こうのふくをはじめた当初は、普通に手芸屋さんで出回っている布を使って、服を作るつもりでした。ですが、いくつかサンプルを作ってみて、モニターさんに着てみてもらって、どうしても納得できませんでした。施設でのお洗濯でくちゃくちゃになったり、体が重い人の場合破れてしまったり。。。
納得のいく生地を探しているうちに、出会いが出会いをよんで、織元さんを紹介してもらうことができ、オリジナルで織っていただくことになりました!布は、織り方や糸の太さや本数で、まったく違うものになります。こうのふくオリジナルのダブルガーゼ生地は、一般的なダブルガーゼ生地よりも少し「もっちり」していて透け感がありません。
肌着の役割は、肌を清潔に保つことと、衣服内の温度調節です。肌着は、ある程度肌に密着することで、その上に着る服との間に空間を作って温度を調節します。その役割を担うために、空気を含みやすいダブルガーゼを選び、一般的なパジャマよりもフィット感を意識したパターン(型紙)で製作しています。また、縮みやすい性質がありますので、白で織り上げたものを、後から色を付ける「反染め」にしています。
ご支援が集まれば、この生地をベースに夏仕様・冬仕様の布を織ることもできます。少しの量では単価が高くなりますが、たくさんの量を一度に織ってもらえれば、うんとお安くなります。
気持ちの良い生地で、少しでも快適な1日を過ごしてほしい。数か月で毛玉だらけになる使いすての服ではなく、良いものを着てもらいたい。そんな願いを込めています。