2014/09/17 10:43
こんにちは!

NPO法人グッド・エイジング・エールズのランです。

ご報告が遅くなりましたが、
先日無事、なら国際映画祭「話そう、LGBT」が開催されました!!!!

当日は、仲川奈良市長をはじめ、奈良市の関係者の方、
地元の方や学生さんなど多くの方にご来場頂き、
大好評のうちに幕を閉じました。

上映映画「アゲンスト8」は大好評で、
わたしも運営そっちのけで号泣してしまいました。
結婚という男女間では当たり前の権利が、
同性同士という理由である日突然「あなた方の結婚は無効です」と言われてしまう…。
差別や嫌がらせに立ち向かいながらも、5年間という長期に渡り闘い続けた
ゲイ、レズビアンカップルとそれを支援する人々の姿に胸を打たれました。

参加者の方からは口々に、
「素晴らしかった。この映画はもっと多くの人に観てもらうべき。」との
お声を頂き大変嬉しかったです。

後半のトークセッションではまず、
ボリス・ディトリッヒ氏から世界で初めて同性婚が成立したオランダでのお話や、
映画の裏話などをお聞きしました。
また、世界には80数カ国で同性愛が犯罪扱いされている現実など
LGBTを取り巻く世界の最新事情についてもお話しいただきました。

続いて、歴史家の西山先生から、
日本は古来から、異性装や同性愛に対し非常に寛容な文化であったが、
明治の文明開化以降、欧米の考え方が入ってきたため変わってしまったという
歴史的背景を事例交え、たいへんわかりやすくお話しいただきました。

本イベントの発起人である、谷家氏から
「奈良は古来、外国から文化や人を受け入れ発展してきたという歴史的背景があるが、
近年の日本人は外国の技術や文化は積極的に取り入れるものの
人の受け入れに関しては決して寛容とは言いがたい。
しかし、もう一度昔に戻り、人についても積極的に受入れていくことにより
今後、奈良がさらに発展していくのではないか。」という提言があり、
登壇者から、それぞれの立場にたった意見が述べられました。

特に印象深かったのは、西山先生のお言葉でした。
金子みすゞの有名な詩の一説、
「みんなちがって、みんないい」。

この言葉にすべてが集約されているのではないでしょうか。

LGBT問わず、いろいろな人がいて、
それぞれが個性を尊重しながら生きていける世の中。
奈良から世界へ、少しずつそんな考え方が広まっていけばいいなと思います。

本イベントは、そんな一歩を踏み出す、
よいきっかけになったのではないでしょうか。

ご支援頂いたパトロンの皆様、映画祭実行委員会、奈良市の皆様、登壇者の方々、
このイベントの実施にご協力頂いたすべての方に感謝しています。
本当にありがとうございました!

カラフルならプロジェクトは、
始まったばかりです。

今後の活動はまだ未定ですが、今後ともご支援、ご協力よろしくお願いいたします。