2014/09/30 10:13
大正集成工場に開発の協力を依頼した時、当初は棚(※写真)からの開発を検討していました。
こちらでデザインし、別の工場で試作した棚の強度を確認してもらうため大正集成工場に送ったところ、
揺れがひどく、その段階での実用化は難しいとの判断で頭を悩ませたそうです。

棚のデザインの特徴は、KIKIKIスツールでも同様の細い2つの部材です。
シャープな印象を出す為に構造の問題をクリア出来ていませんでした。
そのデザインを高橋さんはじめ工場のみなさんに気に入ってもらえ、
実用化に向けて一緒に動き出しました。
残念ながら棚の開発は継続中でまだ商品化されておりませんが、そこからKIKIKIチェアの開発に繋がります。

大正集成工場で製作に携わっているスタッフは、とても熱心にKIKIKIの製造に取り組んでくれているそうです。
現在、このプロジェクトの製造を担当して頂いている職人の西山さんは、
2年前、私たちが手掛けたユナイテッドアローズの展示会の造作什器を依頼した時からの担当です。
自分も知っているブランドの造作に関わる仕事が出来るとのことで、驚かれたとのこと。

その展示会で使われた木材は展示会の終了後、再度大正集成工場に送り加工され、
港区内の親子ワークショップでKIKIKIスツールとなりました。
こども達が親御さんと一緒に作って座り、初めてKIKIKIスツールが出来上がりました。


KIKIKIは間伐材が採れる日本各地の木材工場での製造を目指しています。
私たちデザイナーを始め、大正集成工場の皆さんも日本の森が元気になって欲しいという想いは一緒です。
普通製作側の立場としては他の工場で作ることに難色を示されるかと思いますが、
大正集成工場の皆さんにはKIKIKIのプロジェクトに賛同し開発にも協力頂いています。

全国でKIKIKIの取り組みが当たり前になってほしい、
このCAMPFIREを通じて、少しでも森林のことを考える機会が増えて欲しいとの気持ちです。

CAMPFIRE公開期間も残り1週間となりましたが、引き続き、皆様応援をどうぞ宜しくお願い致します!

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写真上:試作の棚
写真下:工場の皆さん(KIKIKIチェアに座って「KIKIKIを宜しくお願いします!」)