2020/03/07 12:35


「イト2019」上演から1年が経とうとしています。
こんにちは!
皆様いかがお過ごしでしょうか?


昨今、新型コロナウイルス感染症で、
日本がまた大きく動いていることを実感しています。

今回の騒ぎと、昨年の企画を重ねて、
私はひとつの決断をいたしましたので、
長くなりますがご報告並びにご説明をさせてください。



この度「イト2019」の上演動画を
期間限定で一般公開することにいたしました。


※URLは本文後半にて公開いたしますので、
まずはご一読いただけますと幸いです。



多くの方にお力添えいただき、敢行できた、イト2019プロジェクト。
もうすぐ迎える3.11に向けて、
今年も何らかの形でこの作品を届けられたらと思考していました。

その中で起きたコロナ騒動。

直接被害に遭われた方も沢山いらっしゃいますが、
それ以上に間接的な被害に遭われた方がも多くいらっしゃると思います。

私自身も予定していたお仕事が2月・3月と中止が相次ぎ、
収入面で大きな損失があっただけでなく、
様々な環境や状況の変化に、どんどんココロが削られていきました。

公演やイベントの中止やテーマパーク等の運営自粛、
こどもたちは突然の春休みに突入し、
思い出すのはやっぱりあの日の自分の記憶でした。

3.11、私の通っていた高校は、翌日から臨時休校。
余震が続いていた為外出は控えるよう指示があり、
真面目にその指示を聞き入れて家からほとんど出なかった自分。
正しくは、余震が怖くて出る勇気もなかった。
なのに、多感な時期で家という場所が好きではなかった。

今のようにSNSもそこまで普及していなかった上
自分の趣味や習慣として家でできることも少なかった為、
当時の自分には居場所がないように感じられて、
時折訪れる余震の中
繰り返し流れ続ける同じテレビCMと震災の被害を伝えるニュース、
ただただ流れる時間の中で生きることが
とても苦しくて、どんどんココロが削られていったことを覚えている。


思わず今の状況のこどもたちと重ねてしまった。

居場所を奪われた感覚になって苦しんでいる子はいないか。
いつ終息するかわからない出来事に疲れている子はいないか。
理由もわからないけれど、なんとなく哀しくなったり
なんとなく辛くなったりしている子はいないか。

でも、こういった感情って、こどもたちだけではないと思う。
仕事や趣味嗜好に大きな変化があった大人の方も多かったであろう。
私自身はそうである。

ようやっとこうして筆を走らせることができているが、
少し前までは不安に押しつぶされそうになり
情報収集やコミュニケーションを極力遮断していた時期がある。

そうした時期に、とあるアーティストさんが
無観客ライブを実施され、その様子を無料で生配信されているものを見た。

非常に元気と勇気をもらい、
久しぶりに感情が動いたのを感じた。

今の私は、あの時の私と違う。
受け手から発信者に変わることができている。
助けられなかった当時の自分(と同じような想いを抱いている人)に
手を差し伸べることができるかもしれない。
奮い立たされました。

考えた結果、
このプロジェクトで皆様から頂いた勇気や支援、
そうして生まれた「イト2019」という作品を、
今こそ“誰かのために”使わせていただきたいのです。


ご支援くださった方はご存知の通り、
このプロジェクトは
・あの日の出来事を忘れないでほしい
・栃木の演劇界を豊かにしたい
という想いからスタートしました。

これらの想いには
忘れないことが、誰かの救いになれば、という想いや、
栃木の演劇界や演劇活動を行う方への想いなど、
必ず「誰かのために」という想いが根底にありました。

人との繋がりを描いているこの作品は、
この「誰かのために」という非常に烏滸がましい私の想いを、
素直に、静かに、また届けてくれると感じています。


「イト2019」はこちらからご覧いただけます。

※2020年3月の限定公開予定
※作品内容が結構ヘビーです。辛くなったら視聴を中断してください。


支援してくださった方
公演に足を運んでくださった方
DVDを購入してくださった方
実際に出資をしてこのプロジェクトを応援し、見守り、
味わってくださった方も多くいらっしゃいます。

貴方様がかけてくださったお金が、時間が、
私を通して、誰かのために再び活かされることを
どうかご理解いただけますと幸いです。

この想いがひとりでも多くの方に届くよう、
イトの著作元であります自身の所属劇団
舞台芸術創造機関SAIからも同様の内容を発表させていただきますことも
併せてご理解いただけますと幸いです。



最後に、あの時お力添えくださいました貴方様に、
今回の公開に関する判断を委ねてくださった出演者の皆様に、
関わってくださった全ての方に、
改めて感謝申し上げます。

2019年には考えもしなかった2020年の私の我儘が、
今を生きる誰かの支えや、気分転換や、
2011年あの日への想いを抱えて生きる
誰かの
チカラになれますことを願って。

騒動後に公演やイベントの自粛/実施をされました
演劇関係者様、アーティスト様、全ての方の決断を尊重して。

今の私にできることとして。

この作品を、贈らせてください。

一連の騒動が、1日も早く収束することを祈って。





舞台芸術創造機関SAI
常盤美妃


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