POSSE外国人労働サポートセンターの岩橋です。始まって2週間ほどで、すでに115人の方にご支援いただき、感謝しております。
6月26日、高田馬場にある日本語学校「ホツマインターナショナル」を提訴し、厚生労働省にある記者クラブで会見を行いました。その結果、オンラインを含めたたくさんのメディアで記事になりました。今後も情報発信を続けていきますので、引き続きフォローしていただければと思います。
この事件は日本語メディアでも報じられていますが、実は日本に住むフィリピン人向けのオンラインフォーラム「Malago Forum」というサイトでも、タガログ語で事件が報じられています。それをみた外国人(主にフィリピン人)からの相談がいま、次々と寄せられています。
例えば、学費を支払えずにフィリピンに帰国せざるを得なかったが200万円を未払い学費としてフィリピンの実家に請求されたという相談や、日本語学校と提携している介護施設で働かせられているが施設を辞めると学校も卒業できないと脅されている、といった深刻な声が届いています。
こちらは、POSSEのフェイスブックサイトに寄せられた、関東圏に住むフィリピン人からの相談です。
こちらの方は日本語学校を卒業後に就職した企業で朝9時から夜21時まで毎日働かせられているが、残業代が支払われず生活が苦しいと助けを求めてきました。辞めたいけれども「辞めるとビザを更新しない」と脅されていて、辞めるに辞められないと訴えます。
他にも、経営者に殴られて全治2週間の怪我を追って逃げた技能実習生からの相談も寄せられました。
この間、堰を切ったように、相談がメールとフェイスブックを通じて次々届いています。これまで「おかしい」と思っていたけれども、どこにも相談できなかったと相談者は言います。外国人労働者が口をそろえて言うのは「会社や学校が怖い」ということです。
POSSE外国人労働サポートセンターは、まさにこのような状況を変えていくために無料相談窓口を設け、さらに「本当に支援が必要な人は相談もできない」という現状があることから、街頭に出て、聞き取りや相談呼びかけを行うアウトリーチ活動に取り組んでいます。この活動は主に学生ボランティアが担っています。このような現場の地道な活動を通じて、被害者の権利救済を行っていきます。
さらに、相談体制を拡充していくためにもボランティアが必要です。特に、言語が得意な方で外国人労働などの問題に興味がある方は是非一度ご連絡いただけると幸いです。現在は日本語と英語での対応にとどまっていますが、より対応可能な言語を増やしていくことでより多くの外国人の権利救済活動に取り組んでいくことができます。ボランティア活動に興味がある方はぜひお問い合わせください。少しでもお手伝いいただけると、それが必ず大きな力になります。
連絡先:NPO法人POSSE外国人労働サポートセンター
メール:supportcenter@npoposse.jp
ホームページ:https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
また、明日(7月9日火曜日)は、テレビ東京の夕方4時54分からの番組「ゆうがたサテライト」(https://www.tv-tokyo.co.jp/you/cast/ )で今回の事案が紹介されます。日本語学校と会社が本人を呼び出し、退職・退学・帰国を促した際の映像も流れるようですので、ぜひご覧ください。