クラウドファンディングをスタートして6日がたちました、たくさんの方にご支援とあたたかいメッセージをいただけてとても嬉しいです。
みなさまからいただいた想いを大切に、しっかりと準備を進めていきたいと思いますのでよろしくおねがいいたします。
さて、こちらの活動報告では、創刊に向けての情報や、取材させていただいた企業・はたらくみなさんのお話で、印象に残ったことなどを報告させていただこうと思います。
遠州地域情報のウェブマガジンTOWTOWMI.jpからはじまった「はままつ仕事図鑑」ですが、これまでにたくさんの方を取材させていただいてきました。
さまざまな産業が育まれてきた浜松市、今は自動車や楽器の街と言われることが多いですが、そのものづくりの基にあるのが「繊維業」です。
浜松を中心とする遠州地域で織られている生地は、「遠州織物」という名称でアパレルの世界では高級生地の産地として知られていて、今もたくさんの高品質な生地がつくられています。
遠州織物の歴史は、トヨタグループの創始者である「豊田佐吉」さんが、今の湖西市で自動織機を発明したことからはじまります。
夜な夜な能率の悪い手織り機で木綿を織る母の姿を見て、自動織機を発明したと言われていますが、そんな時代に使われていた「シャトル織機(しょっき)」という機械を現在でも使っている古橋織布さんを取材させていただきました。
高速に織ることができる最新式の織機と比べて、「シャトル織機」は時間がかかりますが、肌触りの良さや耐久性、そして特別な風合いが生まれるそうです。
現在3代目にあたる古橋社長は、その風合いを絶やしてはいけないと、旧式の「シャトル織機」によるものづくりにこだわって生地づくりを続けてこられました。
そんな古橋織布さんで働いているのは、20〜30代の若手のみなさんです。機織りの現場にこんなに若いみなさんが集まることは稀だそうですが、お話を伺ったみなさんはハツラツと働かれていました。
いろいろな経緯で入社されているみなさんですが、共通して感じたのは、やはり古橋織布さんが生み出す生地の風合いに惹かれていること。
業界以外の一般の方に、なかなか知っていただける機会がないのが課題と感じているそうですが、自分たちの生み出してる生地に誇りを持って働かれています。
古橋社長のお話で印象的だったのは、
「自分が変わることがいちばん大事。誰かがやってくれるわけではないから、自分自身で新しいことを切り開くこと。なんでもそうだけど最初からはうまくいかない、だけど、続けていくことが大切だから。」
という言葉です。
失敗してもいい、大切なのは続けていくこと。
そう思えるのは、この道が生き残る道・未来に続く道なのだと、自分たちの目指す方向をしっかりと見定めているからだと思います。古橋社長の志のもとに集まる、若いみなさんの活躍についてはぜひ書籍でご覧くださいね。