自分で着替えができない人のための服を作ろうと思ったきっかけになった父と次男。
二人が元気だった時の写真です。気持ちがくじけそうになった時は、この写真を見て原点に戻るようにしています。
今の世の中、着るものは山のようにあって、たくさんの中から選べてしかも安いです。本当は、もっとお安くして種類もたくさん作りたいのに、モノを作り出すことに妥協できなくて、今はこれだけしかできていない。そのことに、「結局自己満足なんじゃないだろうか」「求められているものを作れていないのではないだろうか」と、いつも反省しています。
それでも、生地を手に取ってくださった方は、皆様「この生地気持ちいいね!」「きれいな色だね」「こういうの、他にないね」と言ってくださいます。
次男はもうお空に行ってしまいましたが、遺影を見ると喜んでくれている気がします。
寝たきりになって言葉も出ない父ですが、「この生地でもうすぐ新作ができるから待っててね」と語りかけると、「うん、うん」と、嬉しそうな顔をします。
モノつくりはとても厳しい時代ですが、気持ちが負けないようにこの写真を見ながら頑張ります!何卒応援よろしくお願いいたします。