私たちは本当に貴重な経験ができたと思います。
自分たちの目で見てきたエアーズロックは、想像以上のもので、感じるものがたくさんありました。
そして、天候の関係で今回は登れなかったこと、本当に悔しく思います。
正直、日本に帰国してこの記事を書いている今も、鳥肌が止まりません。
でもそのくらい、特別な経験だったんです。
近くで見るエアーズロックは大きくて、思わず言葉を失うほどの内なるパワーを秘めていました。
見る方向を変えれば模様が異なり、普段感じることのない何億年もの歴史を感じました。
言葉で表すのは本当に難しいけれど、経験したことない、自分にとって何か大きな力を感じることができた瞬間でした。
エアーズロックは、先住民アボリジニにとって、聖地です。
本や現地にも、いろんなところに「登らないでください」と書いてありました。
それでも私が登りたかったのは、自分の殻をまた一つ破ることができると思ったからです。
一枚岩でできた世界遺産「エアーズロック」に登ることは、私の人生にまた大きな影響力をもたらしてくれると思っていました。
エアーズロックは暑さに加え、急斜面、角度45度になるところもあり、とても過酷な戦いになるところです。
1日目、初めて登山コースを見たとき、正直恐怖で足がすくみました。
ただの斜面に、1本の鎖。守られるものなんて何にもない。
でも、登るという意思だけは変わらなかったし、むしろ登りきった自分の姿を想像していました。
今回のプロジェクトは、私にとって大きな挑戦でした。
昔から人見知りで人前に立つことが苦手な私にとって、自分のことをたくさんの方に発信することが、今までの人生でありませんでした。
どこか恥ずかしいと感じる自分がいました。
今回も、「ただお金をもらって旅行に行くだけじゃん」
そう言われたら確かにそうかもしれないからです。
でも、それだけじゃなくて何かしら影響力はあるのではないかとも思っていたからこそ、真剣に取り組みました。
大学に通って、失敗を恐れずいろんなことに挑戦する友人をたくさん見てきました。
そんな友人たちはかっこよくて尊敬できて、私の憧れです。
たくさん刺激をもらってきた2年半。
だからこそ、今度は自分が挑戦するときだと思いました。
やればよかったと後悔するのではなくて、やってよかったと思えるようにしようと一ヶ月前、はること決めたんです。
プロジェクトがスタートして、なかなか集まらない、世の中そんなに甘くないということを、身をもって感じました。
周りにどう思われているんだろうと自信をなくすときも正直に言うとありました。
でも、間違ったことをしているつもりはなかったし、自分たちの挑戦に自信を持っていました。
だからこそ、はることはプロジェクト推進中の一週間、一喜一憂を共にしながら駆け抜けましたし、クラウドファンディングが成功した時は本当に本当に嬉しかったです。
このプロジェクトを通して夢を持つこと、叶える方法は一つではないこと、そして何よりも、自分たちの周りには温かくて素敵な人たちがたくさんいることに、改めて気がつきました。
高校生、大学の先生、友人、そして記事を見て初めて私たちのことを知った方々、本当にたくさんの方に背中を押していてだきました。
そんな方々に支えられて、綺麗事とか口先だけじゃなくて、「人の夢を応援するって素敵だな」と心の底から思えたんです。
プロジェクト記事にも書きましたが、私は将来、「旅行」を通じて夢や目標を与えられる人になりたいと思っています。
今も変わらないし、この旅を通してまた自分の価値観や考え方が変わり成長できたからこそ、その想いは強くなりました。
そしてこの旅で、なりたい理想像も増えました。
「感謝の気持ちを忘れない人」「目標を持って挑戦し続けられる人」、そして「誰かの支えになれる人」、もっともっとたくさんあります。
言われてみたらありきたりのように聞こえるかもしれません。
それでも、実際なりたい理想に近づくのって本当は難しいと思うんです。
でも、身をもって感じたからこそ、今の私なら理想の自分に近づけると思います。
そう思える自信が、この経験を通して生まれました。
大学生活も折り返し、就活を控える3年生。
学業も本格的になり、いろんなことで悩む日々が続く毎日。
でもだからこそ、今この時期にこの挑戦、エアーズロックにいくことができてよかったと思います。
自分のお金だけで行くのではなく、たくさんの方に支えていただいていくことができたからこそ、考えることが多く貴重な経験ができたんだと思います。
私にとって一生の財産です。本当にありがとうございました。
最後にもう一つ。
新たな目標ができました。
今回登ることができなかったエアーズロック。
エアーズロックは来年の10月で永遠と登ることができなくなってしまうと言われています。
就職活動を終わらせ、自分の大きな夢をつかんだら、またリベンジします。
この悔しさを、今度は達成感に変えたいです。
この記事を読んで、どんな夢であっても叶える方法は一つではないと知り、また多くの人のチャレンジが増えればいいなと思います。
そして、私たちのように自分の経験をもとに夢を応援する人が増え、少しでも挑戦への連鎖が起きればいいなと思います。
〜はるこ〜
改めまして、エアーズロック登頂プロジェクトにご支援くださった皆様、また、この活動報告を読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。
みなさまの支援や応援のおかげで、今回のオーストラリアへの旅は私にとって一生忘れられない経験となりました。
プロジェクトの構想から成功までの過程や、この旅の道中、帰国にかけて、自分なりに考えたことがたくさんありました。
そのなかから、学生の今しか、この旅でしか経験できなかったと思う3つのことについてお話しさせていただきます。
1つ目は、クラウドファンディングという方法を使って自分たちのやりたいことを実現できたことです。
繰り返しになってしまいますが、今回のエアーズロックへの渡航は賛同してくださった全ての方の力がなければ実現できず、本当に感謝しています。
結果としてプロジェクト成立を果たすことができましたが、その過程でたくさんのことを考えました。
「社会的意義があるわけではない私たちの挑戦に、人のお金をいただいていいのか」
プロジェクト発足の前、あこと何日も使って話し合いました。
もちろん、どれだけやりたいことがあっても、自分たちでまかなえならするべきでないという批判は想定していました。
しかし、やりたいことを実現できる方法を自分たちで考え出し、わずかでもチャンスが目の前に現れたとき、それをやらずに後悔するという選択肢は私たちの中からなくなっていたように思います。
その上で、まず自分たちの立場として、「このプロジェクトはあくまでも自分たちの夢のためにあって、誰かのためではない」ということを強く表明していこう、それでも応援してくれる人が集まるのか待ってみようと決めました。
また、やるからには成功させるためにできる限りの手段を尽くそうと決意しました。
だからこそ、自分たちの思いや夢を素直に言語化してさらけ出し、なるべく多くの人に読んでもらうことを目指しました。
その分どんな反応をされるのかとても怖かったですし、公開して最初の夜はあこと電話をして、一つコメントが増えるたびにあまりの嬉しさに二人で馬鹿みたいにわーわー叫んでいました。
いざプロジェクトを公開してから、私のなかで何かが変わったように思えました。
プロジェクト準備中に感じていた不安が、どんどんと自信になっていく感覚があったのです。
自分の性質として、信頼した人にはなんでも話してしまいたくなる一方、誰にでも自分を開示することは私にとって当たり前ではありませんでした。
しかし、このプロジェクトを通じて自分の一部を公に発信し、それを受け止めて何かを感じてくれる人がたくさんいることに気づいたとき、自分の考えは人に伝えるに値するのだという小さな自信が湧いてきました。
そう感じてからは、自分たちに対する評価がどんなものであっても、真摯に受け止めた上で、それも含めて自分たちのしていることに自信を持っていられました。
目標の実現のために手段を尽くしたこと、そしてそこから得た自信は、今後の自分の指針にもなったと思います。
また何より、当初から目指していたこととして、私たちのプロジェクトを見てくださった誰かが同じように何かにチャレンジしたくなった時、クラウドファンディングという場を利用するきっかけになってくれたら嬉しいです。
その時は、私は応援する側です。
2つ目は、エアーズロックをこの目で見れたことです。
バスの中であの巨大な一枚岩が近づいてくるのを見ている時から、鼓動は高まっていました。
蛇行する道を進みながら、窓の外にエアーズロックが見えるたびに胸がどきっとして、本当にここにいるということをもう一度自分に信じさせました。
バスを降りた瞬間、目の前の見たこともない光景に言葉を失いました。
雨や風の侵食によって1年間に数ミリから数センチ、それが何億年も積み重なって今の形になったエアーズロックは、人間が作ったどんなものよりも強くて、複雑で、神聖なものに見えました。
エアーズロックは、いわば表出した地層です。
いつも見ているアスファルトで覆われた都市の風景は、人が作ったもの、それもせいぜいここ数百年の間にできたもので構成されていますが、その下にも地層はあり、それはエアーズロックと変わりなく何億年も前から堆積したものなのです。
「見えているものだけで世界を把握しようとすると、その文脈にあるもっと大きな力を見落としてしまうのだ」
エアーズロックを目の前にして、そんなことを考えました。
登れないとわかった時の情景を今も鮮明に思い出せるほど、悔しさは強く残ります。
でも、普段見ることのない大自然によって気づきを得た瞬間であったと同時に、旅行という非日常の時間が、自分の考えを形成する上で大切だったんだと再認識した経験でもありました。
3つ目は、友人とお互いの夢を語り合いながら一緒に旅したことです。
大学生活の終わりが見えてきた今、自分たちがどんな人になりたいか真剣に話し合った時間は、とても充実していたし、意味のあることだったと思います。
また旅の道中や帰国後、プロジェクトに関係ないことも、あこにたくさん相談しました。
1年生の頃から一緒に踊り、楽しい思い出も辛い時期も共有してきた彼女だからこそ、私についてわかってくれていると感じるアドバイスをたくさんくれました。
負けず嫌いで、自分の理想を鮮明に描けている彼女からたくさんのことを学びました。
そんな彼女に触発されて、自分も目標をアップデートすることができました。
(お友達はまたの機会に聞いてください)
このプロジェクトに挑戦したことで、本当にたくさんのことを考え、成長できた気がします。
何より感じたのは、支えてくれる人がいることへの感謝です。
この経験を忘れず、これからも本当にやりたいことを自分の手に掴んでいきたいと思います。
5. 最後に
今回プロジェクトにご支援くださった皆様へ
帰国してからリターンの制作に取り組んでいますが、思った以上に時間がかかっています。
皆様のおかげで得られた貴重な経験とこの感謝の気持ちをお伝えできるよう、年内をかけて準備いたします。
発送までもうしばらくお待ちください。