こころばせ大吟醸タオルはタオルの産地今治で織っています。糸強度を上げて織りやすくするために付けた糊やコットン繊維自体に存在している不純物や油脂によって出来上がったタオルは水を吸いません。 そこで、精錬洗浄という工程でもって仕上げます。そうなんです。タオルの吸水性というのはこの仕上げの工程の良し悪しで決まるのです。また、きつい化学薬品で精錬洗浄をすると吸水性は上がりますが、繊維が痛み長持ちしません。 では、こころばせ大吟醸タオルの仕上げはどうしているのか?タイトルの通り神仕上げを施しているのです。この神仕上げをしてくれているのが、今治でも名高い技術とこだわりを持つ(株)河上工芸所の三宅社長です。私とは20年来のお付き合いでもあります。 西日本最高峰・石鎚山の伏流水(名水100選)と天然石鹸でこころばせ純綿大吟醸タオルは洗浄されています。合成洗剤は一切使用しません。さらに繊維中の不純物を取り除く精錬工程では、一般に使用する苛性ソーダや精練剤などの化学薬品は一切使用せず、天然酵素のみを使用。この酵素での仕上げによって糸を痛めることなく、柔らかく、吸水性の良いタオルが出来上がります。下図は天然酵母仕上げと化学薬品仕上げのパイルの形状変化の比較写真です。 糸の痛みがとても小さいので、下の図で示す通り繰り返し洗濯でのパイルの劣化がとても小さくやわらかい風合いが長持ちします。使えば使うほどお値段以上の価値を実感していただけると自負しています。 また、この大吟醸タオルは仕上がりに風合いをよくする柔軟剤も使用していません。いわば厚化粧のタオルではなく、すっぴん美人のタオルなんです。 よくあるタオルのように買った時は柔らかいのに柔軟剤が落ちて来るとがっかりした風合いになることはありません。柔軟剤の力を借りなくても十分ふわふわ、吸水性を阻害する柔軟剤を使っていないから使い始めからグングン水を吸ってくれます。こころばせ大吟醸タオルはこうして完成しました。
糸にする前工程で超長綿スーピマコットンの中の短い繊維を限界まで除去し長い均質な繊維のみとして、次の紡績工程(糸を紡ぐ工程)で製造限界のゆるい撚り=究極の甘撚りで糸にしました。 これ以上撚りを減らすと、糸を紡ぐ時に糸が切れてしまい製造できなくなるギリギリの甘撚り。この究極甘撚によって最上級の柔らかさが生まれ、お肌への刺激は極小になります。そしてさらにお肌への刺激を小さくするもう一つの工夫が、通常の糸の太さの半分以下の細い糸(細番手の糸)に仕立てたことです。 こうして出来た極甘撚りの細番手のパイルがやや寝た状態で肌に緩やかに接触するので、肌への刺激が極限まで小さくなります。タオル開発者の一つの方向性として、パイルを綺麗立たせることでぷっくりしていて弾力性と反発感のあるタオルの製造を目指すというのがありますが、この純綿大吟醸タオルは逆に細番手の長いパイルが寝ていることで、やさしい肌触りとなっています。異次元の肌触りのタオルの完成まで、あとは仕上げ工程(晒しと洗浄)を残すのみです。 次回の活動報告で解説いたします!
純綿大吟醸タオルのパイルに使用されているのはアメリカ カリフォルニア州サンホーキンバレー産のスーピマコットンです。スーピマコットンはアメリカのカリフォルニア州、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の4州のみで栽培されている超長綿(繊維が長くて細い)で、スーピマ協会の商標です。スーピマコットンの中でも最高の品質を誇るのがこのサンホーキンバレー産。現状選択できる最良のコットンです。 細くて長くその上光沢もあるスーピマコットンを使うことで、柔らかくてすべすべして摩擦が少なく毛羽落ちも少ないタオルが出来上がります。 今回の純綿大吟醸タオルは、この最高級スーピマコットンをただ使っているだけではないのです。吟醸酒がお米を極限まで磨く(削る)のと同様に、スーピマコットンを贅沢にくし削って短い繊維を除去しているのです! 繊維を除去する工程をコーマ工程といいます。通常のコーマ工程で全体の繊維のうち13%前後をくしけずりますが、こころばせ純綿大吟醸タオルでは、スーピマコットンの短い繊維をさらにくしけずって、実に7ポイントも多い20%もの繊維を除去しました。まさに極限まで米粒を削る大吟醸酒さながら。大吟醸酒で米を削るようにスーピマコットン繊維の上質な長い繊維だけを使用して糸にしているのです。
純綿大吟醸タオルは製品の仕上げに柔軟剤を使っていません。なのにふわふわ。なので吸水性抜群。純綿大吟醸タオルはいわば化粧をしていなすっぴんタオルなんです!ではモニターさんの声をお届けいたします!!●20代 女性今回をきっかけに、2年ぶりくらいにタオルで顔をふいてみました。「優しく押さえるだけで水分が吸収される…!」タオルは少し強めにスライドさせたり、何回か押さえつけないと完全にふけきれないのがいやで、毎回ティッシュで水分を吸収させている私にとって衝撃と感動でした。よく観察すると一本一本の糸が小さく輪っかになって織りを成し、触れる肌を包み込んでいるように感じました。優しく包み込むとはこのことか、とその細かな技術にもまた感動しました。日本の技術が生み出す感動に触れ、タオルのイメージも変わり、人生がまた豊かになりました!ありがとうございます!●60代 女性とってもふわっふわで驚きました。軽くて吸水性もよく、孫に使ってあげたい優しいタオルです。●20代 女性通常のタオルは数回使わないと、うまく吸収されないのですがこのタオルは最初から吸収力が最高でした。柔らかい肌触りなので、顔をふいたときも気持ちよかったです!できればブランケットサイズで寝る時に包まれたいな …!一回使ったら後に戻れない感があります!!!!
お肌にやさしいタオルにするには、どんな条件をクリアすればいいのだろうか? お肌がとても敏感な方に喜んでいただけるタオルってどんなタオルなんだろうか? 具体的な条件を六つにまとめました。・もちろんやわらいこと!・肌への摩擦が小さいこと・洗濯しても風合いの変化が小さいこと・毛羽が落ちない、お肌に付着しないこと・軽いこと・乾きが早いこと この六つの条件を満たすべく以下の基本商品設計をしました。1)原料選定:超長綿のスーピマコットン使用2)糸設計:短い糸を極限まで削り落とし、甘撚り細番手で紡績3)タオルの設計:細番手の糸を活かす長めのパイル、少し密度を下げて軽い織組織4)仕上げ:化学薬品や合成洗剤を一切排除し、天然酵素と石鹸で仕上げこうして、神様が細部に宿るべく一切の妥協を排して純綿大吟醸タオルを作り上げました。