こんにちは。藍包丁プロジェクトの坂元です。
今回は「海外のシェフを魅了する品質」について書きたいと思います。
プロジェクトページに書いている内容よりも詳しい経緯を書きますので、
お付き合いいただければ幸いです。
藍包丁プロジェクトの準備を始めた、2015年9月ぐらいのことです。
やっと念願叶って試作の第一弾が出来上がり、私はとても嬉しい気持ちに浸っていました。
もちろん、まだまだ品質的に改善するところが多々ありましたが、その嬉しさを誰かに伝えたかったので、海外のSNSで写真を発信することにしました。
そのときの写真がこちら。
色味はよいなのですが、当時はまだ木目が綺麗にでていませんでした。
ですが、この写真に海外の人たちが反応し始めたのです。
そのSNSの投稿がこちら。(Linked-inというSNSです)
特に海外のシェフからの反応が多く、もっと写真を見せて!とか、
これはどこで売ってるんだ?とか、いますぐ買いたいなどの声をいただきました。
そのうちのひとりのアメリカ人シェフが藍包丁をぜひ試したい!と連絡があり、
来日することになりました。
彼いわく、日本の包丁はアメリカでも人気が出てきているが、
ここまでユニークなデザインの包丁はみたことがないと。
「見た目だけじゃないんだよ、衛生的だし、切れ味も抜群なんだ」
と私が詳細を説明し、実際に使っていただきその品質に納得していただきました。
そして彼から「どうしてこの包丁を作ろうと思ったんだい?」と聞かれたので、
日本の手仕事文化の現状、そして職人コラボレーションの意義を伝えたところ、
こう言っていただきました。
「プロダクトとしての品質が飛び抜けているのに、しっかりとしたコンセプトと
感動的なストーリーがあることに驚いた。
世界に溢れてるプロダクトのほとんどがデザインもしくは機能性や販売戦略だけで売られている。
こんな素晴らしいものは他にはないよ!」
感動した彼は、急遽自身のコネを使って、ヒルトン東京(新宿)の厨房をおさえ、
なんとそこで動画撮影をすることになったのです。
そのときに撮影した動画がこちらです(使用した包丁は最終サンプルです)。
嬉しそうに撮影する彼をみながら私は確信しました。
やはり日本の手仕事製品はすごい。
そして、職人コラボレーションで世界にうってでることができるのだと。
世界を驚かせることのできる藍包丁、ぜひみなさんも体験していただければ幸いです。
藍包丁ブロジェクト・坂元