いつもお世話になっております。音響監督の雨宮正武です。
今回紹介したい新人声優の更に見習いを紹介したいと思います。
石原由貴さんです。
彼女は半年くらい前に、私が運営する声優ワークショップに参加してきました。
当時は某声優養成所に通っていて、演技も基礎的なことから教えないと駄目な
初心者さんでした。連絡を取り合っていて
「ここに来る生徒達は既に事務所に在籍している人がほとんどで
ダメ出しが厳しかったり求める演技のスキルが高いことになるけど大丈夫ですか?」
という質問に対して、「厳しいことは充分承知の上です。上手い先輩達に揉まれて
演技の向上を図りたい!」という回答に久しぶりに「こいつ本気だな!」と思わせて
くれた人材でした。
私のレッスンに通っている生徒はおよそ3つのケースに分けられます。
1・・・・既に事務所に在籍してるけど、全く仕事の依頼がなくてこのままでは
なにも進展しないからこちらに通い始めて、ずっとレッスンに通っている。
同時にこちらもお仕事をお願いしている。
2・・・・他の養成所とダブルスクールをしていて、こちらが求める演技と
養成所で求められるヌルい演技スキルの違いに違和感を感じて「私を褒めて
伸ばしてください!」という考えになり、半年くらいで去っていく。
3・・・・最初の体験レッスンで他の養成所では認められた演技?
(なにかのキャラクターや有名声優の演技を模倣した演技)を披露しても
直ぐにパクった演技だと指摘したり、使い物にならないことを指摘すると
「ここは私を認めてくれない世界」と思って去っていく。
この3つのパターンが多いのですが、彼女は非常に珍しい1のパターンに近い
人です。いま、こんな骨太な意識を持って声優を目指す人材って本当に少ないです。
声優養成所のおよそ8割が露骨に以下のような文句を言っていませんが・・・・
「明日からプロの声優になれるよ!!」「みんな声優やってみない?簡単だよ!」
「誰でも直ぐに声優になれて活躍できるよ!!」
というカルチャースクールの延長線上の雰囲気や歌い文句で生徒達を集めているのでは
ないでしょうか?
そして勿論ですが、この雰囲気や歌い文句にまんまと騙されて9.5割の人は、どこの
声優の事務所にも所属できないですし、まして、収録スタジオで音声を収録する機会は
絶対に無いと思います。
彼女はそのヌルい教えしかしない某声優養成所に在籍しても何も変わらないと判断して、
こちらのワークショップに通いだした、ある意味で「勇者」とこちらは思っています。
私は3回のレッスンで1回は彼女を泣かせています。でも絶対に諦めない根性を
いつも感じさせる子です。
そんな「泣き虫の勇者」に暖かいご支援をして頂けないでしょうか?
ツイッタ-も始めたようなので、コメントしてあげてください。きっと喜ぶと思います。
https://twitter.com/IshihaYuu