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秘蹟の名曲「ロザリオ・ソナタ」全曲を富山で演奏したい!そして次世代へつなぎたい!

現代のヴァイオリンでは演奏不能の名曲、ビーバー「ロザリオ・ソナタ」全16曲を古楽器でよみがえらせたい。聖母マリアへの祈りを表すこの曲をコロナ禍や戦争で弔いも許されず失われた多くの生命へこの曲を捧げたい。そして私たちの今の暮らしを見つめ直し、先人たちの知恵や祈りを次世代へと大切につないでいきたい。

現在の支援総額

323,000

107%

目標金額は300,000円

支援者数

57

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/04/29に募集を開始し、 57人の支援により 323,000円の資金を集め、 2022/06/25に募集を終了しました

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現在の支援総額

323,000

107%達成

終了

目標金額300,000

支援者数57

このプロジェクトは、2022/04/29に募集を開始し、 57人の支援により 323,000円の資金を集め、 2022/06/25に募集を終了しました

現代のヴァイオリンでは演奏不能の名曲、ビーバー「ロザリオ・ソナタ」全16曲を古楽器でよみがえらせたい。聖母マリアへの祈りを表すこの曲をコロナ禍や戦争で弔いも許されず失われた多くの生命へこの曲を捧げたい。そして私たちの今の暮らしを見つめ直し、先人たちの知恵や祈りを次世代へと大切につないでいきたい。

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2004年結成したアンサンブル30。地元富山で、Oneコイン教会コンサートを10回。2011年より、梨ばろっこコンサートを富山県内はもとより、お隣石川県や新潟県などで数多く開催して参りました。ロザリオ・ソナタ全曲演奏会開催がきっかけで、私たちの活動は北陸朝日放送のキャスター中田絢子さんの目に留まり、同放送の「ゆうどきLive」で取り上げられました。収録では、古楽の魅力についてキャスター中田絢子さんとしばらく語り、チェンバロを実際に弾いていただいたり、アンサンブル30メンバーで演奏をしたりしながら進めました。Vin.鈴木崇洋さんはこの日あいにく欠席で、残念でした。皆様と共に過ごしてまいりましたこの5ヶ月。◉ロザリオ・ソナタ全曲演奏会全3回。◉関連イベント全6回。1.プレトーク「バロックヴァイオリンって面白い!」 / 保坂喬子さん 2.プレトーク「ロザリオ・ソナタとは」&ミニコンサート(中川岳さん+折口未桜さん)3.プレトーク「スコルダトゥーラについて」/ 保坂喬子さん・鈴木崇洋さん4.「潜伏キリシタン~ドミンゴ森松次郎に学ぶ」&笛とチェンバロのミニコンサート講話:松井繁美神父 フランシスコ会さいたま修道院長  5.チェンバロ通奏低音レクチャーとワークショップ 講師:中川 岳さん (保坂喬子さん&折口未桜さん協力)6.「祈りの空間、近代の室礼(しつらい)ー鉄川与助と日本の教会建築のあゆみー 」講話: 研究者 吉野良祐さん5月4日から9月11日まで、準備を含めると約1年。おかげさまで無事に全てを終えることができました。クラウドファンディングご支援くださった皆様、ご来場くださった皆様、陰ながら応援してくださった皆様。改めて感謝申し上げます。皆様と、このロザリオ・ソナタ全曲演奏会を通じて広がった輪を大切にここ富山で活動を続けていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。アンサンブル30 安岡厚子


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9月11日(日)14時、ボルファートとやまチャペルにてロザリオ・ソナタ全曲演奏会最終回を開催いたしました。当日夜のAbema TVニュース、テレ朝ニュースで取り上げられました。https://www.youtube.com/watch?v=5ApULBe4o605月から始まったこの企画もいよいよ9月11日、締めくくりの最終回を迎えました。ロザリオの祈り「栄の玄義」の部分にあたる5曲と最終曲無伴奏曲を演奏しました。スコルダトゥーラを用いた楽曲が5曲。最終曲のみ普通調弦ということで、合計6挺。眺めると壮観です。◉楽曲と調弦は、ソナタ11番「復活」 g-g¹-d¹-d²ソナタ12番「昇天」 c¹-e¹- g¹-c²ソナタ13番「聖霊降臨」 a-e'-cis²-e²ソナタ14番「聖母被昇天」 a-e¹-a¹-d²ソナタ15番「聖母戴冠」 g-c¹-g¹-d²終曲 パッサカリア 「守護の天使」g-d¹-a¹-e²特に第11番「復活」ではヴァイオリンの弦が交差させて音の高低を逆転させ、まるで十字架のようにさせた状態のスコルダトゥーラです。スコルダトゥーラの様子はこの動画でどうぞ!https://youtube.com/shorts/dRBeDjcUotk?feature=share◉本番前の入念なチェンバロの調律。ヴァイオリニスト鈴木崇洋さんによると、中川岳さんが楽器を調整し始めると音がみるみる輝き出すのが分かる。不思議だ・・・と。リハーサルもリラックスして臨めています。3回目、ということもあるのでしょう。回を重ねるとはありがたいものです。コンサート本番には動画撮影のためのカメラと北陸朝日放送のテレビカメラも入り、演奏は始まりました。◉中川岳さんによる楽曲解説とプログラム演奏についてはヴァイオリニストお二方の実感のこもったツィートが秀逸ですのでここでご紹介いたします。◉ヴァイオリン奏者  鈴木崇洋さん Twitter◉ヴァイオリン奏者 保坂喬子さん Twitter奏者の皆様、特にヴァイオリン奏者鈴木崇洋さん、保坂喬子さんはスコルダトゥーラを駆使した楽曲のために代役を見つけることは非常に難しく、コロナ感染については精神的にも非常に厳しかったと思います。また、拝借しているバロック・ヴァイオリンの調整には非常に気を使うなど、演奏以外のところで負担の大きいコンサートでしたが、見事に乗り切りました。素晴らしい演奏でした。ほっと安堵しているのが伝わる写真撮影の様子。https://youtu.be/A_2qGjtqmv0改めて、梨ばろっこ10周年記念事業梨ばろっこ2022 ロザリオ・ソナタ全曲演奏会にご来場いただいた皆さま。クラウド・ファンディングでご支援くださった57名の皆様。スタッフの飯田潤さん、中村美千代さん、廣田雅史さん、水落佐知子さん。そして今回はスタッフとして協力してくださったアンサンブル30メンバーの丸杉俊彦さん。おかげさまでこの企画を無事に終えられたこと、本当に感謝いたします。引き続き、活動報告をいたします。


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研究者・吉野良祐さんによるレクチャー「祈りの空間〜近代の室礼〜鉄川与助と日本教会建築のあゆみ」9月10日18:30より富山市中央通りカフェ・レンタルスペースTsunag.で開催しました。本コンサートに興味のある方、古い建築物を現代に残す運動をされている方々、建築家の方などが参加されました。講演1. バロック2. 建築史という学問3. 鉄川与助と長崎の教会群4. 鉄川与助の人物像と近代建築評価5. 難航した世界遺産登録6. 「文化財」か「日常」か時折、吉野良祐さんから参加者へ質問があり、一人一人が自由に発言できてとてもリラックスした雰囲気で進められました。各項目ごとに参考図書も実物が詳しく紹介されて、好奇心をくすぐられました。建築史では、時代の最先端をいく技術を駆使した、そして費用のかかった建物=教会や宮廷といったものが研究対象になガチでそうした動きが文化財保護の在り方に影響するということ。要するに、文化財の決め方として、最先端の技術とか、費用とか、大きさとかが重要になっているのですね。具体的に国宝(建造物)は、近世以前では神社、寺院、城郭、住宅などが計225件。近代では旧開智学校校舎、旧富岡製糸場、迎賓館赤坂離宮のたった3件。民家は0。なんです。人々の日常がある建物、民家が顧みられないという現実を気付かされました。上の写真は参加者の小畔美治さんが持参されたご自身の制作「堂崎教会」ケント紙の切り紙細工です。下の写真は当日の資料。鉄川与助(1877~1976)は五島列島出身の大工職人、建築家。建築に携わった今村天守堂、青砂ヶ浦天守堂、江上天守堂、田平天主堂が重要文化財に指定されています。一人が関わった重要文化財として圧倒的な数です。しかしながら、世界文化遺産となっている「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に鉄川与助の作った教会が建築物としてではなく集落の一部でしかないのです。これは、当時「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」構成資産として、2つの城跡、3つの歴史的景観、9つの教会建築を推薦したものの、イコモスから禁教期とどのように繋がっていたか歴史的な説明が不足していると指摘され、「教会建築」から「集落」へ焦点を移し、最終的に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として認められたという経緯があったことを知りました。レクチャー最後に参加者から、◉「明治村で古い建物を見学しているうちに頭が痛くなってきたなぜか考えたのだが、そこには生活がないからだと気がついた」◉「たとえば楽器。博物館に収められている楽器と演奏に常日頃使われる楽器と、どちらが楽器として幸せなんだろう?」という発言があり、吉野良祐さんから、「建物の本当に価値は、実際に足を運び、その場所や空間を自らの身体で体験してみる。そういう積み重ねの上で多くの人々に愛されるものになっていくことにあり、そうなっていくことを願う。そして、ビーバーのロザリオ・ソナタも奇跡の曲として崇めるよりも数百年前の信仰と暮らしに想いを馳せるような素朴な聴き方こそが良いのかもしれない。」と、すばらしい締めくくりの言葉をいただいて和やかに終えることができました。引き続き、活動報告をいたします。


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引き続き、活動報告をいたします。8月6日 ロザリオ・ソナタ全曲演奏会第2回が終了しました。今回、5挺のバロック・ヴァイオリンが準備されました。こうして並ぶと壮観ですね。ヴァイオリンの調弦(スコルダトゥーラ)はこんな感じです。https://www.youtube.com/shorts/CaxuvfgKwjYリハーサルはとてもリラックスした雰囲気の中、順調に進みました。コンサートはまず、中川岳さんによるプログラム記載のない、チェンバロ演奏からスタート。フローベルガー作曲「組曲19番ハ短調」アルマンド/ ジーグ/ クーラント/ サラバンド厳かな演奏にみなさんが目も耳も釘付けになっている様子が手に取るようにわかりました。集中力が増したところで、「カトリック富山教会の長谷川潤神父様による「苦しみの玄義」についてのお話がありました。今回演奏される5つのソナタはロザリオの祈りの「苦しみの玄義」の部分。以下の曲です。「オリーブ山」「鞭打ち」「いばらの冠」「十字架の道」「磔刑」身体も心も精神も全てにわたって痛そうな曲が続きますが、実に実に、イエスは喜んで苦しみを引き受け、喜んで身を捧げたのだと思わせる曲調。アンケート回答にも、前半の2曲は明るく元気なことに驚き、想像していた情景とうまく結びつけられなかったと、あるほど。楽曲演奏の前に、音声訳(目の不自由な方のための朗読)ボランティアあゆみ会川崎紀子さんによる聖書朗読がされました。落ち着いた、心に沁みる声で読まれる聖書のシーン。誰もがその情景を目撃しているかのように感じたのではないでしょうか。プログラムはこんな感じでした。(第8番 ロ短調は変ロ長調と訂正いたします)今回の演奏会では前回に引き続き、チェンバロ奏者中川岳さんが楽曲解説を書いてくださいました。楽曲を聴く良い手引きとなりました。興味深かったのは、第10番「磔刑」にあるこの音型について。楽譜ではスコルダトゥーラ、この場合 g-d¹-a¹-d² が用いられているため実音とは違った表記がされています。しかし、記譜されている音と実音が違ったり、1曲づつ調弦が変わるのでは、どんなに奏者は大変か、、、こんなところから感じ取ることができます。奏者目線からこの曲の魅力、理解のポイント、演奏した実感など、鈴木崇洋さんがツィッターで述べられています。実感のこもった言葉が並んでいますのでぜひご覧ください。コンサートでは1回目に引き続きご来場くださった方も多くおられました。次回のコンサートも楽しみにしているとアンケート回答もあり、奏者を始め、スタッフ一同、コロナ禍でもあり、気を引き締めて頑張ろうという気持ちになりました。引き続き、活動報告をいたします。


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梨ばろっこ2022 ロザリオ・ソナタ全曲演奏会本公演3回と関連イベントの全てが9月11日に終了いたしました。遅ればせながら、活動報告をいたします。まず、8月4日、本公演のチェンバロ奏者、中川岳さんによる「チェンバロでバロック作品の伴奏を楽しもう!」を富山市の「朝菜町1丁目アトリエギャラリー倶楽部A .F.A.」で開催しました。参加者はプロのピアノ奏者、チェンバロ愛好家、ピアノ教師の方。聴講者も複数名を迎えて和やかな雰囲気のうちに行われました。バロック作品の伴奏といえば通奏低音。伴奏譜には右手の部分は書かれていません。あるのはヘ音記号の楽譜で、音符の下あるいは上に数字が書かれているだけです。普段、ピアノ伴奏譜を譜面通りに素直に弾くことに慣れている方にとって、書かれていないのは不安ですよね。しかもピアノはA=442。チェンバロはA=415。この違いに引っかかりを感じる方もおられました。中川岳さんからの説明を受けて、楽譜にある数字の意味を理解し、実際に和音をつなげていくのですが、色々と禁則もあってパズルを解くような面白さがあります。久々に和声の授業を思い出しました!という感想をいただきました。和声を勉強された方だと和音記号のⅠとか、Ⅳ、Ⅴ、が、数字譜の3、4、6、などがそれと混ぜこぜになってしまいがち。中川さんの助言は「和音記号を忘れること」お見事な一手!皆さんで簡単にカレーランチを済ませて、午後からはワークショップです。実際に楽曲を体験するワークショップでは、バロックヴァイオリンは保坂喬子さん。ヴィオラ・ダ・ガンバは折口未桜さん。トラヴェルソ 丸杉俊彦さんが協力演奏。コレッリの「フォリア」、バッハ「フルートソナタBWV1034〜1楽章」が演奏されました。特にバッハは上級者向けの課題でしたが受講者の方は見事な伴奏をされました。実際にアンサンブルを体験するのは初めてというチェンバロ愛好家の方からはドギマギしましたが、とても幸せな気分でした、という感想をいただきました。これを機会に古楽器アンサンブルに興味を深めていただき、実際に演奏を楽しむ機会を作って、その良さをさらに味わっていただきたいと願っております。引き続き、活動報告をいたします。