石巻市の天候は、雨。
静かに、あの時間を迎えようとしています。
すこし、最近のお話をしたいと思います。
私たちFISHERMAN JAPANは、若い世代の漁師・魚屋、そして「よそ者」によって2014年に結成されました。
出会ったきっかけとしては、やはり震災復旧です。
「よそ者」の中には、ボランティアをきっかけに、石巻に移住した女性もいますし、大手企業の職員もいます。
漁師達の声に心動かされ、集いました。
震災前から漁業者の高齢化・担い手不足が問題視されていたのですが、今回の震災によって、三陸地方の漁業は大きな打撃を受けました。
私たちが本部を構える石巻市だけでも、震災後、漁業者は37パーセント減少と言われています。
今後、新規漁業者が漁業権を取得を目指したところで、浜に人が住めなくなってしまったという問題も抱えています。
たくさんの課題が山積ではありますが、みんなでチームになって、未来の水産業をつくろうと取り組んでる最中です。
たとえば、新しい水産業の担い手を呼び込む「TRITON PROJECT」。
漁師の家の子ではない「よそ者」が約30人も漁師になりたいと言ってきてくれました。
彼らは震災復旧のために来たのではありませんが
少なからず、何かしらの思い入れを持ってやってきてくれていると思います。
しかし、それぐらいの気持ちでいいのだと思っています。
「漁師を目指したい」「この街だったら漁師になれる」
そんな希望を持ってやってくる若者がいること、それを精一杯受け入れようとする親方がいること、それを見守る地域の方がいること。
このこと自体が、震災で傷ついた街の希望そのものだと感じているからです。
水産業をカラフルにする。
それは、いろんな人が集まって、
いままで想像もしなかった世界をつくること。
わたしたちは、ひとりではどうにもならなくて諦めそうになる気持ちが、
同じ想いをもつ仲間がいると知ることで、動きだす勇気や、辞めない決心に変わることを知っています。
これからもチーム一丸となって、日本の水産業を変える挑戦ー革命ーを起こしていきます。