映画『東京の恋人』のクラウドファンディングをスタートして、2週間が過ぎました。私たちの映画に興味を持って戴いて、ページを読んでくださってありがとうございます。そしてすでにご支援いただいたみなさま、本当にありがとうございます。このご支援を最大限生かし、より良い映画となるようスタッフ一同準備にまい進しております。今回は、映画『東京の恋人』の製作にあたって、応援コメントをいただきましたので掲載させてください。◆松野泉さん(映画監督、録音技師、音楽家)「フォルティシシシシモ(ごくごくごくごく強く)」 他人の応援コメントを書く余裕なんてないですが、むしろ僕の方が応援して欲しいくらいですが、下社さんが映画を、音楽の映画を撮るの楽しみです。moosic labという企画は映画と音楽の出会いを楽しむ企画だと聞いておりますが、映画と音楽はどんな組み合わせであれ「全て合う」というのが前提なので、良い組み合わせも悪い組み合わせも実際にはないというのがこの企画の面白いところかなあと思っております。 映画はデートするよりずっとお金が掛かりますので、このようにクラウドファウンディングで出資を募る事になったのだと推測しております。いい加減な事ばかり書いていてもしょうがないのですが、このmoosic labという企画でたくさんの映画が作られました。劇場公開に至った作品もあると伺っております。下社さんには是非劇場公開を目指して欲しいです。ところで応援ですが、まだ作品の内容も分からないので作品を応援する事が出来ませんので、下社さん自身を応援してみたいと思います。下社さんはミュージシャンです。ご自身でギターや鍵盤を演奏され、今岡信治監督の映画の音楽を担当されたりしています。そして何より歌が良いのです。歌が良いとはどういう事かというと、なんとなく寂しいという事です。色々回り道しましたが、書きたかったのはここだけでした。会うと分かりますが、なんとなく寂しい感じがする人なんです。僕はこういう人の映画を観たいと思います。カーゲルの「ティンパニとオーケストラの為の協奏曲」みたいな作品を期待しております。 ◆石指拓朗さん(ミュージシャン)「しもやしろへ 思い悩み壁にぶち当たり迷ってわからないときは風呂屋へ行ってよく眠れ。」◆内田崇正さん(TAMA映画フォーラム実行委員)下社敦郎監督が『東京の恋人』を森岡龍さん主演で撮ると聞いた時、これは必然だったのかもしれないと感じた。元号が変わった昼のニュースが流れていた。押し出されるような日々のなか、ふとした時に歌がきこえる。2010年、シアターN 渋谷で『ライブテープ』をみた。正月の吉祥寺を歌いながら歩く前野健太。「東京の空の下は 男と女」と歌い、当たり前に過ぎていく毎日と誰かの暮らしを思うことは強い印象を残した。2013年、オーディトリウム渋谷でTAMA映画祭のチラシを手にし、S氏のどうかしている企画で自由の風を感じた。そして、イベントを一から作り上げていくことの醍醐味にのめり込んでいった。2016年4月、アップリンク渋谷で森岡龍監督の『ニュータウンの青春』。3.11以前のかつての浦安、戻りようがない青春を生きる男たちにグッときたが、多摩美の卒業制作ということにも驚いた。2016年11月、TAMA NEW WAVEで下社監督の『WALK IN THE ROOM』。石段に腰をかけて歌う石指拓朗、それをみる立夫、闇夜に浮かぶ月と走り抜ける電車。その光景に貫かれた。どこか取り残されてしまった人々は寂しげだった。その後、大瀧詠一の訃報を受けて福生で撮影されたことを知った。2018年9月、阿佐ヶ谷の高架下で下社監督の『ヴォワイヤンの庭』。南伊勢町のお盆の風景に没入。詩人である下社監督の父が「朝の雫がしたたり落ちて」と詩を読んでいる時、電車の走行音とともに雨露がふいに落ちてきた。2019年1月、御茶ノ水・アテネフランセで今岡信治監督の『彗星まち』。不穏な空気が漂っていた90年代、無為に過ごしながらも日常の裂け目をみつめる若者たちにしびれた。東京60WATTSの『外は寒いから』、おお たけしたちの『入間の借家で犬を飼ってる』は季節の移ろいと日々のあわ。2020年の東京オリンピックを控え、令和を迎えた2019年。あの夜をこえ朝がくる時、どこからか歌がきこえる。◆いまおかしんじさん(映画監督、脚本家) 「下社、気合入ってる。いいじゃん。」◆直井卓俊さん(MOOSIC LAB主宰)「MOOSICしている監督で私が真っ先に思い浮かんだのは神代辰巳監督でした」という下社監督の言葉に、嗚呼、この人は信用できる!と思ったのでした。僕が最も好きなセンスの良い音楽の使い方といえば、神代監督のキャラクターたちがそれぞれに口ずさむ歌だったり、劇中にハッとするタイミングで流れ出す歌謡曲だったりしたからです。そしてまさに僕もキャリアの最初はロマンポルノやピンク映画の特集上映やDVD化の仕事をしていたり、そもそもMOOSIC LAB自体の構造が、プログラムピクチャーの影響下にあったり..そういった意味でも下社監督の企画に宿った精神は、来るべくして漸く来た”真打ち”の登場といった気持ちにもなりました。 MOOSIC LAB史上でも稀な、しっぶくてハードボイルドな脚本が映画になります。音楽でいえばブルース、のような。新時代に突入したって関係ない、いつの時代も繰り返される人間の滑稽さ、愛おしさ...そんな普遍的でダウン・トゥ・アースな魅力を持つ、じんわりと心に沁みる映画の誕生を期待しています。以上になります。製作に当たってこんなにも多くの応援コメントをいただきまして、とても嬉しく思います。スタッフ一同、みなさまからの激励を最大限に生かせますよう製作準備を進めていきます。応援、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い致します!!