本日はアプリ開発#10として、データの送信/共有についてです。
子どもの安全が疑われる場合は、個人情報保護条例を越え、国民全ての通告義務が優先されます。情報共有については今現在様々な議論がされていますので、その議論に遵守しながら開発を進める予定です。
ここでは、現在検討しているアイデアをお伝えします。
百聞は一見に如かず
こちらはトップ画面のイメージです。Reportボタンをクリックすると、それまでに得られた画像・動画・自由記述データなどが、調査・捜査機関のサーバーに暗号化され送信されます。
一般の方や、学校・保育園・幼稚園・医療機関などの方であれば、アプリで傷アザ写真や子どもから聞いた情報を暗号化し、その場ですぐに児童相談所や警察のサーバーに暗号化して送信できます。
他にももし、近隣で赤ちゃんが激しく泣く声だけでなく、大人の怒鳴り声や物が割れる音も聞こえた場合、それが録音され、即座に児童相談所や警察に送信できれば、児童相談所や警察も緊急度を査定するにあたり、そのデータは非常に重要な情報になります。
百聞は一見に如かずというように、もし子どもが話す動画データや(※1&2)や傷アザの画像データを児童相談所や警察の人が見ることができるのは、とても重要です。
動画や画像データと共に子どもの状態を早い段階で知ることができれば、非常に忙しい専門機関だからこそ、「これはひどい傷アザだ。緊急出動だ!!」というスムーズな意思決定につながります!!
一方、もし児童相談所や警察であれば、調査時に撮影した傷アザ写真をリアルタイムで本部に送信し、それを元に本部からの合議的な意思決定が随時フィードバックされれば、その場でより迅速かつ適切な判断・対応を行うことにつながります。
子どもをより早く救うためには、早く・適切な情報の共有が重要です。
少しでも早く、正確な情報が共有されるよう、このプロジェクトでは開発を進めていきます!
お読みいただき、ありがとうございました。
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※1子どもの話しを録音・録画するかは、ユーザーさんが選択できます。録音・録画をしないという選択ももちろん可能です。
※2ただし、最初から重篤な虐待(性虐待など)が疑われる場合は、その後に児童相談所と警察の協働調査として専門的な面接が行われるため、通告時には録音・録画はせず、また話しの聞き方も専門的な面接に影響を与えないよう、最小限の質問で子どもに話しを聞く手法をガイドする機能を盛り込む予定です。
※3児童相談所や警察用には、科学的根拠に基づくリスクの査定や、初期に必要な調査項目リストなどをその場で選択・入力できる機能なども検討しています。