絵本を作るにあたっての
イラストレーターの藤井さんと
私の間の数少ない約束事として
どのページにも月と太陽を登場させた
と前回述べました。
それぞれのページを見ながら
その意味するところを考えてみたいと思います。
これは最初のパートの絵です。
このページの文はこんな風です。
「人類を生んだその赤い大陸では
平原のまんなかを三日月が歩くらしい」
この平原を三日月が歩くという部分は
他者の詩からの引用で
確か阪田寛夫さんの詩でした・・・。
このページに描かれた三日月は
平原を歩く月に由来するのでしょう。
当初の絵にはだから
太陽はまだありませんでした。
この最初のページを作ってから
先の約束事にいたるには
数週間の経過があります。
その間私が考えていたことは
自然の一日は
太陽と共にあるか
月と共にあるかなのだ
ということだったと思います。
なぜ両者を並存させなければならないのか
私にはまだわかっていません。
A~Zなのでしょうか?
絵本はトータルないのちの結びつきを
描きたいのでしょうか。
よくわからないままに
私たちは各ページに
月と太陽を描く方向へと進みました