おかげさまで、2016年12月1日よりスタートしましたチャレンジが、2016年12月31日に目標金額達成となりました。ご寄附をいただきパトロンとなってくださった方々、そして情報の拡散にご尽力くださった皆様に感謝申し上げます。
目標金額100万円でできることは上記サイトに記載しておりますが、私たちが注力しているのは「パトロン数」というところで、現在126名もの方がご支援くださっています!
スタッフ井村より-----------
私たちは子どもたちと出会うなかで、本人の力、生まれ育った環境など、この日本に「頑張れる力」に格差があることを教わりました。
ある少年は「児童・少年と名のつくところには全部入りました。望んだわけではありません。その施設の人以外で助けてくれたのは育て上げネットの人だけでした。」と話してくれました。
本当はそんなことはないと思います。多くの人に支えられているとき、安心を感じられる余裕がなかったのではないでしょうか。
ある少年は「親が食べさせてくれなかったので食べ物を盗っていました。少年院では太りました。」といっていました。
いずれも彼らが退院後に私たちに語ってくれた言葉です。こういった話を聞くたびに、「親が子どもにとって助けにならないとき、子どもたちは誰に助けてもらえるのか」という問いが生まれます。
この問いに答えを出せていないと感じたとき、私たちは少年院のなかにいる子どもたちに会いに行き、ひとりの支え手として彼らを支えていく活動をしていくことに決めました。
再出発の日、親の代わりに引受人としていらしていた初対面の保護司の後ろ、少し離れたところにいた私たちをちらりと見て、うれしそうな顔をしてくれました。
「頑張れる力」の格差は応援する人の数と質で埋められます。ささやかな活動ですが、私たちとともに少年たちの再出発を応援してください。必ず届けます。
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彼の言葉の引用で協調させていただきましたが、少年院退院後の少年・少女が立ち直り、社会に(再)参画を果たし、過去を反省しながらも未来に向けて安定的に暮していくには、応援するひとの数と質が必要です。
これまで保護司さんや民生委員さんが本当に人生をかけてこの分野を支えられてきておりますが、人材の担い手不足や高齢化、そもそもそれだけの資本余力が現有世代に備わっていない現状を知り、私たちもその応援するひとになりたいと活動を始めています。
いまも退院後の少年・少女のサポートをしながら、一方で少年院の「中」で直接子どもたちの支援を始めることができています。しかしながら、まだまだ応援する人の数と質が足りているとは言えない状況です。
この分野に参画させていただくにあたり、やはり、大きな希望あふれる遠い未来を目指したいと思っています。早く進むためにはひとりで行けばいいかもしれませんが、遠く広い場所を目指すには「みんな」の力が必要です。
2016年も最後の一日となりました。2016年の締めくくり、2017年の幕開けに、ぜひ、「みんな」のひとりになってください!
文責:工藤