▼はじめにご挨拶
南山大学外国語学部英米学科平岩ゼミです。私たちは外国語学部でありながら国際経済を学んでいます。語学力・異文化理解+経済学を体現し、よりグローバルな視点で経済をもとに物事を捉えています。私たちは、その一環としてゼミでルンアルンプロジェクトの支援を行っています。
▼ルンアルンプロジェクトとは…
ルンアルンとはタイ語で暁という意味で、中野穂積さんという方がタイの山岳民族の人々のために創設されたプロジェクトです。タイのチェンマイにはそれぞれ独自の文化や言語を持ち、100万人ほどの民族が山岳地帯に居住しています。タイの山岳民族の一つの大きな収入源として、コーヒーがあります。(詳しい概要はhttp://rungarun-akatsuki.jimdo.com/にて中野穂積さんが語っていらっしゃるのでそちらをご参照ください。)
▼このプロジェクトで実現したいこと
①タイの山岳民族の青少年育成の支援
②フェアトレードコーヒーを通して、ルンアルンプロジェクトを知っていただく
の2つです。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
2016年2月の終わりから3月の初めの約1週間にゼミのメンバーで現地のチェンマイ、そしてタイ山岳部に行ってきました。
きっかけは3年前からゼミの一環として行われていたルンアルンプロジェクトの支援を「継続していきたい」、「中野さんの活動を知り、協力したい」そして「自分たちの目で確かめてタイ山岳民族の現状を知りたい」との思いがあったからです。
現地では中野さんがタイ山岳民族の支援を目的に運営されている「暁の家」とよばれる場所においてタイ山岳民族の青少年たちとお会いしました。
タイ山岳民族の中には政情不安によりミャンマーから来た人々などがおり、戸籍がそもそも存在しない場合があります。それにより、大学への入学や就職が困難となっている状況です。
そのため、中野さんは彼らの「教育・就業支援」の一環としてタイ山岳部でコーヒー栽培を支援しています。特に、働きながらでないと就学できない青少年への職業訓練としてコーヒー栽培を支援しています。
下記の写真は実際にコーヒー栽培の様子を見学させていただいたときのものです。
(上記の写真はチェンマイ大学の教授がコーヒーの害虫駆除装置を山岳民族に教えている様子)
(実際に害虫駆除をしている様子)
タイ山岳部に滞在したのは1週間弱ですが、私たちはタイ山岳民族が民族の誇りや伝統を継承しつつもコーヒー栽培を通して「新たなことに挑戦」し続けようとしているのを目の当たりにしました。また、それを支えていらっしゃる中野さんの活動も現地で確認することができました。
私たちはただタイ山岳民族や中野さんの活動(ルンアルンプロジェクト)を現地で見て学ぶだけではなく、実際に学んだことを生かそうと思いました。
そこで、11月に行われた大学祭でルンアルンプロジェクトの一環としてフェアトレードコーヒーを提供するカフェを出展しました。二日間で200杯を超えるコーヒーを売ることに成功しました。
「フェアトレードコーヒーは高いからコンビニのコーヒーでいいや」や「手軽にコーヒーを飲みたい」といった声が聞こえることもあり、理解していただけない部分があると感じ落胆いたしました。
しかし、「タイ山岳部でコーヒーが栽培されているとは知らなかった」や「なんでこんなおいしいコーヒーをもっと宣伝しないの?」といったお声もたくさんいただきました。
私たちは「現地に赴いて学んできたルンアルンプロジェクトを支援してくださる方が日本にもたくさんいる」、「学祭だけではまだ知っていただけていない」、「学祭だけでルンアルンプロジェクトを終わらせてしまうのはもったいない」と感じました。
そのため、私たちが中野さんやタイ山岳民族から学んだ「新たなことへの挑戦」の第一歩として「タイの山岳民族の青少年育成の支援」だけでなく、「フェアトレードコーヒーを通して、ルンアルンプロジェクトを知ってもらう」ことを実現するためクラウドファンディングを企画しました。
▼資金の使い道
・「暁の家」の運営資金
(暁の家の修繕費、食費、水道・電気・ガスなどのインフラ整備費)
・コーヒー栽培を広めるための資金
(コーヒーの苗【2011年には村人から借りた山の畑に5000本のコーヒーの苗木を植えました。】、無農薬かつ収穫までには約2年かかるため維持費・人件費が必要、村人から借りる土地代)
▼リターンについて
3タイプのリターンを用意しています。
①3000円の場合
・お礼状
・100gのコーヒー
②5000円の場合
・お礼状
・200gのコーヒー(粉)
③10000円の場合
・お礼状
・200gのコーヒー(粉)
・タイ山岳民族が作成した民芸品
を考えております。
▼最後に
学生である私たちも「教育を受けている身」として、就業を含め「教育」がいかに重要であるかは身に染みて理解しております。世界では、まだ知られていないところで「教育」を受けられずにいる人々もいます。国際経済を学び、グローバルな視点で物事を捉えてる身として世界中で「新たなことに挑戦」しようとしている人々へ手を差し伸べ、彼らとともに成長していくことは私たちの責務ではないかと感じています。最後になりますが、一人でも多くの方に活動を知っていただき、賛同していただければ幸いです。
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