八谷です。
昨日はパトロンの皆さんのご質問にお答えしました。それ以外にもツイッターで時々「PostPet」や「ポストペット」で検索するのですが、割と多く見るのが「VRはいいから、スマホ用のPostPet出して欲しい」というツイートです。
・・・わかります。
僕がユーザーさんでも、そのように感じると思います。今日は「なぜ今、PostPetVRを作るのか?」ということを、説明したいと思います。
・・・まずは、この絵を見ていただけますか?
小学校の体育館とかでの終業式、始業式とかこんな感じでしたよね?
この、ステージに登るための階段、例えて言うとこれがPostPetVRです。
で、ステージにあたるもの、これがスマホ版のPostPetです。
もう少し説明しますね。例えば2000年頃、ポストペットのユーザーさんが沢山いらした頃は、So-net社内や私達のような外部の制作チーム内にもエンジニアや運営スタッフがたくさんいました。ユーザーさんが多いサービスを正常に運用するためには、やはり人手と予算が必要なのですね。ただ、現在はそのころと状況が違っていまして、メッセージングを中心としたサービスをやるには現在はそういうスタッフがいないのですね。ただ将来的にはそういうことをやりたい、とは考えていて、そのためにもまずは最初の階段としてPostPetVRを考えているわけです。
もちろん、VRのコンテンツもそう簡単なわけでもないですが「ペットをかわいがる」という部分に注力すればPostPetV3のデータをうまく活用することにより、比較的に短い期間と低予算でPostPetの新しいコンテンツが作れるのではないか?というのが、私達が考えたことでした。それに今年2017年はPostPet20周年なので、「体験型コンテンツ」として、VRはとても向いているのではないかと思ったのです。
<冷蔵庫、こんな感じだったのか!>
<おやつ、もうちょっと待ってて・・・・>
また、やや技術的な話になりますが、私達が2000年頃にPostPetV3を作っていたときは、「Softimage(ソフトイマージ)」というアプリケーションでペットの3Dモデルや動きを作っていました。しかし、この「Softimage」はすでに開発が終了し、昨年でサポートも終了しています。PostPetV3のデータを今後も活かすためには、このタイミングで何らかの開発プロジェクトをスタートしておかないと、今後の活用がどんどん難しくなります。「データを長生きさせる」ためにも、PostPetVRは早急に手がけておくべきプロジェクトだったのです。現在、PostPetVRはUnityというゲームエンジンを使って開発していますが、Unityを使っているのも将来的にスマホ版を作る際に今開発しているPostPetVRを上手く活かしていきたい、という展望があるからです。
・・・とはいえ、VRのヘッドセット(HTC ViveやOculus Rift)をもってらっしゃる方、そんなに多くないですし、地方に住んでらっしゃる方は体験会に行くのもそう簡単ではないですよね。。
ということもありまして、年末にかけて、幸喜さんがこんなのを作っています。
<「PostPetVR Lite(仮)」。自分のiPhone6sで動かしてます>
「PostPetVR Lite(仮)」と名付けました。これに関しては、また近日中にご案内したいと思います。
※質問来そうなのであらかじめ補足ですが、今回のクラウドファンディングでパトロンになっていただいた方には、なんらかの形で、PostPetVR Lite(β)をダウンロード可能にしたいと思っています。(たぶんiOS とAndroid4.4以上)ただし、仕様や配布時期などはまだ未定です。また、これを一般の方がダウンロードできるようになるかも未定です。