はじめに・ご挨拶
こんにちは。
大学生になってから初めて和楽器に出会いその魅力に惹き込まれ、始めてから3年で津軽三味線のプロの方と全国大会に出場・優勝し、4年目に正月におなじみの格付けチェックで演奏をした一学生の鈴木隆也という者です。
普段は国立大学の理工系学生をやっています。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
このプロジェクトで実現したいこと
洋楽器では、楽器の構造や発音の原理、良い音の出し方、効率的な練習法といったことを、全世界共通の認識の下でどこへ行っても指導を受けることが可能です。
しかし尺八の稽古は、音をどのように鳴らすか、原理がどうなっているのかの説明が甘いまま、曲を進めていくうちによくなることを期待する…といった具合で、指導側の共通認識は甘く、各々のセンスに頼り切った指導があることも事実です。
英語でいうアルファベットやフォニックス、算数でいう四則演算、国語でいう五十音などに当たる、基礎理論の指導がすっぽり抜けているので、教授される側がセカンドオピニオンに当たる指導を受けようにも、教本や教則動画、プロの演奏家の絶対数も少なく、肝心のわからないところで我流に走らざるを得ないということもあります。
そういった指導があるなかで、基本的な吹奏原理を学ぶ機会を増やすことにより、全国にたくさんある大学の部活、サークルなどで初めて和楽器に触れる学生たち、和楽器の活動を知り興味を持って始めてくださる方々が、だれもが素直に飲み込めて、1歩でも早く成長できるような教本を創り上げることを目的とした企画です。
このクラウドファンディングを通じた書籍化に当たって、教本の内容の充実はもちろん、本としての機能性、耐久性などに妥協しないで進行させていきたいです。
プロジェクトをやろうと思った理由
今年度入学してきた学生に向けて尺八を指導する機会があり、その際に全く楽器自体を触った事がない学生へ自分の吹奏イメージや実際に起きていることを説明したところ、数年間練習している人と遜色のない音色を響かせることができたことで、この指導法を磨いて書籍化したいという思いが生まれました。
また、プロの方々との交流で、だれもが新しい世代の成長を願ってくださっていること、自ら長い時間をかけて習得した技術を惜しまず伝えてくださることなどを通じ、同じように自分のできる範囲で他の人へ最大限技術を伝えたいと強く感じました。
この企画にあたって、自分の指導法を欲してくださる方々がかなりおおく、文章化した草案をみて応援してくださる方が多かったことも、クラウドファンディングに踏み切った大きな理由です。
これまでの活動
16' 国立劇場大劇場にて演奏会出演
17' 津軽三味線世界大会 グループC 優勝
18' 新春格付けチェック 演奏出演
18'~現在 吹奏のための基礎的な理論をまとめ、指導活動を続ける
大学生になり初めて出会った和楽器のサークル活動に入り、初心者ながら曲のみを進めていくような体系に疑問を持ち、空いている時間で良い音を出すための試行錯誤を毎日3~4時間費やす。これにより、吹奏法が間違っていても、論理的に考えることで自力で他の解決策を提示することができるようになる。
工房へ出向き、プロの方々の演奏法や指導法を学ばせてもらうことや、製品の製造、設計等で働かせてもらうことといった第一線に身を置く経験を積んで、適切な指導の大切さ、現状の甘さを理解する。
3Dプリンターや、金属精密加工による楽器政策を通じて、管楽器として重要な内径構造の意味や吹奏法を理解すると同時に、学生、演奏家の方々と話を重ね、指導法に芯を持たせることができた。
そして、書籍化をするための草案をこれまでの活動を元に記述することができた。
資金の使い道
教本の印刷に当たり、安価な印刷法ではなく、できるだけ見やすいよう、より頑丈になるよう、上質な用紙を使用する為。
オプションで選択可能な、本の耐久性を上げる加工の為。
ラミネート加工や、表紙裏の補強材の挿入、高級感の出る紙の利用など。
リターンについて
書籍化した際の郵送もしくは手渡し。
PDF等の電子形式での受け渡しも可能とします。
高額援助をしてくださる方へは、書籍を利用したマンツーマンでのレッスンも考えております。
実施スケジュール
クラウドファンディングで資金調達中に、同時並行で草案を完成させ、調達期間終了後に実際の印刷を開始、8月上旬を目安に書籍の販売を目指します。
最後に
これを機に、邦楽の世界に新しい流れを造ります!!
応援よろしくお願いいたします
最新の活動報告
もっと見る教本完成のお知らせと、発送するにあたってのお願いです
2019/10/05 13:19先月入稿致しました教本の方が無事印刷され、完成品が手元に届きました!当初の予定より遅れてしまい申し訳ございませんが、皆さまのご支援のおかげでようやくここまで来ることが出来ました、大変ありがとうございました。送られてきたのがとても大きなダンボール二箱という想定外のボリューム感でしたので、郵便局に持ち込む都合上順次発送という形になりますがご了承ください。教本をお送りさせていただくにあたって、皆様に一つお願いがあります。当プロジェクトは予想を遥かに超えた多くの方にご支援頂きましたが、教本の製作時間、印刷費用、リターンのレッスンなどを考慮致しますと、どうしても当初の予定よりも金銭的・時間的なコストが多くなってしまいました。つきましては大変申し訳ないのですが、教本の送料については着払いという形で皆様にご負担いただきますよう御了承いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。また、リターン用のレッスンに関しましては該当される皆様のスケジュールをメール等で確認後、実施させていただきます。現在リターン用とは別に個別レッスンのご要望もいただいております。こちらに関しましても受付を開始いたしました。リターンとしてのレッスンを受けられる以外の方にもご活用いただければ幸いです。レッスン時間は50分、110分、170分、240分を用意しております。ご希望の方はメール(bbakatuzus@gmail.com)もしくは当ページからお問い合わせください。場所や日時、レッスン料、レッスン内容についてご相談させていただきます。 もっと見る
パトロン数50人達成へのお礼と、現時点での教本内の主な章分けについてご報告します
2019/07/07 21:48プロジェクト開始3日目の本日、50人以上の方々にご支援いただくことができ、支援金額も目標の700%以上を達成することができました!!プロジェクト発足当時はここまでの反響をいただけるとは夢にも思っていませんでしたので、大変うれしい限りです。本当にありがとうございます!!さて、活動内容の進捗報告をまだしておりませんでしたので、当プロジェクトで製作する教本の目指すところとともに、現時点での進行状況をお伝えさせていただきます。教本製作を通じて、僕が目指すものそれは、自分の身体の使い方を深く考察することで、初心者がはじめから効率的な音作りをできて、中上級者が指導へ反映できる、そんな、一見共存できないようなことを可能にする一冊を創ることです。この本で習得を目指すのは、「尺八を"効率の良い音で"吹奏するための身体の使い方」という、日本語でいう五十音の読み書き、英語でいうフォニックス、食事でいう箸の持ち方、などといった、皆がごくごく自然に物事を処理するうえで必要な、大前提の知識を掘り進めたものです。 歌口と自分の息を用いて作るストリーム(まとまった空気の流れ)によって尺八が鳴るんだという基本的なことは、楽器を手にする誰もが想像できることですが、音の出し方単体についての分量が少ない従来の参考書を読み進めていても、歌口とストリーム以外の要素も良い音を出すことに絡んでくる、と気付くことは難しいと言わざるを得ないと感じたのです。ですから、楽器で一番大切な、音を出すという点にフォーカスし、皆さんが初心者のころから自分の身体を器用に使え、現象の理解をすることで自身で問題を解決できる能力をつけるような内容にしようと考えています。 一般的な尺八入門書といえば、琴古流や都山流といった流派の音名や技法、譜面にのっとって、簡単な譜面などを交えて、その都度解説していくものが多く知られています。 その内容には尺八の基本的な吹奏法についての記述ももちろん見受けられますが、座り方、立ち方、尺八を当てる場所・角度、etc…といったようなものについて、序盤でほんの少しのページを費やすだけといった、漠然としたものがほとんどです。 これでは、基本的な音の出し方については慣れもあるし頭の片隅に置いておいて大丈夫だから、とにかく運指法や曲を進めていくことで上達していくよ。と言っているのとほぼ同義です。 確かに、あらゆる音を出すための指の置き場所を知ることや譜面の読み方を知ることは、曲を演奏する以上大変重要なことですし、曲をこなしていくと表現できる幅が増えていくこともその通りだと思います。 これは他の楽器でも同様で、初心者向けの教本は運指や譜面をメインに進んでいくことがほとんどのように思います。ですが、どんな楽器であろうと身体の使い方や楽器の適正な当て方といったことは、普段の練習でよりよい音を求め、曲へフィードバックし、よりよい表現へと昇華させる為に必要な基礎知識なはずです。そのようなことについて初めに詳しく説明がなければ、いつまで経っても湧き上がってくる問題点に気づくことができず、気づいたとしても自力で有効な対応策を考えることができなくなることにつながってしまいます。音名を覚え、曲を進めることがスタートラインなのではなく、効率の良い音を出すこと、豊かな音を出すこと、それがスタートラインであり、永久の課題なのです。これは、楽器の演奏に伸び悩むほとんどの人がレッスンを受けに行って質問する内容が、吹奏時の姿勢や、簡単な演奏法の補正で解消することに表れている通り、基礎的で普遍的な演奏法の理解自体が、プレイヤー皆が一番必要としていることであり、それと同時に、入門書すべてが一番簡単に飛ばしてしまう事項だということです。それらを解消する一冊の、気になる章分けは、いまのところ以下の通りです!!まえがき 1 章 口腔内・喉の開き方 2 章 吹奏時の姿勢 3 章 尺八を持つにあたって 4 章 息・ストリームのイメージ 5 章 歌口とストリームの位置関係 6 章 管頭と、下唇・下顎の位置関係 7 章 豊かな音、良い音。そのイメージ 8 章 メリカリの方法 9 章 必要最低限の筋トレ 10 章 さらなる上達の基本―客観視のススメ 11 章 さらなる上達の基本―感情表現(各章3~5ページほどの分量で、2,3枚ほどのイラストと、それに関連する多めの文章で進んでいきます。内容は少々難しめな上、初心者の方々に向け隅々まで説明していくため、このスタイルといたしました。)序盤は尺八をほとんど持つ場面はなく、イラストを参考に自分の身体を拡げるように動かしてみようという内容です。読者には尺八をはやく吹いてもらいたいのですが、これをすることで始めの音の質が劇的に変わってきますので、ぜひ読み飛ばさずに実践していただきたいです。中盤では尺八を当てるときに持っておくべきイメージをイラストを用いて説明し、そのイメージを活かしながら、実際に尺八を持って音を出していきます。現在この部分の本文を書き進めているところです。大体の文字数としては13,000字程度進んでおります!!!終盤では、この基本的な吹奏法をマスターしたうえで次にどこへ向かっていくべきなのか、各々の手助けになるようなトレーニング方法を紹介する予定です。おそらく中上級者の方が読む場合は当たり前の内容に思えるかもしれません。が、イメージを具体化する際の手法として、イラスト、手や指といったような、あまり普段使わない手段によって話を進めていきますので、新しい観方を授けるとともに、皆さんの頭の中の整理に一役買ってくれると信じております!まだまだ完成は先になりそうですが、暖かく見守っていただけると幸いです引き続きよろしくお願いいたします もっと見る
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