堺市を中心に活躍されている太鼓団体の「堺太鼓」さんの代表のお二人である筧純子さんと、福永恵一さんへインタビュー第二弾です!
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田「夏にはイベントも多いそうですね」
筧「8月1日にも、住吉大社の夏祭りで演奏があります。大阪中のお祓いをするお祭りです。住吉から堺まで行列を作って、馬がいたり獅子舞が出たりして、約1400人ほどが集まります。」
福「1800年も続いているお祭りなんです。過去は戦争などで中止していた時期もありましたが、またこのお祭りを知らない人達にも知ってもらうように再開されました。そこへ堺太鼓も、篠笛と太鼓で参加します。」
田「その住吉祭には、何人くらいで演奏されているんですか?」
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本日はこの続きのインタビューとなります。是非お楽しみください!
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筧「昨年は80人くらいです。」
田「今、堺太鼓さんは、どの位の方がおられるんでしょうか?」
筧「大体50人くらいがチームに所属しています。昨年の住吉祭の時は一般公募もして沢山の方にご参加頂きました。」
福「今一番力入れようと思っているのが、この秋津島太鼓祭りですね」
筧「住吉大社の境内で演奏できるようにして頂いたのはとても大きな事柄なんですね。こんな神聖な場所で演奏出来る機会は、本当に限られていますので。」
福「この秋津島太鼓祭を継続して行けた先には、大阪万博があります。1000台和太鼓演奏の目的の1つに、植樹が出来るようにしたいと思っています。というのも、これから私たちが残さなければならないのは、太鼓を作るための欅の木などではないかと思っているんです。」
田「素晴らしいですね。太鼓を作れるような木に育つまで、堺太鼓さんが続いてゆくというのを想像するだけで、とても素敵です」
福「太鼓用の木になるのには100年はかかるんですけどね(笑) 今まで、誰もチャレンジしたことのない事を筧代表はチャレンジしようとしているんです。」
田「発想力に驚きます・・!」
筧「思い付きから始まって、どうやったら出来るのか?という過程は苦しいのですが、とても楽しいですね」
田「お2人がタッグを組まれてどのくらい経つのでしょうか?」
福「もう15年になりますね。堺市が10数年前に政令指定都市になり、お祝いの行事を市民から、という依頼が当時私の所属団体にありました。そこで出演してくれたのが、堺太鼓だったんです」
田「そうだったんですね!じゃあ主催者側と、出演者側だったんですか?」
福「そうなんです。その後一週間ほど後に私の家に筧さんが訪ねてきました。「こんな事がしたい!」と言って渡されたもの。それが、堺音楽祭です。」
田「なるほど、そうだったんですね!じゃあそこから堺音楽祭がスタートしたのですね。」
福「はじめは他のジャンルの人とコラボレーションしたり、テーマ曲を作って盛り上げたいと考えていました。そしてあまり企画もないまま、ホールだけ押さえて、後がない状況で、チームを集めたりして、進めていったんですね。」
田「なるほど、背水の陣ですね。後の展開がドキドキしますね・・」
福「はじめは8チームくらいの出演でしたが、8回目の音楽祭ではなんと80以上のエントリーがありました。(流石に全チームは出れませんでしたが…)
来年は早くも10回目になります。でもそれを記念とはしません。11周年をまた新たなスタートとして記念にしたいと思っています。」
福「この秋津島太鼓祭りは、和太鼓の愛好者の方に情報が届けばいいなぁと思っているんです。イベント自体は基本的に入場無料です。」
田「住吉大社さんの雅楽を聞きに行ったことがありますが、こんな神聖な場所で演奏されるというのは、本当に素晴らしい事ですよね!」
福「はい、第一回目は太鼓会社4社の協力、そして大阪観光局が後援してくださり、そして更に、住吉大社が共催となって頂くことが出来たんです。つまり「観月祭と太鼓祭りが一体となる」ということです。こんな事は中々出来ません。ひとえに筧代表の人望なのかなと思います」
田「観月祭に行った事があります。その時はお箏の演奏があったり、尺八の演奏があったりしたのですが、幽玄で神秘的な世界ですよね。この秋津島太鼓祭、是非僕も伺いたいと思います。そしてこの6年先に大阪万博があると思うとワクワクしますね!」
筧「皆さんが助けて下さったおかげで、ここまで来れましたね」
福「我々に関わって頂いている方達のご協力のおかげです。」
UKIYO ORCHESTRAについて
筧「すごいですね。先日のライブも大変引き込まれました」
福「先日の夕田さんとドラムが何の音も振りも出ないまま、息がぴったり合って始まるのは、どうなってるねん!?と聞いてしまいました(笑)」
田「あれはそうですね、よく言われるのですが、2人が目で合図を送って、呼吸を取ってもらって一斉に始めてもらっているんです笑 あの2人のコンビネーションは素晴らしいなと思います。あの曲は宮本武蔵の『五輪の書』に着想を得て、日本独特な精神を感じれるものをつくりたいと思いまして」
筧「曲はどなたが作られているんですか?」
田「UKIYOのオリジナルは基本的に全て僕が作曲しています」
福「夕田さんが、譜面が16分の17拍子で笑 17拍子ってなんやねんと(笑)」
筧「訳分からん(笑)」
田「よく言われます(笑) でも聞くと、意外に面白いですよ(笑) 」
福「それと、少しつながることがあったのですが、邦楽には、西洋音楽の楽譜では表せないものや、拍が途中で変わる事があるんですよね」
田「西洋音楽にはない魅力が日本の音楽にはありますよね。ということは、お互いが歩み寄ればもっと素晴らしい音楽が生まれるはずなんです。僕のアメリカの先生はそういう情報を留学時に色々と教えてくれました」
福「今、神社カフェというのをしています。クリスタルボウルを演奏される方に筧さんのオーラをみてもらうと持っている力の1割しか使ってないって言われたんです。」
田「!(笑) これだけやって1割ですか!?」
筧「はい、自分ではもっともっと出来る、やりたい事がある、って思っているので本当はイライラするんです(笑)」
田「そんなに・・(笑)」
福「10割出されたら俺、死ぬでって思います(笑)」
筧「でもそれを言われた時から色んな事が良くなってきた気がします。そんな時に田中さんにもご連絡を頂いて」
田 「え、そうだったんですね!」
筧「こういった事をすることで自分の人生も広がっていくし、周りの人達とも関わりが増えていき、女性として従来の生き方を飛び出していくということにもなるのかなと思います」
田「枠に縛られないスタイルが堺太鼓さんの魅力になっているのがよく分かりました。今日は長い時間、本当にありがとうございました」
皆さん、本当に良い顔でした!筧さん、福永さん、ご親切にしていただき本当にありがとうございました。
前回の記事はこちらです!
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