出演者紹介5
「結婚して子供が生まれて。子供が不自由なく暮らしていけるように。一個一個牡蠣をつくっていく」
TRITON PROJECTを立ち上げてから、常に先頭を走り続ける若者がいます。
大野さんは、いつか独立して自分でつくったものを出荷することを目標に、2016年に石巻にやって来ました。その大きな夢を叶えるために可能性のある浜を探し回ったのが、宮城県漁協石巻地区支所の職員・三浦さんです。ときに兄のように彼を叱咤し、支え続けてきました。現在、大野さんは浜で一軒だけとなった牡蠣漁師・亀山さんのもとで、3年独立型の補助を受けながら就業しています。
そんな大野さんは大の牡蠣好き。いくらでも食べられるそうですが、自分が育てた牡蠣となればなおのこと。でも今は誰よりも先に食べてもらいたいひとがいます。
大野さんは石巻で結婚をしました。奥様も大の牡蠣好きで、「おいしい」と食べる姿を見ることが、何よりの楽しみだそうです。一昨年には可愛らしい女の子が生まれ、パパになりました。ひとつ、またひとつと守るものが増えた今、もうあとに引くことはできません。昨年購入した船外機には、奥様自ら筆を取って名前を入れました。
たくさんのひとの期待を背に、大野さんは今日も先頭を走り続けます。