全てのきっかけは2001年のFUJI ROCK FESTIVAL。初日トラビス、マニックストリートプリーチャーズ、オアシスが初日に立て続けに出演するというとんでもないラインナップ。二日目にもニール・ヤング、アラニス・モリセット、ニューオーダー。三日目にはTOOL、そしてエミネム!この年は今思えばフジロックが世界のフェスに肩を並べた年だったと思います。もともと1999年くらいからライジング・サンや地方の野外フェスへ足を運んでいて、「いつかはフジロックへ」という思いがあったので、このラインナップで行くしかない! と初めてフジロックへ参加しました。 参加したフジロックは全てが想像を超えてました。規模、ラインナップ、そして人。そこは当時の僕が今まで体験したことがない、楽園と呼ぶにふさわしい場所でした。前夜祭から4日間キャンプで参加したのですが、その4日間は「何を見るか」「何を食べるか」「いつ寝るか」くらいしか考えなかったと思います。もちろん、山の中で過ごすという事は非日常であり、便利ではありません。会場間が遠いからよく歩くとか、キャンプ場は斜めだから寝にくいとか、そういったストレスは多少あるけれど、それを遥かに超える至福の空間がそこにはありました。 出演アーティストや有名人の方がその辺りをウロウロしていたり、寝そべって国内外の一流アーティストの音楽を聴いたり、新しい人との出会いがあったり。「自分のことは自分でする」というDIY精神を持ちながらも、困った人がいたら助けあう。「音楽」というキーワードを通して集まった人たちは、そんな当たり前の事を当たり前のようにしていました。雨が降っても、晴天で暑くても、何があっても揺るがない最高の場所がFUJI ROCK FESTIVALだと思います。 フジロックで味わった体験が、もしも自分が住んでいる町でできたら最高じゃないか。そうした想いがフジロックに例年参加する度に強くなりました。ライブハウスなどで色々とイベントをやったりしてきましたが、野外フェスを開催してみたいという想いは年々強くなっていったように思えます。そして、色んなタイミングや出会いやきっかけを経て、2012年、hoshiotoとして具現化することができました。山の上の小さな場所で、本当に手作りだけど出演者、お客さん、スタッフで作り上げるイベントができ、自分が作りたかったものが少しできたように思えました。それからは毎年、自分が思い描いているものに近づけられるように新しいことを増やしていきました。 ですが、これまでにhoshiotoを5回開催してきましたが、自分がやりたいことやもっとお客さんに体感してもらいたいことのまだ半分くらいしかできていません。今年、色々な事情があり開催場所が移動しますが、移動する先の井原市青野町にある葡萄浪漫館では、そのやりたいことがかなり実現できるのではと思っております。今までの会場よりも広い事、そして今までの会場にはなかった広大な自然がすぐそばにある事。 具体的に言うと、hoshioto'17では音楽だけではない総合的なフェスティバルを目指しています。例えば、ずっとやりたかったキャンプフェスとして一歩踏みだそうと思ってます。今までの会場ではゆっくりした空間を作ることができませんでしたが、新しい会場ではタープを張ったりテントを立てたりしてゆっくりのんびりと音楽を聞く事ができる空間を作りたいと思ってます。他にも森に囲まれた空間でゆっくりできるようにハンモックを設置したり、遊べる場所などを設置したいと思ってます。また、これも今までできなかった会場内の装飾にもこだわって「非日常的空間」をもっともっと作り出していきたいと思います。 「新しい会場で、新しい挑戦を!」クラウドファンディングを通じて、hoshiotoをフジロックのような非日常的な空間に近づけたいと思っています。ぜひ応援をよろしくお願いします!
なぜhoshiotoをやろうと思ったか?全てのきっかけとなったFUJI ROCK FESTIVAL 2001
2017/02/05 02:22