2019/05/23 18:21
「棕櫚の主日」礼拝説教&祝祷

 キリスト教会ではイースター・復活祭に向かう「棕櫚の主日」という礼拝を守る。それは十字架にかけられるためにエルサレムに入城するキリストを、人々が棕櫚の枝や葉を道に敷き迎えたことに由来する。

  この大切な日にキリストの誕生の地、パレスチナのルーテル教会にて関野和寛牧師が礼拝メッセージを語った。このルーテル教会は、クリスマスに天使たちが羊飼いたちに救い主誕生のお告げをもたらしたその場所に建てられている。 同教会のアシュラフ牧師と関野牧師とは旧知の仲であり、日本人である関野牧師が聖地でメッセージを語ることが実現した。関野牧師はジョークを交え英語でメッセージを語り、アシュラフ牧師がアラブ語で通訳をした。

  「最初にキリストを救い主として崇め迎えた人々も、全員手のひらを返しキリストを捨てた。それは、十字架にかけられる救い主など誰も想像できなかったからだ。今日を生きる私たちでも、弱い救い主に頼るということは難しい。けれどもキリストは弱さを以って我々の罪も病をも背負ったのだ。今日、私たちは2000年前、人々がキリストを迎えた同じ場所に立っている。聖書の物語を知る私たちがこの場所に立つのは2度目だ。1度目はキリストを信じることができなかった。でも2000年の時を経て、今日ここに立つ私たちはキリストに何と語ろう? キリストよ、あの日、人はあなたを信じますと叫んだが、皆嘘になった。今日、この場にいる私たちも同じだ。でも、今日ここに立つ私たちは、あなたがその弱さを以って人々を救ってくれたことを知っている。だから今日、私はあなたに叫びたい。こんな弱い私を救ってほしい。そしてあなたは、こんな私たちの救い主だと」

 

 パレスチナの人々も、まさか日本人牧師から聖書のメッセージを聴く日が来るとは思っていなかったであろう。だが遠く離れた日本にまでキリストが届き、そのキリストのメッセージを携え日本の牧師が聖地に戻ってきた。そんな関野牧師のパッションはパレスチナの人々の心に確かに届いていた。

 パレスチナ・ルーテル教会のアシュラフ牧師が礼拝の最後に熱く語った。 「俺たちはキリストの時代から今日も、未来も、そしてキリストが再び来るまでこの場所で福音を語り続ける。誰も俺たちをこの場所から追い出すことはできない。誰かが俺たちを黙らせても、石が叫びだすだろう」と。 それに呼応するように関野牧師は日本語で祝福を叫んだ。

大阪に次ぐ東京イベントは明日17時スタート!

 明日はいよいよ関野牧師の本拠地、日本福音ルーテル東京教会でのイベントが開催されます。フォトメッセージブックに収録予定の写真の数々も大パネルになって会場を彩る予定。ぜひ、まだ支援されていない方も、すでにご支援いただいた方もお誘いあわせの上、ロックなイベントにご参集ください。

・5月24日(金)17時~ @日本福音ルーテル東京教会
https://www.facebook.com/events/315528969119551/?ti=icl