2019/04/10 19:28
「日本のゴミ問題」
初めまして、RAINBOWのトータルプロデュースをさせて頂いております、
神の国出雲出身のTOMOYAと申します。
早速ですが、皆様、日本のゴミ問題について考えたことはあるでしょうか?
せっかくの機会ですので、皆様に日本のゴミ問題について少しだけお話させていただきます。
1. 日本のゴミ問題の現状
なんと日本は1人当たりのゴミ排出量はダントツの世界一位!
環境省発表データによると、日本人1人あたりが1年間に排出するゴミの量は約320kg、2位のフランスで1人あたり約180kgです。3位がドイツの約140kg、4位がアメリカで約100kgと続きます。
また、ゴミの焼却炉の数が、
1位:日本1140、2位:アメリカ351、3位:フランス188と、
これまた日本がダントツの不名誉な1位です。(H30年度環境省データ)
ゴミは燃やせばダイオキシンや二酸化炭素を放出し、地球温暖化の要因となっています。
なぜ、日本はこれほどまでにゴミを出すのでしょうか?
その答えは、コンビニなどでお馴染みのプラスチック容器包装です。
衛生と利便性で90年代頃から急速に浸透していったのですが、同時にゴミ焼却の対応策として、焼却炉の建設ラッシュがはじまりました。
日本の包装は神ワザ級!
「どこからでも切れる」でおなじみのマジックカットや、開けやすく潰しやすい絶妙な強度の容器。手を汚さずに食べられる工夫が施されたお菓子やお弁当。
綺麗に食べられることや扱いやすさを重要視する日本の食品業界の努力の結晶です。
輸入食品を買ったことがある方ならなんとなくイメージがつくかと思いますが、放送の開けやすさの差は歴然。海外製品でこんなに丁寧な包装は見たことがありません。
例えば昼食に弁当を買ったとき、プラスチックの容器に入れられてプラスチック蓋をし、プラスチック製の帯を巻き、さらにプラスチック製の袋に詰められる。
似たようなことが食品に限らず多く見受けられます。
2. 海外のゴミ事情
では、日本を飛び出し海外のゴミ事情はいかがでしょうか?
・ドイツ
ドイツでは、DSDシステムという包装容器のリサイクルシステムを確立しています。
これは包装容器を取り扱う製造業者・販売業者が共同で出資し、DSD社という会社を設立し、ドイツ政府や自治体の支援を受け、事業者の責任で回収するというものです。
ドイツの環境問題に対する考え方は、日本とは決定的に違う教育システムにあります。
ドイツでは子供の頃から環境問題についての徹底した教育を受け、学校ではノートなどの紙類は100%再生紙を使用するなど、幼少期から培われているのです。
・韓国
韓国ではドイツの事業者責任による回収制度を取り入れ、1回限りの使い捨て容器に規制をかけるなど、模範としたドイツを凌ぐほどの徹底ぶりです。
具体的には、レジ袋の有料化、飲食店での使い捨てカップの禁止、ホテル等での使い捨て歯ブラシの使用禁止など身近なところからゴミ削減に着手しています。
・デンマーク
デンマークでは、1回限りの使い捨て食器類などに、30%以上もの税金を科すなどし、いわゆるリサイクルの※3R(4R)に力を入れています。
※リサイクルの3Rとは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の事です。
最近では4つ目のRとして、Refuse(リフューズ)を加えたリサイクル4Rとも言われています。
Refuse(リフューズ)とは、不要なものはいりませんと断ることです。
例えばコンビニやスーパーのレジ袋などをマイバック持参で断る行動など
上記、海外の取り組みの様に国だけではなく、個人単位で自分で意識し日本のゴミ事情を改善出来ることがたくさんあります。
日本のゴミ事情に興味を持ち、自ら調べ出来ることはないかと考えるだけでもゴミ削減への大きな一歩だと思っています。
イベントを通し、少しでもゴミ問題に意識を傾けて頂ける方がいると嬉しいです。
RAINBOWでは、「イベントゴミ0」を目標に掲げて、様々な環境問題への取り組みを行っていきます!
田中智也 a.k.a izumospace