はじめまして!
わたしたち「下電ホテル(岡山県倉敷市)」は、瀬戸大橋の麓に佇むリゾート旅館です。
目の前には美しい島々を浮かべる瀬戸内海が広がり、静かな波音と共にとても穏やかな風が吹いています。
すぐそばの下津井港(しもついこう)は古くから港町として栄え、今日も名物の「干し蛸」が太陽を光を浴びながら泳いでいます。
潮風に吹かれるナローゲージ
そんな下津井港のすぐ後ろ。隠れるように、ひっそりと佇む旧下津井駅があります。昔(1913年~1990年)、ここから茶屋町駅(倉敷市)まで下津井電鉄という電車が走っていました。
ナローゲージ(軽便鉄道)と呼ばれるその車両は線路幅762㎜と、新幹線の約半分しかないかわいい車両です。下津井電鉄の廃線以降は日本で3路線しか残っていません。
そんなナローゲージたちの一部車両が、いま旧下津井駅にいます。
モハとクハ、真っ赤なメリーベル号、そして貨車たち…。
これら車両たちは下津井電鉄株式会社の皆さん、そして「下津井みなと電車保存会」の方々によって、大切に保存されています。
▼今回のプロジェクト
昔、この地でこんなにかわいい車両たちが走っていたことを、もっとみんなに知ってほしい。見て、触れて、思い出して、そしてかわいがってほしい。
そんな思いを胸に、旧下津井駅の車庫から鷲羽山下電ホテルの駐車場まで(約3.2㎞)、客車(クハ24)と貨車(ホカフ9)を運搬移設するプロジェクトを実施したいと思います。
(クハ24とホカフ9)
(移動予定経路)
運搬移設が成功した場合、一般公開を行いながら、車両の内外装を往時の姿に復元し、その後は皆さんに気軽に楽しんで頂けるようカフェやイベントスペースとして活用する予定です。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
下津井電鉄は営業終了時には路線営業では全国で4路線しか残っていなかったナローゲージ。残り3路線は現在でも運行しています。
つまり「日本で最後に営業を終了した軽便鉄道路線」であり、現在でも全国に根強いファンがいらっしゃいます。
私たち「鷲羽山下電ホテル」は昔下津井電鉄株式会社から分社化したホテルですが、下電の名を冠していることから、お客様から下津井電鉄の思い出話を聞かせて頂いたり、車両を見たいとご要望を頂いたりすることが廃線から30年近く経過した今でも多くあります。
そんなお客様に楽しんで頂くためにも、「いつでも見学できるナローゲージ車両」を下電ホテルの駐車場に移設したいと考えました。
そして、その車両の内装外装を往時の姿に復元し、皆さんに気軽に楽しんで頂けるよう、カフェやイベントスペースとして解放したいと企画をつくりました。
しかし、移設に相当の費用がかかる事が判明し、収益性の薄い事業を会社だけのプロジェクトにすることも叶わず、クラウドファンディングの可能性に賭けることにしました。
▼これまでの活動
2015年12月 下津井電鉄株式会社さまへ申し入れ、何度かの協議の後、車両譲受の許可を頂きました。
2016年8月 現地調査を重ね運送方法を協議。運送業者(日本通運さま)を選定しました。
2016年11月 これまで車両のメンテナンスを行っていただいていた「下津井みなと電車保存会」代表の方と、今後の協力関係について協議しました。
2017年1月 本ページ公開に合わせプレスリリースを行い、facebookページを公開しました。
▼資金の使い道
車両運搬費用4,387,996円(税抜4062,960円)=目標額
設置場所造成費用(レベルモルタル、枕木、レール敷設)約1,500,000円
その他(駐車場ライン変更費用、仮設費用など)約1,500,000円
(移設予定場所)
※目標額に未達の場合も実施いたしますが、他からの資金調達の状況によりプロジェクトの進行がスケジュールより遅れる可能性がございますのでご了承ください。
※目標額を超過した場合は、設置場所造成費用、駐車場ライン変更費用、車両周辺整備(デッキ、屋根の設置)、次回プロジェクト(リノベーション)に充当いたしますのでご了承ください。
▼リターンについて
今回の募集に合わせ、往時の走行シーンを集めたポストカード、復刻きっぷ、車両模型などのオリジナルグッズを作成します。お一人お一人にカスタマイズしたオリジナルジオラマをお作りするコースも設定いたしました。
また、すべてのコースの出資者様には、今後のプロジェクトの進行に合わせて開催する各イベントへ優先的にご案内させていただきます。移動やレストアの過程を記録したい方、実際にレストアを手掛けてみたい方、オープニングイベントに参加したい方など、今後長期間にわたってプロジェクトに関わっていただくことが可能となります。
リターン重視の方に向けて、下電ホテル宿泊券をセットしたコースも用意いたしましたので応援いただくご主旨に合わせてお選びください。
▼最後に
このプロジェクトは会社だけで行うものではありません。今でも軽便鉄道や下津井電鉄のファンでい続けて頂いた方と、知恵を出し合い、一緒に汗を流しながら往時の姿へと復元したいと考えています。
もちろん、お気持ちだけの応援でも有難く頂戴いたします。鉄道ファンの方以外にも是非応援いただきたく存じます。
プロジェクトの実現に向け、どうかよろしくお願いいたします。
facebookページ「【下津井電鉄】客車移設プロジェクト」にて活動・事業報告をいたします。
https://www.facebook.com/shimoden.resurrection.project/
最新の活動報告
もっと見る100,000円コースのリターンについて
2018/03/19 17:54 いつも当プロジェクトへのご協力、ご支援ありがとうございます。プロジェクトスタッフの日下です。 数か月ぶりの活動報告となってしまいました; 第1弾のクラウドファンディングが成功してはや1年が経とうとしています。 下電ホテルにお立ち寄りいただいた方に「ナローゲージ見てきました!」「本当にホテルの前に電車があった!」と写真が添付されたメッセージを頂戴したり、 「はやくカフェにならないかなぁ~」「楽しみに待っています!!!」など、温かいメッセージも頂戴しております。 読んでいると、自然と笑みがこぼれるものばかりです。本当に、ありがとうございます。 そんなお気持ちに1日でも早くお応えするためにも、第2弾のクラウドファンディングを始めたいところではあるのですが… 実は、10万円コースにお申込みの方々へのリターンが履行できておりません。 車両模型(クハ24)の発送準備は整っているのですが、受注先の諸事情により、オリジナルジオラマの製作が進んでいない状態です。 本来であればもっと早く、こまめに活動報告を上げるべきでしたがなかなか工程の目処が立たず、明確な報告ができない状況でした。 つきましては、この場をお借りしてリターンの履行が大幅に遅れておりますこと、さらにご報告ができませんでしたこと、重ねてお詫び申しあげます。 そして、現状と今後の予定を踏まえ受注先ご担当者さま、弊社社長と相談した結果 「車両模型とオプションパーツの注文票を先行してお送りする」ことといたしました。 すぐに発送できる車両模型(クハ24)と建物などが追加できるオプションパーツの注文票をお送りし、ジオラマは完成次第すぐに発送する、というかたちです。 「届いてすぐに飾れるように、車両とジオラマはセットで送るべき」と考えておりましたが、「さすがにこれ以上お待たせすることはできない」「はやく手元にお届けしよう」と判断いたしました。 本日現在、オプションパーツを製作中のことでパーツが完成次第に撮影し、注文票に添付します。 注文票が完成次第、みなさまのもとへ発送できますので遅くとも4月初旬にはお届けできるかと思います。 楽しみにお待ちいただいておりますみなさまにはご迷惑とご心配をおかけし申し訳ありません。いましばらく、お待ちくださいませ。 平成30年3月19日プロジェクトスタッフ 日下 智美 もっと見る
50,000円コースのリターンを発送いたしました
2017/12/15 15:44 いつも当プロジェクトへのご協力、ご支援ありがとうございます。 大変長らくお待たせしておりました、50,000円コースのリターンを昨日(14日)、ゆうパックにて発送いたしました。 早い方は既にお手元に届いているようで、ご連絡を頂戴しました(^v^) その他にも、あたたかいメッセージありがとうございます。 本来であれば発送前に掲載すべきものですが…↓ 今回のコースには航空便でお届けする方もいらっしゃるので入念に?梱包を。 ↑赤いマスキングテープが開封場所の目印です 開けるとこんな感じで詰めてあります 詰め物とミニジオラマを出していただくと、模型が残ります。 模型は箱に固定しています。 プチプチを剥がすと、和紙に包まれた模型が出てきます。両端には車輌が動かないようにスポンジを詰めています。 和紙を開くとクハ24の登場です(^◇^) ※細かいパーツがあるので、取り扱いにはご注意ください。 製作の工程上、小さなキズや指紋が入っていることがあります。あらかじめご了承ください(>_<) 慎重に納品・梱包・発送手続きを行っておりますが万一、破損が見られる場合はご連絡をお願いいたします。 背景の写真は、思い出の風景やご自宅周辺の風景などお好きな写真にカスタマイズしていただいて結構です。 末永くご愛用いただけますと幸いです。 プロジェクトスタッフ 日下 もっと見る
クハ24、ホカフ9 移設完了のお知らせ
2017/10/05 09:32おはようございます! プロジェクトスタッフ 日下です。 いつもあたたかいご支援・ご声援ありがとうございます。 ご報告が遅くなりましたが 2017年9月30日の夜、クハ24とホカフ9はパトロンの皆さまや地元の皆さまに見守られながら無事に下電ホテルへと移送・移設されました。 お忙しい中ご来場いただきましたパトロンの皆さま、安全な移設のために交通規制等ご協力いただきました皆さまへプロジェクトスタッフ一同、心より御礼を申し上げます。 移設は朝9時より、旧下津井駅にて各打合せからスタートしました。 ふたり?の門出を祝ってか、当日は天候にも恵まれました。 まずは、ホカフがゆっくりと吊り上げられました。はじめは不安そうだったホカフも、大きなトラックの荷台に乗せられた瞬間少し安心しているように見えました。 つぎに、クハにベルトが掛けられます。痛くないように、布を挟んで・・・。吊り上げの練習の際に少し揺れていました。怖かったのでしょうか? 少し時間を置いて、午後より作業再開です。合図とともに、ゆっくりと吊り上げられるクハ。 なんだか緊張しているように見えました。この時、クハはどんな景色が見えたのでしょうか・・・ たくさんの人に、見守られながら・・・ ゆっくりトレーラーに載せられ、現場が「ほっ」とした空気に包まれました。 その後、予定よりスムーズに作業が進んだためホカフは一足先に下電ホテルへ。 先に置かれた台車の上にゆっくりと載せられホカフの移動は無事に終了しました。 やがて日が暮れ、21時。昼間はあんなに暑かったのに、少し冷たい風が吹いていました。 多くの見物者と取材陣に囲まれ、クハは旅立ちの時を迎えます。 ずっとお世話をしてくれた保存会のみなさんや長年寄り添ってきたモハたちに別れを告げるように、ゆっくり、ゆっくりと見慣れた景色を後にします。 「いってらっしゃい」 「いってきます」 最初の難関は駅を出る時でした。急な勾配に、細い道路、そして曲がり角。 「こんなところ通れるのか」 みんなが不安そうにしていました。 しかし、さすがはプロ。 細やかな切り返しでスルスルと通り抜け・・・ スイスイとライトアップされた瀬戸大橋をくぐり抜け、 間もなく下電ホテルへと到着しました。 たくさんの人に迎えられながら・・・ 再びベルトがしっかりと掛けられ、再び吊り上げです。現場にいたみんなが、緊張した面持ちでした。 ゆっくりと吊り上げられるクハ。先に座っていたホカフも見守っています。台車に近付くにつれ、シャッターを切る音が増え、 そして・・・ 「よーし、オッケー!」成功の合図とともに、無事 移設が終了しました。 笑みをこぼす人や、目を潤ませている人、安堵の表情を浮かべる人・・・――― この車輌たちが どれほど愛されているか、思い知らされた瞬間でした。 翌朝、朝陽を浴びるクハとホカフを眺めていると、 たくさんの方々が、見に来ていました。 写真では見えづらいのですが、クハの後ろ(道路沿い)で多くの方がシャッターを切っていました。 前を通る車も、速度を落として眺めていました。 さて、屋根がかけられたら次はいよいよ第二章の「リノベーション」です。 保存会をはじめとする皆さまに引き続きご協力をいただき、潮風や風雨で傷んだところを修復していきます。引き続きのご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。 2017年10月吉日プロジェクトスタッフ一同 もっと見る
コメント
もっと見る