梨ばろっこ2022 ロザリオ・ソナタ全曲演奏会本公演3回と関連イベントの全てが9月11日に終了いたしました。遅ればせながら、活動報告をいたします。まず、8月4日、本公演のチェンバロ奏者、中川岳さんによる「チェンバロでバロック作品の伴奏を楽しもう!」を富山市の「朝菜町1丁目アトリエギャラリー倶楽部A .F.A.」で開催しました。参加者はプロのピアノ奏者、チェンバロ愛好家、ピアノ教師の方。聴講者も複数名を迎えて和やかな雰囲気のうちに行われました。バロック作品の伴奏といえば通奏低音。伴奏譜には右手の部分は書かれていません。あるのはヘ音記号の楽譜で、音符の下あるいは上に数字が書かれているだけです。普段、ピアノ伴奏譜を譜面通りに素直に弾くことに慣れている方にとって、書かれていないのは不安ですよね。しかもピアノはA=442。チェンバロはA=415。この違いに引っかかりを感じる方もおられました。中川岳さんからの説明を受けて、楽譜にある数字の意味を理解し、実際に和音をつなげていくのですが、色々と禁則もあってパズルを解くような面白さがあります。久々に和声の授業を思い出しました!という感想をいただきました。和声を勉強された方だと和音記号のⅠとか、Ⅳ、Ⅴ、が、数字譜の3、4、6、などがそれと混ぜこぜになってしまいがち。中川さんの助言は「和音記号を忘れること」お見事な一手!皆さんで簡単にカレーランチを済ませて、午後からはワークショップです。実際に楽曲を体験するワークショップでは、バロックヴァイオリンは保坂喬子さん。ヴィオラ・ダ・ガンバは折口未桜さん。トラヴェルソ 丸杉俊彦さんが協力演奏。コレッリの「フォリア」、バッハ「フルートソナタBWV1034〜1楽章」が演奏されました。特にバッハは上級者向けの課題でしたが受講者の方は見事な伴奏をされました。実際にアンサンブルを体験するのは初めてというチェンバロ愛好家の方からはドギマギしましたが、とても幸せな気分でした、という感想をいただきました。これを機会に古楽器アンサンブルに興味を深めていただき、実際に演奏を楽しむ機会を作って、その良さをさらに味わっていただきたいと願っております。引き続き、活動報告をいたします。