2019/06/26 00:05

なぜセキュリティ関連企業はクラウドベースのパスワード管理を推奨するようになったのか?

あくまで私見ですが、おそらく正解だと思ってます。結論から言いますと、ローカルアプリでやることが無くなったから、次に儲けられる場所としてクラウドに活路を見出そうとして苦心しているのだと考えられます。

かつて、セキュリティ関連企業は、アンチウィルスソフトを主にWindowsパソコン用に販売してました。常に最新にするためにユーザは月額契約をしていたわけですが、macOSのほうはOS標準でもアンチウィルス機能があったり、macOS自体を狙うウィルスの数がWindowsよりも少ないということもあって、主戦場はWindowsだったわけです。

ここ10年程でパソコンよりもスマホやタブレットが増えてきて、AndroidやiOS機器のユーザー数が増えましたが、それらのOS上でアンチウィルスソフトができることはユーザーレベルのアプリの制限からして限られます。むしろ無いほうがいい程度の価値しかないのです。

Windows10の時代になってOS自体のアンチウィルス性能も安定してきました。最近の研究ではOS標準だけで問題ないという調査結果もあるほどで、別途アンチウィルスのためにソフトを購入する必要性が薄れてきました。一部のメーカーでは最後の投げ売りとばかりに永年無料の商品を販売したり、フリーのアンチウィルスソフトでも十分に使えるものも出てきました。そのような事情でセキュリティ関連企業のかつてドル箱コンテンツであったパソコンローカルで動作するアンチウィルスソフトの売り上げは減ったのです。

Windows上でやることが無くなってしまった以上、なんとか次の儲けられる市場を探す必要があったのでしょう。アカウント管理をクラウドサービスで管理するということをやり始めます。もちろんユーザーにはそれが安全でかつ便利という宣伝を行うのです。ソーシャルログインが一般化する中でユーザーもそれほど抵抗なくクラウドサービスを利用するようになります。どの企業も同じ流れでサービス展開していくので、あとは囲い込みの競争になるのです。

これがおそらく知っていてもそうとは言えない不都合な真実でしょう。

一度少しだけ世の中の流れに乗らずに歩みを止めてみませんか?そして考えてみて良ければそのままでもいいですし、悪ければなにか変える必要があります。

少し変えてみようと思った方は自分の手元で管理できるパスワードマネージャ専用ガジェットを使ってみましょう。使う手間は少しあります。しかし、きっと少し、そしてもう少し変わります。

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