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待機児童ゼロ!男の産休義務化!日本を「子育てしやすい国」に変身させるプロジェクト

「子育てしやすい日本」に生まれ変わるために、私たち「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」も「miraco:みらい子育て全国ネットワーク」へと生まれ変わります。子育てに立ちはだかる「壁」をひとつずつ取り払うプロジェクトに、あなたの力を貸してください。

現在の支援総額

1,619,000

101%

目標金額は1,600,000円

支援者数

309

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/02/15に募集を開始し、 309人の支援により 1,619,000円の資金を集め、 2019/05/05に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,619,000

101%達成

終了

目標金額1,600,000

支援者数309

このプロジェクトは、2019/02/15に募集を開始し、 309人の支援により 1,619,000円の資金を集め、 2019/05/05に募集を終了しました

「子育てしやすい日本」に生まれ変わるために、私たち「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」も「miraco:みらい子育て全国ネットワーク」へと生まれ変わります。子育てに立ちはだかる「壁」をひとつずつ取り払うプロジェクトに、あなたの力を貸してください。

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2.22(金) イベントレポート

私たちにもできる政治参加 「#子育て政策聞いてみよう」


日本が、そして自分の住んでいる地域が、より子育てしやすく、子どもにとって良い環境になっていってほしい。そう思っている人は少なくないはずです。私たちの願うような世の中へと導くには、国や地域の政策や方針が不可欠です。が…、実は選挙の際、投票へ行かない子育て世代は多く、結果、子育て政策は優先順位の下の方へとずるずると落っこちているようなのです。

そんな子育て世代に対し、もっと身近なところから始めてみようと提言するイベントを開催しました。

=================
イベント概要
=================

【開催日時】
2019年2月22日(金)
18時00分 開場
18時30分 第一部:シンポジウム
20時20分 第二部:ワークショップ
21時00分 終了

【開催場所】
毎日新聞社 毎日ホール

【主催】
・毎日新聞社
・株式会社GARDEN
・みらい子育て全国ネットワーク

【登壇者】
・ファシリテーター: ジャーナリスト  堀潤さん
・登壇者: 中野区長 酒井直人さん
・登壇者: 株式会社POTETO media 代表 古井康介さん
・登壇者: 毎日新聞 生活報道部 記者 矢澤秀範さん
・登壇者: みらい子育て全国ネットワーク 穂積勇起、塚口麻里子
・ビデオレター出演: せやろがいおじさん
・(C)グラッフィックレコーダー:清水淳子さん

=================

【オープニング】

テレビ等でも大活躍のジャーナリスト、堀潤さんによる司会で会はスタートしました。堀さんにはmiracoの前身、「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」時代から2年近く活動を支えていただいています。

そんな堀さんからは、miracoの活動等に同行していると、政治家など制度などを先導して整える側の人たちに、子育て世代の本音と現状がまだまだ伝わっていないね、というお話が。

今日は当事者たちの声に耳を傾けて、事実を知ることで、今の状況を変えていくためのアイディア・知恵出しをしていこうというゴールが設定されました。

堀さんに続いてmiraco代表・天野妙が登場。出生率が下がり続けている日本で、現在43歳の天野の同級生は全国に約200万人。この日の登壇者の一人で23歳の古井康介さんは、ガクッと下がって120万人。昨年生まれの子どもたちに至っては95万人、天野の同級生の半数以下にまで低下しているのだそう。少子化を実感できる数字です…。

その後ビデオレターで登場したのがお笑い芸人でYouTuberのせやろがいおじさん。「子育て政策聞いてみよう」のイベントのためだけのビデオレターを送ってくれました。

せやろがいおじさんは、YouTubeを中心に、時事ネタ・社会問題に対する意見を、身近な話題にすり替えて、面白くかつ分かりやすく発信しています。もともとラジオ好きで、社会問題を扱う番組を聞くうちに、「自分でも扱ってみよう、それが誰かにとって知るきっかけになるのなら」と思ったのだそう。

自分ひとりが発信しても意味がないとは思わないで。自分にできることをコツコツとで良いから発信することが大事だとエールを送ってくれました。

会場では、発信することで、意図に反して怒られたりすることもあるし、勇気のいることだよね、という意見も。それでも勇気を出して発信している人をまずは支援することから始めても良いかもしれないね、との話に至りました。

なお今回も、話題に上がった内容を、視覚で分かりやすくまとめるグラフィックレコーディングを、清水淳子さんが引き受けてくださいました。


【第一部:シンポジウム】

第一部のシンポジウムでは、バラエティ溢れる方々に集まっていただき、お話いただきました。

<登壇者>

①中野区長 酒井直人さん
~現在47歳で1児の父。~

②㈱POTETO media 代表 古井康介さん
~子育てはもちろん、結婚に対してもまだピンと来ないという若干23歳。~

③毎日新聞 生活報道部 記者 矢澤秀範さん
~36歳の2児の父。~

④みらい子育て全国ネットワーク 穂積勇起
⑤みらい子育て全国ネットワーク 塚口麻里子
~miracoの2人は、それぞれが待機児童経験者。~


===FACT=== miraco 穂積勇起

まずは「若者・子育て世代の政治参画について」と題し、miracoの穂積から、様々な資料を使って現状の共有がされました。

有権者のうち、18歳~49歳を「若者・子育て世代」、50歳以上を「子育て卒業世代」と呼ぶとすると、前者と後者の投票率の差は20%以上。もちろん投票率が高いのは、「子育て卒業世代」です。一方で2016年、小池都知事誕生の際の東京都知事選を見てみると、有権者数としては、若者・子育て世代の方が多いのです。が、投票に行った人数は、やはり50歳以上の方が多い。こうした現状から、政治家は票を得るために、投票者数の多い高齢者向けの施策=医療・介護、年金等を前面に打ち出さざるを得なくなり、子育て政策が手薄になるのです。

保育園の数を増やしてほしい。保育環境をより良くしてほしい。学童保育の基準撤廃は考え直してほしい。そう願う思いがあるのであれば、投票に行くことから始めなくてはならないことを痛感させられる事実でした。


===OPINION①=== 中野区長 酒井直人さん

酒井さんは23年間中野区にお勤めの区職員でした。その中で、組織の停滞を感じ、変えていきたいという想いから区職員を退職。子育て政策を前面に打ち出して立候補。5期目を目指す前区長VS新人という構図のもと、見事当選したのが昨年6月のことでした。区長就任以来、「ボトムアップの区政」の実現を目指していらっしゃいます。

酒井さん当選時の選挙を振り返ってみると、その前の区長選投票率より5ポイントほど上昇していました。かつ投票者のうち、子育て世代に当たる49歳以下の投票率が上がっています。酒井さんは「子ども・子育て第一の中野区へ」をうたい、子育て中のママさんたちがその活動を支援。公園等で会話しながらのチラシ配りを手伝ってくれたりもしたそうです。

区長就任以来、ボトムアップの区政を念頭に置き、活動されています。その実現に欠かせないのが対話だそう。タウンミーティングを積極的に行い、その手法にも工夫を凝らしています。例えばスクール形式ではなく、ワークショップ形式のミーティング。反対派・賛成派が同じグループとなりじっくり話し、お互いの意見を聞くことで、着地点のない対立を回避し、お互いの立場への理解や発見に繋がったりします。子育て世代が対象のミーティングは、午後の時間を避け、午前中に児童館で開催するなど、開催時間や場所にも配慮しているそうです。

現場の声を拾いあげるという意味では、対象は有権者だけではありません。小学生のアンケート結果に基づいて、区立中学の制服を選択性にできるよう、今急ピッチで進めているそうです。

皆で議論し政策を考える。そんな区にしたいんだと熱く語る酒井さん。自分の住む区の長が、そんな風に宣言してくれたら何て心強いんだろうと感じました。


===OPINION②=== ㈱POTETO media 代表 古井康介さん

1995年生まれ、現在23歳の古井さん。会場にいた面々の中では、参加者のお父さんお母さんに連れられて来た子どもたちを除き、恐らく最年少クラスではないでしょうか。そんなワカモノの古井さんですが、政治の大切さは痛感しているようです。

実家は事業を営んでいましたが、リーマンショックで傾いて…。それでも古井さんは、高校無償化と大学の奨学金制度のおかげで大学卒業までできたと語ります。政治・社会に自分は助けてもらった。自分のように活用したい人はたくさんいるはず。けれどもその制度自体知らない人もたくさんいる。それをうまく自分たち若者世代に伝えるべく発信しようとPOTETOを立ち上げたのだそうです。

古井さん世代は「インスタ映え」を狙う世代。政治って大切だよね、と真っ向勝負したところで「ダサい」の一言で終わってしまう。だからより多くの若者へリーチしたいのであれば、アプローチ方法を工夫すべき。政治のようなとっつきにくいテーマなら特に、おしゃれ、かっこいい、シェアしたいと思わせるようなデザインがとても重要なのだと。写真はもちろん、フォントさえ、デザイン性を左右する大切な要素だと言います。デザインされていないポストに「いいね!」を押して、自分のタイムラインを汚したくないという感覚なのだとか。

家でリラックスしながらネットでポチっとすれば買い物できて家まで届けてくれるこのご時世、コンビニ行くのさえダルいと感じる。そんな若者たちに「投票しましょう。あなたの一票が大事だから」と直球アピールしても投票率UPには繋がらない。その現状に、参加者たちの目からはウロコ以上のものがボロボロと落ちているように見えました。


===OPINION③=== 毎日新聞 生活報道部 記者 矢澤秀範さん

昨年都内のある保育所で、保育士が一斉退職というニュースがありました。その保育所は、企業主導型保育所というものにカテゴライズされるらしいです。矢澤さんからは、記者として取材をしている企業主導型保育事業の現状と課題についてのお話でした。

企業主導型保育所というのは、待機児童対策として2016年度に導入された制度です。認可施設に比べて基準が緩い一方、運営側への助成は認可並とのことで、経営側にはメリットが大きそうだという印象です。ただ、内閣府から委託された公益財団法人・児童育成協会がうまく機能しておらず、助成金の支払いが遅れて保育所の運営資金がショートしたり、保育の質や安全管理が徹底できていない等のネガティブな面もあるようです。前述の保育士一斉退職の園でも、こういった背景が影響していたようでした。

一方で、企業主導型だからこそのメリットももちろんあります。例として挙がったのは、横浜市にある保育所。パートタイム勤務のような、認可保育園には入れないけれど働きたい人たちの受け皿となっています。ビルの5階にある等、認可では許諾が下りないような条件でも企業主導型なら開設が可能な場合もあります。

この園のように理念や計画等がしっかり練られた上での開設であれば、政府の目論見通り、企業主導型は待機児童対策に非常に有効なはずです。自治体との連携強化、開所時の審査、開所後の監査をしっかり行うことで、課題を解決していくべきだと訴えました。

また最後に、「政治に左右されない子育て環境を作るのが、大人の使命ではないかと考えています」と、2児の父としての発言をされた矢澤さんの言葉が印象的でした。


===OPINION④=== みらい子育て全国ネットワーク 塚口麻里子

「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」が起点となり、保育園だけでなくもっと広く子育てについて考える会にしていこうと、みらい子育て全国ネットワークが誕生しました。その3本柱の活動の一つが、今回のイベントテーマにもつながっている「#子育て政策聞いてみた」です。活動の概要と今後の展望を、塚口が話しました。

子育て世代の投票率の低さは前述の通り。選挙に行っても何も変わらないという無力感が低迷に繋がっているようです。しかし自治体によっては、有権者からの声によって使用済みおむつを持ち帰りから園での処理に変わるなど、変化も起きています。実際、子育て政策については、国政よりも自治体選挙の方が直結するものなのです。

「#子育て政策聞いてみた」では、選挙の立候補者に子育て政策に関するアンケートをお渡しし、その回答をSNSで拡散してきました。また、若者・子育て世代の投票率が過半数を超えるには、どのくらいの人が投票に行けばよいかもSNSで共有しています。今後も続けていきたい活動ですが、今年は統一地方選挙と参議院選挙が控えています。今の活動メンバーだけでは網羅できない地域もあります。そこで、全国各地で同様の取り組みをしたい人がどこでもできるよう、アクションキットを用意し、その使い方等も拡散していきたい、と語りました。


5名の登壇者の話を受け、代表の天野からはこんな話題が出ました。

天野は3人の女の子を育てる母親でもあります。子育てと仕事を両立しながら、さらに、この3人の子どもたちが将来暮らしやすい世の中にしていきたい、との思いから、miracoをはじめとする活動にも携わっています。子育てしやすい、より良い日本にしたいだけなのに、政治活動だとか、イデオロギーだとか揶揄されると、正直落ち込むこともあります。

先日、天野の10歳の長女が、1/2成人式を迎えました。将来の夢、なりたい職業について考えたとき、世の中の問題を伝えて解決できる人になりたいけれど、それは何て言う名前の職業なのかと天野に質問してきたそうです。10歳にして、今の日本には問題が山積みで、しかも大人たちは解決してくれない。だから自分たちが将来解決していかなければならないと思ってしまう現状に、「大人たち、もうちょっとがんばれ!」と思ったとのことでした。

社会問題は、「可視化・共有・届ける」ことが重要。届いたパターンは政治を動かすんだ、という話には、会場の参加者たちがうなずいていました。


【第二部:ワークショップ】

各テーブル5~6人ずつに加え、登壇者やmiracoスタッフも加わって、ざっくばらんに話をしました。第一部が盛り上がり、時間が押してしまったこともあり、どのテーブルも話したい気持ちでうずうず。話題が尽きない様子でした。

あるテーブルでは、子育てが落ち着いてから復職したいと考える人が3割いる現実に着目。本当はもう少し子育てに専念する時間を持ちたいけれど、1歳を超えると保育園に入れなくなるリスクが高まるから0歳から入れて復職するケースが多い。ライフスタイルに合わせて保育園等を決めるのが理想なのに、逆になっているのはいかがなものか。3割のニーズをうまく汲み取れないか、という問題提起がありました。

また、別のグループでは、実は投票に行ったことがないという若者が。保育関係者なので今日のイベントには参加してみたけれど、正直政治には無関心。もしネット投票ができるなら、同じような考えを持つ人も投票するかな?という問いに対しても、恐らくNOの返答。根っからの正直者です。生活の導線上に政治とか選挙とか投票がないから、興味がないという意見にも納得する部分がありました。そういった層にどうアプローチするかも課題の一つなのだと思います。

毎日ホールをお借りしている時間ギリギリまで延長した今回。それでも時間が足りないと思うほど、活発な意見が交わされた2時間半でした。参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。これから自分にできるところから、アクションに繋げていきたいですね。

最後まで残ることができた登壇者・参加者・イベントスタッフで記念撮影♪

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