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この度、皆さまにもっと「カランコエ」を知って頂きたいと思い、著者のたけまつさまに「カランコエ」創作秘話について語って頂きました!
本日から数回に分けて、皆さまにお届けしていきたいと思います。
作品はもちろんですが、その背景にある『創作ストーリー』も合わせて、皆さまにお楽しみいただけたら幸いです。
■描けば描くほどに「好き」が分からなくなっていた
「カランコエ」は高校3年生の男女7人の恋や家族との関係、進路に悩みながらもそれぞれが成長して行く青春ストーリーです。 高校生の等身大の悩みやこの時期にしか経験できないたくさんの楽しいことに共感したり懐かしさを覚えたり、一緒に青春できる作品です。
そもそもこの作品が生まれたきっかけですが、当時私は雑誌への投稿をしていて、そこで恋愛漫画を担当さんご指導のもと描いていました。 しかし当時はデビューしたいという焦りが強いあまりに今思えばなんとも酷いネームを担当さんに送り続ける日々、そして当然ボツの嵐です。
描けば描くほどに好きって何だろう?とわからなくなっていきました。今思い出しても悪いのは100%私なんですけどね、読者のことなんて一切考えずに私利私欲で動いていたわけですからそんなものが通るはずはありません。当時の担当さんには本当に迷惑ばかりかけていて申し訳ない気持ちでいっぱいです…
ネガティブは置いといて話を戻しますが、私は「誰かを好きになること」がどういうことかわからなくなりました。いわゆる恋愛感情感情はわかります。でもそれを自分が描くという立場になるとどうしてもわからない。ここで全てをリセットするために投稿は一旦お休みすることにしました。
■すぐに飽きるだろうと思って描き始めた「カランコエ」
そして私はある日、自分の好きなものを詰め込んだ漫画で自分も描きながら「誰かを好きになること」を登場人物と一緒に知っていける作品を作ろうと思い立ちました。 そこで生まれたのがこの「カランコエ」でした。とはいえ完全に見切り発車です。
ゴールは考えておらず、とりあえず描いて、飽きたらやめればいいと思って描き始めました。この作品を描き始めるまでは自分の趣味で始めた連載作品を一度も完結させたことはなかったのでどうせまたすぐ飽きるだろうと高を括っていたので正直ここまで続いているのには自分でも驚いています。
ストーリーとキャラは並行して作りました。私はキャラは絵にする前に文字の情報だけで作ります。郁ちゃんはそばかすのあるツンデレとか。私が恋愛をどう描けばいいのかわからないのでヒロインは恋愛がわからない、じゃあ感情もなくて少しずつ知って行く感じとか…という風に作り上げて行きました。
一番キャラ作りに悩んだのは主人公の陽都です。見た目も別に私の好みが反映されているわけでもなく、どこにでもいるようなちょっと勉強が苦手な普通の男の子ってどんなだ…?とかなりフワフワした感じで進めたので旧Ver.では人間観察とかやってるような奴になってたりします。
■タイトルの由来
タイトル決めは最後まで悩み続けていました。な〜んか良い感じのタイトルないかなぁと。タイトルに迷った時はネットで色々な単語を調べまくったりするのでその中で花言葉とかどうだろう、と考えて花言葉が載っているサイトを眺めていました。
候補に何があったかはもう覚えていませんが、「カランコエ」という字面を目にした時から何だか語呂というか音の響きがいいなと感じて花言葉を見てみると花言葉も作品にぴったりだと感じました。 花言葉にも色々ありますがこの作品では「たくさんの小さな思い出」の意味をタイトルに込めています。
この作品を描き始めたのは2015年のちょうど今頃だったでしょうか。第1話はフルデジタルで描いた覚えがあります。 まだ板タブでちまちまと描いていました。なかなか進まないけどとにかく描くのが楽しかったことは覚えていますし今でもその気持ちは変わりません。
7月までには公開するぞ…!と思いつつも月日は流れ、気がつけば9月も目前。
どうしても8月中に公開したい!ということでPixivに本当に日付が変わる2分前にUPしました。
そんなギリギリセーフな状態から、「カランコエ」はスタートしたのでした。
〜明日に続く〜