\坂本龍一さんのラジオで活動報告いたしました/
坂本龍一さんのJ-WAVEラジオ番組「RADIO SAKAMOTO」7/7放送回にて、クラファンのスタッフ・エコロジーオンライン上岡裕が、皆様のご支援を背負ったこのクラファン、そしてマダガスカルの現状についてお話させて頂く機会をいただきました!下記リンクから視聴頂けますのでぜひよろしくお願いします。
坂本龍一さんといえば、ミュージシャンとして音楽を通じて社会問題を向き合ってきたお方です。かつてCDの売上金を地雷除去に充てる活動を、Mr.Childrenの桜井和寿さんやGLAYのTAKUROさんらと行いムーブメントを作りました。またアーティストの活動によって環境エネルギーをはじめとした持続可能な社会をつくるための活動をおこなうartists' powerを設立しました。
こんな機会はなかなかありませんので、3年に渡るマダガスカルの支援、きっかけとなった3月の訪問、そして坂本龍一さんとの思い出などについてお伝えしました。専門家でなくてもわかる言葉を使って、私たちのストーリーを中心に、気軽に聴いて頂けるようにお話しました。
肉声で聴いて頂くことで、私たちの活動やマダガスカルの雰囲気をより身近に感じて頂きたいと思います!
※お話しているのは1:49:00~の部分で10分間ほどです。こちらからタイムフリーで視聴することができます。
★radikoから聴く! ⇒クリック!
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私たちは、ご支援への最大のお返しはクラファンの成果(マダガスカルの森への貢献度)だと考えています。そのために活用できる各所メディアとの連携を、引き続き残り17日も、最大限アタックして、応援に応えられるよう努力しますので、どうかお力を貸してください。よろしくお願い致します!!
\音声でお聴き頂けない方へ、全文掲載いたします/
「エコロジーオンライン、上岡裕がお届けします。
3月にマダガスカルを訪問しました。もう3年に渡ってマダガスカルの支援をしているんですけども、僕らがやってるのは、マダガスカルに自然エネルギーを普及させるという活動なんですね。といっても、日本みたいに電気が全国に張ってるわけじゃないので、どちらかと言うと調理とかの熱を自然エネルギーでやろうというような取り組みで行っています。その調理に使うエネルギーを牛とか豚とかの家畜の糞尿から取り出すメタンガスでやるんですけど、それの普及のお仕事。あとは小学校での自然エネルギーのワークショップ。この2本の大きな目標があって行ってきました。バイオガスの方は、既に2基、エコロジーオンラインが作ったものが動き始めて、牛の糞尿から炎が生まれて、それで調理をしてくれる農民の方が出てきたりなんかして、それはすごく感動的な話なんですけど。で、こういった取り組みをタイのチェンマイ大学の先生とやっていて、日本とタイの人たちが連携ししながら、マダガスカルでバイオガスを普及するために頑張っています。今の所、2基ですけど、これを10基、50基、100基に増やすためにいろいろ頑張っています。そのためにエコロジーオンラインだけではこういう仕事はできないので、現地にNGOを作りました。「Madagasikara Mirai (マダガスカル・みらい)」っていうNGOなんですけど、"Mirai" はマダガスカル語で "手を繋ごう" っていう意味があって、いわゆる "絆" っていう意味なんですけど、日本語の未来っていう言葉と、マダガスカル語の絆、パートナーシップっていう言葉が両方使えるので、そのNGOでいろいろ頑張ろうと、現地の人たちと意見交換しているんですけど。で、彼らがやっぱり、森がなくなってきてるので森を再生したいというようなことで、植林事業なんかもやっているんですけど、マダガスカルといえば、キツネザルであるとかカメレオンをイメージする方もいるんですけど、バオバブという木が有名で「バオバブ、見に行きたいなあ」と言われる方も多くて。そのバオバブが、実は原因がよく分からないらしいんですけど、すごく倒れていっているというような状況があるようで、見に行きました。で、実際にその現場を見てみると、バオバブの巨木だけが立っているというような状況になっているんですね。現地の人に聞いてみると、森を焼いて畑にしてしまうということで、巨木のバオバブだけが残っているというような状況で。で、ガイドの人に聞くと、バオバブっていうのはもともと "森の母" と言われた木なんだけど、森の母が森を失ってしまって、バオバブだけが残った。で、例えば風が吹いたら、森があれば森が吸収してくれていたのが、強風が当たるようになってしまったし、雷みたいなものも当たりやすくなってしまった。それが原因としてあるんじゃないかと言っていました。やっぱり気候変動でフランス、ヨーロッパを中心にすごい熱波が襲ってますけど、その異常気象が多くなって、サイクロンであるとか、日本では台風であるとか、そういものが大きくなるって言われているので、そういう人為的な森を失った事と、気候変動によるそういったものがバオバブに大きな影響が出てるんじゃないかなという風に感じました。また、森が失われる原因で焼畑もあるんだけど、現地の人たちが実は森が近くにあると、それを怖がるというようなことがまだまだあるらしくて、森がどうやって地域の中で貢献してるかっていうようなことが逆にあまり伝えられていないと。いうようなことがあって、そういう人たちに森の大切さを伝えていかないと、結果、僕らが一生懸命、植林をしても、森が焼かれてしまったり切られてしまったりするので、何とかそこを改善できないかなと考えました。ただ、現地は電気がないのでテレビなんかも見れないですし、新聞も届かない。その中で、ラジオだけは聞けるっていう話があるので、住民の人たちが情報の頼りにしているラジオで何かできないかということになり、だったら音楽を作るのかなあという話になりました。マダガスカルの子供たちも現地の大人も、すごくダンスをするのが大好きなので、音楽はとてもよく聴くので、じゃあ音楽を作ろう。ということで、日本に戻って、「【音楽でSDGsを!】マダガスカルの子どもたちと、歌って、踊って、森をまもろう!」というクラウドファンディング企画を立てて、いま頑張っているところです。8月末には横浜で、TICAD7という、(第7回)アフリカ開発会議があるので、曲の発表はそれに合わせてやりたいなと持っていて、僕らの取り組みも、その会議に出られることになったので調整をしているところです。」
「アフリカといえば、坂本さんと出会った頃、坂本さんがアフリカのある村に行って、村長から「村人たちがゴミをポイポイ捨てちゃうんで、ゴミが大変なんだよね。」という相談をされて、アフリカのゴミ問題に詳しい人いないかなあ、なんて相談されたのを思い出します。今から思えば、プラスチックとかそういうものがアフリカの文化に、経済に入り始めて、それを適切に処理する文化がないままに、商品経済だけが進んでしまったということだったのかなと思いますけど。アフリカに行ってみると、森林破壊も酷いし、プラスチックのゴミ問題なんかも多くあります。何とかアフリカの大自然を僕らも、小さな力ですけど、というふうに思いながら頑張っています。」