ハーバード大学ケネディ行政大学院の大学院生が日本を訪問し、日本を知り、日本の未来の姿を描き出すプロジェクト。それが「Harvard Kennedy School Japan Trek」です。
はじめまして!
ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディ・スクール)の西田忠光、向山淳、宇佐美紘一と申します。
日本は、ハーバード大学院生の間で最も「訪れたい国」の一つです。世界70か国以上から学生が集まるケネディ・スクールにおいて、日本は経済発展のモデルとして高い注目を集めています。しかしながら、特に留学生の多くを占める発展途上国からの学生を中心に、これまで直接日本に親しむ機会が無かったのが現状です。日本が誇る文化やサービスをほとんど知らない学生も少なくありません。
そこで、今年も日本人学生が主催となり、日本を訪問する「Japan Trek 2019」を計画しています。世界の潮流が対立と分離に向かっている今だからこそ、世界各国で次世代のリーダーとなる同窓生に今の日本を知ってもらい、短期的な利害を超えて各国・地域が結びつくためのきっかけ作りに貢献したいと考えています。
日本へのツアーは、他の国と比べて飛行機代や滞在費が高くなるため、特に発展途上国出身の学生にとって参加費用が高いハードルとなっています。このため、皆様に渡航・滞在費用の一部をご支援いただきたいと考えています。Japan Trekを通し、世界中に日本のファン、日本の立場を理解するリーダーを増やしたい。皆様からの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
Japan Trekは、参加者が一方的に日本のことを知るだけの場ではありません。参加者の出身国での経験やケネディ・スクールでの学びを活かし、日本の様々な世代・業界のリーダー達と日本の次の一手を共に議論する場でもあります。
21世紀におけるリーダーシップ像とは、アベノミクスの次の一手は、少子高齢化社会における成長戦略はどうあるべきか、女性がリーダーシップを発揮できる社会の在り方とは、唯一の被爆国である日本から今日の人類は何を学ぶべきか。このような問いかけを通して、日本の未来像を考えます。
ディスカッション・テーマ例①:少子高齢化社会における経済・財政運営
「人口が減ってもイノベーションによって成長できるのだという第一号の証拠になることを日本は目指しています。」これは、平成29年6月9日に開催された国際交流会議「アジアの夢」での安部内閣総理大臣のスピーチの一部です。日本は今後、世界に先駆けて、労働力人口の減少、社会保障費の増大、インフラの老朽化といった課題を解決しつつ経済成長を実現しなければなりません。このような状況における国家の舵取りの在り方について考えます。
ディスカッション・テーマ例②:女性のリーダーシップ
「女性の活躍」は安倍内閣の最重要課題の1つに設定されており、近年、官民の協力により様々な取組が積極的に行われています。育児休業制度や保育園の整備など、人々が実感できる成果も出つつあります。一方、この12月に発表された世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ・レポート」によれば、日本の男女平等度は149カ国中110位と、低空飛行を続けているのが現状です。女性が日本社会でリーダーシップを発揮するためにあるべき社会の仕組みとは。ケネディ・スクールの学生が新たな視点でこの問題を見つめなおします。
3月17日(日)~22日(金)までの日程で、約40名の学生が日本に訪問することを目指しています。
(訪問先・旅程(案))
以下は現時点でのオーガナイザーの意向です。今後、関係各署との調整を行います。
・3月17日~19日:東京
安倍晋三内閣総理大臣
国会議員の方々
中央省庁
各界で活躍されている女性リーダーの方々
日本独自の技術を有するハイテク企業
海外大学進学を目指す高校生
・3月20日~21日:広島
広島県庁
広島平和記念資料館
原爆被災者
広島発の先進的な取組を行う方々
・3月22日:京都
日本文化の保護に携わる方々
(参考:過去の訪問先例)
訪問者:内閣総理大臣、外務大臣、広島県知事、広島市長、原爆被災者、
女性リーダー 等
訪問先:日本銀行、東京電力福島第一原子力発電所、広島県庁、広島市、
トヨタ自動車株式会社、株式会社大林組 等
Japan Trek 報告書 2019をご支援いただいた全ての方へお届けします。
10,000円以上をご支援いただいた方には、報告書に加え、Japan Trek 写真集 2019をお届けします。
30,000円以上をご支援いただいた方には、上記2点に加え、ボストンや北米の写真を掲載した小冊子をお届けします(一眼レフを使用しておりますがプロが撮影したものではございません)。
50,000円以上をご支援いただいた方には、上記3点に加え、Japan Trek中に開催される東京での懇親会に招待させていただきます。是非、ハーバード大学院生と交流し、共に日本の将来を考える機会にしていただきたいと考えております。
参加者に対する日本での活動費用の補助に使用させていただきます。
はじめまして。Japan Trek 2019 オーガナイザー代表の西田忠光と申します。私達のプロジェクトに興味を持っていただき、誠にありがとうございます。
「Harvard Kennedy School Japan Trek」は2004年から始まり、一時期の中断を経て、今日まで日本人在校生の有志により企画・運営されてきました。
国際社会における日本のプレゼンスの低下が叫ばれて久しいですが、依然として、多くの人々は日本に対して強い興味を持っています。私は今年の7月にケネディ・スクールに来ましたが、来てすぐに何人もの在校生から「来年もJapan Trekを開催して欲しい」、「Japan Trekは私のケネディ・スクールでの一番の思い出になった」との声をいただき、心を動かされたことを覚えています。
Japan Trekはただの旅行ではありません。ケネディ・スクールの学生の多くは、将来、各国・地域および国際機関の政治的リーダーとなっていきます。大統領、首相や国際機関のトップになる学生も少なくありません。そのような彼らに、日本の課題やビジョン、国際社会における日本の立場、主張を理解してもらうとともに、日本の歴史、文化に対する造詣を深めてもらうことを目的としています。
是非、Japan Trekの趣旨にご賛同いただき、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
西田忠光:2007年から文部科学省に勤務。大学・企業に対する研究開発支援や、復興庁への出向による福島原発被災地域の復興等に従事。2014年から株式会社ボストン・コンサルティング・グループにおいて、ハイテク、製造業のクライアントに対する事業戦略策定、新規事業立ち上げ等のプロジェクトに従事。家族は妻と長男。趣味は映画観賞。
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