2020/03/19 19:49

活動報告の投稿が遅くなり申し訳ありません。

3月14日までにプライベートライヴ、KENGOfamilyメンバーズカードの2点以外のリターン、アルバムをご支援いただいたパトロンの皆様へ

発送、お渡しが完了いたしました。


プライベートライヴに関しましては現状 今季のライブイベントが中止になったことを受け、実施が難しいです。スタジオもしくはカフェを借りての実施を考慮してもリスクが伴いますので、5月〜6月の実施を目標にしています。

KENGOfamilyプランのメンバーズカードに関してましても、
もうしばらくお待たせいたします。


今回のクラウドファンディングに関しましてはアルバム制作にかかった費用の40%を募ることができました。


最終的に作品をしっかり作り終えれたことにとても達成感を感じております。

皆さんの出資してくださったお陰で一つ一つの楽曲やリターンの制作に取り掛かることができました。本当にありがとうございます。


最後に今回
アルバムに関してのライナーノーツをライターOkamoto Maikoさんに書いていただきました。

是非ご覧いただきながらアルバムを聞いて頂けたらと思います。


  • 《LINER NOTES》 KENGO


「僕にとっての音楽は、何千ものピースが編み出した結晶」


人は一人でも生きていける。だけど一人では羽ばたいていけないのかもしれない…。

私は、自身のピアノを通した音楽活動を極める中でこのことを痛いほど身に染みて体感している。


私たちは大きな局面にぶつかった時、殻を打ち破ろうと努力し、場合によっては負けてしまいそうになることもある。

そんな状況から抜け出すために必要なのは、自分の実力や努力、経験値だけではない。

運という言葉を借りるのであれば、人やモノ、時間、タイミングなどとの巡り合わせと言うのが正しいだろうか。

自分以外の環境要因によって気付かされたり救われたりする場面は多々あると私は思うのだ。

個人(ひと)によっては、自分一人で苦労や困難を乗り越えてきた、誰の援助も受けずに脱却できたと言うかもしれない。でも、私たちは社会性の中で生きているのだから、“独り”“孤り”だったとしても“一人”で生きていけるほど完全な生き物ではないと思う。


これはきっと、地道なソロ活動を積み重ねてミュージシャンを生業としている現在のKENGOにも通ずることだろう。

彼は今回のアルバムでPV撮影に初挑戦したが、決して一人の力で成し遂げられることではなかった。例えば、彼の作風は映像化できる要素が不可欠である。その背景には、何度も見て繰り返し勉強しているアーティストたちのPVや映画やドラマを様々な視点がある。また、ライブを聴きに来るお客さんやファン、音楽制作全体の運営サポートの人、友達や先輩、親しんだ店員さんなど、彼の周りには応援している人がたくさんいる。

私も、そうした彼の人生のシナリオに奇遇にも足を踏み入れた一人である。共通の出身地や知人、趣味を持っていたわけでもなく、本当に“運”という巡りあわせのもとで出会った、私の人生においても貴重な人物の一人である。


本アルバム『PUZZLE』は彼の生きてきた物語を嘘偽りなく綴った作品である。KENGOは幼少期から精神的苦悩に苛まれながら、他人との関わり方や自分の存在価値を模索し続けてきた。これらは、その当初はただ必死に希望を探し求めるしかなかったが、今の幸せや何事にも代えがたい財産があるからこそ、そういう時間も必要だったんだと納得がいくのかもしれない。

彼の作品から醸し出されるオリジナリティは、“KENGO”というアーティストとしての財産になっているに違いない。

KENGOは今日も新しい発見と出会いの中で人生を歩んでいく。彼のアーティスト作品は、これからも一日の終わりと始まりに目を開ける勇気を与えてくれるだろう。


(ライター:Maiko Okamoto)



  • 曲目解説

01. We Are Never 

ロック調で力強い始まりは、朝日が映える大海原を渡る海鳥を想起させる。思春期の頃、ここからいなくなりたい、帰りたくない、抜け出したい…そういう負の感情が凄く強かったKENGO。自分の存在意義を見出だせず、それを表立って叫べないからこそ凄く苦しんだ日々。そんな自分に「僕はここにいていいんだ」というメッセージを込めている。03. Bluemもあわせて聞いていただきたい。


02. Fate

いつも自分の感情や思いに蓋をして、偽って生きている。それは不条理なこの世の中で傷つき溺れそうになりながらも、乗り越えなければならないことが山ほどあるから。他人から何を言われたとしても、自分を守り切り開いていこうとする葛藤がこれでもかという程に表現されている。


03. Bluem

一日の終わりに何を考え思うだろうか。必ずしも理想のルートを進み続けられるわけではない。物思いにふけて夜を過ごしたら、あっという間に朝がくる。もうダメかもしれない、そんな時にこそ傍で支えてほしい存在がいる。でも今の自分には体も心もボロボロで、誰かの愛を受け取り、返せる余裕などない。それでもいいのなら、一緒に清々しい未来を見たいという切なくやるせない気持ちの詰まった楽曲である。


04. Dear

あなたと出会ってからの幸せを噛み締めると、ほんの些細なことでさえも愛おしく思う。でも、この当たり前の時間はいつかきっと終着駅に着いてしまうかもしれない。別れもあり、次のステップでもあるあなたとの思い出を、許されるならまだ終わらせたくない。永遠を誓えるのなら、あなたをもっと支えていきたいと詠っている。


05. Everybody

KENGO自身、これまでの楽曲のなかで最も楽しい楽曲に仕上がったという。レコーディングの際もハイテンションになるほどだ。これを聞いたら雨の日でも窓を開けて踊り出したくなること間違いない。


06. Piece By Piece

アルバムタイトル決めのきっかけにもなった曲です。叶わない夢はないという言葉を沢山耳にするが、叶えられない夢もあるのが世の常だ。夢が沢山増えていけば行くほど自分にある時間やお金、人間関係、熱量では掴めないものが数え切れないほどある。この曲は、だからといって諦めずに追い続けていてもいいという応援ソングでもある。


07. さようなら

KENGOが行き別れた義父に宛てた楽曲。ずっとさよならを言えないのは、あなたの存在忘れたくない。忘れられないから。自分が新しい人生で幸せつかんでも、あなたとまた会えることを願っている。いつでもここで待ってるから帰ってきてねという温かい言葉に目頭が熱くなる。


~アルバム制作への思い~

僕(KENGO)は、歌という手段で自分自身と向き合い、音楽を作り続けてきた。

最初はなんとなく楽曲を作って歌ってみたり、他のアーティストのライブにひたすら足を運んでいた。その中で、いろいろな人との出会いが僕の音楽を成長させてくれて今に至る。歌手活動をスタートさせてからは、一年に1枚はミニアルバムをリリースしていこうと心に決め、そのペースを停滞させないように今回も時間をかけて構想を練ってきた。1st アルバムではR&B要素、2nd アルバムではポップさを重視した楽曲を手掛けている。そして3rd アルバムとなる『PUZZLE』では、ポップスの中にもロックの要素を多めに散りばめた作風に挑戦している。

僕にとっての音楽は、常に自分がやりたいことを体現し続けるという難しさが課題であり、かつ永遠の夢だと思っている。楽曲づくりでは、自分が未経験なこと、出来ないかもしれないことに躊躇せず取り組み、次々と乗り越えてやってのけないといけない。未熟な自分がここまでのアーティスト活動を続けてこられたのは、たくさんの作曲家や作詞家、エンジニア、ライターの方々の支えがあったからであう。特に、初めてのクラウドファンディングは、どんな時にも親身になって応援してくれるファンの存在がなければ成しえなかったことである。本アルバム“PUZZLE”は、音楽制作に関わる一人ひとりがピースとなって完成出来たという意味を込めている。

(ライター:Maiko Okamoto)