昨日(7月9日)16時54分から放送されたテレビ東京「ゆうがたサテライト」で、アンさんの事案が紹介されました!
「外国人労働者150万人時代 過酷な環境 新たな実態も…」のコーナーで外国人技能実習生の問題と合わせて、アンさんのような留学生が置かれた過酷な労働環境、そして「おかしい」と声をあげると学校を退学させられ帰国を促されるという人権侵害について取り上げられました。
番組を生で見られなかった方は、番組ホームページ(https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/you/news/post_181015/)に同じ内容がアップされていますので、ぜひご覧ください。
番組では、今年1月23日にアンさんが「強制帰国」させられそうになった際のやり取りが放送されました。この日、普段どおり朝、学校に向かうと職員から会議室に来るよう促されました。アンさんが会議室に入ると、そこには日本語学校の職員とともに働いていた介護施設の社長と施設長がいることに気が付きました。そして、介護施設の社長から「もう会社に来なくていい。仕事はもうない」と一方に告げられ辞めさせられてしまいました。
しかし、同席していた日本語学校職員から「会社と学校はセットだから」、仕事先を辞めたら学校を退学してその日のうちに帰国しないといけないと告げられました。
寮に住んでいたアンさんはその日に逃げ出し、駅で手当たり次第に「助けて」と声を掛けていたところ、たまたま英語ができる日本人に出会い、その方からPOSSEに連絡がありました。もしそのまま帰国させられていたり、偶然助けてくれる人に出会わなかったら、今回の問題は完全に闇に葬られてしまっていたと思います。
なお、働いていた会社は退職させた責任を認めましたが、退学および帰国を促した日本語学校は責任を認めていません。今後は学校の責任を裁判で追求していくことになりますが、この裁判は、単にホツマインターナショナルという一日本語学校に責任を追求するものではなく、外国人や留学生全体の人権を守るためでもあります。アンさん自身、裁判を提起してメディアに発信するのを決めた際に、「私は自分のためにではなくフィリピン人や留学生、外国人のために闘おうと思いました」と言っていました。
外国人が日本で安心して働けるような環境を作っていくためにも、外国人労働サポートセンターは相談体制を強化し、街頭での聞き取り調査を行っていきます。また外国人からの相談に対応するためのボランティアも募集しています。興味がある方は、ぜひ一度ご連絡ください。
NPO法人POSSE外国人労働サポートセンター
supportcenter@npoposse.jp
https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
(写真はすべて放送された番組のスクリーンショットです。)