開催まで・・・あと3日
神様もう少し時間をください・・・と思いながら
今日も元気に邁進しています(笑)
病気になった時の外見ケア。見える部分も大切ですが、見えない部分の悩みも多いです。経験したからわかることが「それぞれの活動」にもつながっています。
今日は活動を支えるメンバーのご紹介第3弾!医美ラボメンバーでもある熊谷良枝(リラ)さんは、とても研究熱心で情報ツウ!手先の器用さで工夫を重ねています。リラさんからのお役立ち情報が温かな「クリスマスプレゼント」になりますように。
そして、家族の立場からの思いを看護師の横山聖美さんが書いてくださいました。ぜひお読みください!
「当事者の立場 下着やグッズのこと」 医美ラボメンバー熊谷良枝
Q1 リラさんが、医療美容に関わるきっかけは?
職場である病院で患者さんと職員のプラットホームみたいな場所を作れないかと考えていた時、そのツールのひとつとしてタオル帽子を作り始めました。そのタオル帽子作りを知った同僚から医美ラボを教えてもらい、一昨年11月初め参加しました。
その時のテーマが「乳がんとエピテーゼ」、乳がん術後から1年経過していた時、下着・洋服について試行錯誤が続いていたので、ぴったりなセミナー内容で継続して学びたいと思ったのが、きっかけです。
Q2 医療美容での爪の事についてお聞きします。どんな困りごとがあって、どんなケアの方法がありますか?
薬の副作用で、爪が薄くなり、裂けたり切れたりして、日常生活に支障がでます。
オイルを爪の根元につけて保湿すると、薄弱化を和らげることが出来るのと次に伸びてくる爪を元気にもしてくれます。
乾燥した爪に爪切りを使うと裂ける原因にもなりますので、お風呂上がりで爪が柔らかい時に使うか、爪用の紙ヤスリを使って形を整えてください。
爪部分を強化した手袋を着ける、マニュキアで厚みを補強する方法もあります。
変色したり、表面が凸凹になったりもします。
マニュキアが有効です。アセトンを含まないなど除光液の種類はたくさんありますが、お手持ちのもので大丈夫です。成分より使用頻度に気をつけてください。毎日使わずに4〜5日おきくらいが良いです。アルコールで落とせるマニュキアもあります。
変色を隠すには薄い色より濃い色の方が効果がありますが、透明なマニュキアで艶を足すだけで素敵色合いになる事もあります。
巻き爪になった時は、必ず病院に行きましょう
Q3 医療美容での下着問題についてお聞きします。どんな困りごとがあって、どんな方法がありますか?
圧倒的に乳がん手術後のブラジャーとパッド問題が多いです。
手術後の時間経過とともに、胸の傷と知覚がどの様に変化するのか知る機会がない人がほとんどで、手探りでブラジャーを購入し合わなくてまた購入を繰り返します。
手術後に放射線治療をするのなら、放射線治療後にも使える下着を術後すぐから使う。
切除と再建を合わせて行うのなら、胸を抑えるバンドやおやすみブラを用意する。
手術後の状況には個人差がありますので、慌てて準備し過ぎない方が良いです。
手術前のブラジャーが使えるように工夫されたパッドもありますし、パッドが不要な術後用のブラジャーもあります。
知覚が敏感になり、化繊の布や糸が痛みを誘引する事もあります。合う素材の生地で覆い隠す方法や無縫製の下着もあります。
婦人科手術の後の下着は、お腹の傷とリンパを圧迫しない物がよく、マタニティ用の下着が良かったという方もいます。
医美ラボで相談された事はないのですが、人工肛門用のオーダーメイドの下着もあります。
Q4 イビラボやクリフェスに関わって感じている事は?
繋がる嬉しさ
ずーっと活動をともにしてくれる医美ラボメンバー、折にふれて声をかけてくれるキャンネットメンバー、サポートしてくれる方々と時をともに過ごせる幸せをシンプルに感じてます。
昨年クリスマスフェスタでご一緒した方に「会えるの楽しみにしてたよ」とお言葉頂き、本当に嬉しかったです。
Q5 今後のリラさんの願いや抱負を教えてください
病気やパーソナル等にこだわらず、今一緒にいてくれるみんな、そしてこれから出逢うヒトビトとしなやかで幸せな関係と時間を紡ぐ事です。
これを願い、ゆっくり丁寧に毎日を過ごすのが目標です。
抱負と書くと肩に力がはいるので‥目標って感じにします。
もう2つお願いします!
①タオル帽子とひだまりの森さんについて教えてください。
リラさんからみて、かれらや帽子の魅力は?
タオル柄がおしゃれで日常で着用しても、センスが病気を払拭して、病気感が薄まるのはとてもとても魅力的です。
面識がなくても、全国どこでもタオル帽子を必要としているヒトに無料発送してくれることも魅力のひとつです。医療美容を必要としている人がどこで利用できるシステム作りを目指している私たちと同じと感じています。
コアスタッフ4人の笑顔で思った事を言えるフラットな関係性とウエルカム精神もとても惹かれます。
②ハートピローはどんなもので、誰が作っているのですか?
その魅力は?
ハートピローは、乳がん手術後の痛みを緩和するために布とパンヤで作られたハート型のクッションです。ハートのくぼみに腕が安定し、傷やリンパを圧迫しない効果があります。家事をする時にも良いという感想もあります。
登別市で活動しているボランティア「われらいきいき探偵団」の方達が作り、室蘭市内にある日鋼記念病院に寄付しています。オリジナル作品ではなく、探偵団の代表と病院の広報担当者がネット検索して見つけたそうです。
魅力は、手術後数年に渡り続く胸とリンパの痛み軽減は勿論、愛らしい形と作成してくれた方の気持ちで治療で硬くなりがちな心が癒されます。
「家族の立場から」 横山聖美(看護師、家族サバイバー)
今年、母が“がん”になりました。抗がん剤治療の副作用で脱毛することはわかっているつもりでしたが、いざ脱毛が始まると母は面会のたびに泣きました。その時になって初めてウイッグを探し始めましたが、病棟にあるパンフレットを見ても、母に合うのはどれか?という質問を誰にすればよいかわかりませんでした。そこで、医療美容の活動をしている友人に相談したところ、高価な物じゃなくてよいこと、便利グッズで工夫できることなどを教えてくれました。一番うれしかったのは「自分に合うものであればいいんですよ」という言葉。治療のことで精一杯で余裕がない、そんなときに、病気があっても自分らしい姿を保つことの相談に乗ってくれる存在は貴重でした。「医療美容」の活動は、まだ認知度が低いのが現状です。多くの患者・家族、そして医療者も「医療美容」について知り、必要としている人に情報を届ける活動を、私もこれから応援していきたいと思います。
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一人ではなかなか集められない情報も「困った」をちょこっと共有すると安心に変わるでしょう。そんな相談先になりたい・・・そう思っています。
いよいよラストスパートです。
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