クラウドファンディングをスタートして約1週間となりました。
今朝は、地元の新聞「中日新聞」さんにこちらの「はままつ仕事図鑑」のクラウドファンディングについての記事を掲載していただきました。地域の中で、こうして注目をいただけるのはとても嬉しいです。
さて、活動報告一回目の投稿では、浜松の産業の要「繊維業」に携わる古橋織布さんを紹介させていただきましたが、今回紹介させていただくのは「農業」に携わる浜松市南区鶴見町の「京丸園」さんです。
京丸園さんは、障がいのある方が生き生きと働く『ユニバーサル農園』として全国的に知られている農園で、過去には内閣総理大臣賞を受賞、秋篠宮さまご夫妻も視察に来られたことがあるそうです。
今年は「日本農業大賞」も受賞され、名実ともに浜松を代表する農園さんです。
ものづくりのまちといわれる浜松、その産業の発展の基礎となった繊維業を前回ご紹介しましたが、繊維業が発展した大きな要因に、この地域が綿花の一大産地であったことが挙げられます。
豊かな日照条件や水資源などの環境に恵まれていたことから、農産物である綿花が盛んに作られ、その副産物として機織りの産業につながっていきました。
こうして考えると、農業〜繊維業〜自動車・楽器産業には大きなつながりがあり、お互いが身近に感じていただくことができる産業なのだと感じます。
取材をさせていただいた京丸園さんでは、本当にさまざまな方が働かれていました。
一番若い方は16歳から、82歳のおじいちゃんまで元気いっぱい働かれていて、男女比は女性が6割と、女性も数多く活躍されています。
老若男女、障がいのある方などが、本当に楽しそうに働かれていてどなたに話しかけても笑顔いっぱいにお話してくれるのが印象的でした。
水耕栽培をされる京丸園さんの作られているのは、一般的なミツバなどと比べてサイズの小さなかわいい野菜たちで、「姫みつば」「姫ねぎ」「姫ちんげん」というオリジナルの野菜です。
子育てをしながら、外でも働きたい!と通われている方、京丸園さんで働き出したことがきっかけで資格を取得し自分の道を見出した方、定年退職後に自分のキャリアを活かして働かれている方などが、それぞれの力を活かしておいしい野菜を毎日作っています。
仕事に人を当てはめるのではなく、人に仕事を合わせる。障がいのある方をはじめ、いろんな方が働いている京丸園さんでは、それが自然なことだそうです。
社長の鈴木厚志さんのお話で印象的なのは、
「どんな方でも担えるのが農業だと感じています。地域に根づいて、地域の方が働いてくれるものだからこそ、持続可能な産業。作業を切り出せば、どんな人にも担える仕事がある。そんな懐の深い産業だと僕は感じています。」
という言葉です。
懐の深い農業だからこそ、豊かな浜松の産業の大きな礎となっているのだと感じます。
京丸園さんで働く笑顔いっぱいのみなさんの活躍については、ぜひ書籍でご覧くださいね。