またしても監督の大久保です。
いつも読んでくれているそこのあなた、どうもありがとうございます。支援して頂いた方々、毎回毎回言っていますが本当にありがとうございます。600円あれば買える小道具があり、行けるロケ地があり、上がるクオリティがあります。100円単位で戦いながら小道具、装飾、日々買い続けています。
今日は京都の某大学内の施設でロケ地交渉をした後、劇中で西岡サトミ(仲野瑠花)が最高にハッピーな研究をしちゃう実験室のロケ地候補のお店に突撃したのですが、閉まっていました。(連絡する術もなく営業時間帯も不明)
この実験室のシーンを撮るため、5月下旬頃からめっちゃくちゃ様々な施設、大学、専門学校等を交渉しまくりましたがほとんど断られ、マジで途方に暮れています。現段階での最終候補が三つあるのですが……果たして実験室シーンはどんな仕上がりになるのでしょうか!!楽しみですね!!(不安による嘔吐)
クランクイン日は7月29日からです。そして(現段階の予定では)9月末まで撮影が続きます。撮影日数で言うと30日間ぐらい。頭がおかしいですね!!
僕自身、三か月間ぐらいかけて飛び飛びの撮影でドキュメンタリー映画を撮ったことがありますが、今回の『Cosmetic DNA』のような完全なフィクションの劇映画を、こんな長期間、この尺で撮ったことがありません。今から終わった後のことを考えるのも野暮ですが、クランクアップの日の自分がどんな精神状態なのか、今は和気あいあいとしたキャスト間の関係もどうなってしまうのか、不安で不安で堪りません。
ふとした瞬間に「まともに就職もしないで自分は何をやっているんだろう」と考えてしまう時もあります。それでも自分の脚本を読み返す度、キャスト兼助監督の西面の熱意に触れる度、そして藤井さん、花田さん、仲野さんが東条アヤカ、松井ユミ、西岡サトミとなってスクリーンで跳ね暴れ回る画を想像する度、心の底から「死ぬ気でやろう」という気になります。
ロケ地数、キャスト数、今まで自分のやってきたことのどれよりも規格外のスケールで準備が進んでおり、もはや何が普通で何が異常なのかもわからなくなってきた最近、もはや失うものなど何もないという気概で挑んでいくしかありません。この『Cosmetic DNA』が、迫害され、差別され、不当に扱われ、疎外感、孤独感を抱えてしまった全ての人にとっての、小さな小さな希望の光となりますように。
今後ともご支援・ご協力・ラブコール等よろしくお願い致します。
大久保