監督の亀山です。
少し涼しくなってきましたね。
さて本日は、本作の企画を立てた際の「きっかけ」について、お話いたします。
もともと最初は、物語ではなくドキュメンタリーを制作したいと思っていました。
「平成元年生まれ」の私が「平成元年生まれ」の様々な職業の人たちにフォーカスを当てた「平成史」的な作品を作りたいと。
時代が令和に変わるタイミングで、この30年間同世代がどのように生きて、何を感じて成長してきたのか、それを切り取りたいと考えていました。
しかし逆算したところ、それを制作して新元号になるタイミングで公開するには時間が、とてもとても足りませんでした…。
(企画を作り始めたのは2018年春)
加えてそもそも「平成元年生まれ」の様々な職業の人を探すところからスタートするという体力の必要な企画だったため、ドキュメンタリーとしての形ではなく、ドラマ形式でなにか「平成生まれ」にフォーカスを当てる作品が作れないかと、プロデュース部と協議しました。
その当初、なんとなーく私が思い描いていたのは、やはり「女性を主人公に物語を書こう」ということ。
【 同じ平成元年生まれの女性たちは、今どんな物語を持っているのだろうか? 】
振り返ってみると、平成生まれの友人たちは、次々に結婚・出産・子育てというライフイベントを迎えていました。
私は20代前半の頃とはまったく違う環境・壁に当たっている彼女たちの様子を、日々SNSを通して目の当たりにし、「大変だなあ」と他人事のように思いながらも「いつかは私もあちら側に行くのだろうか」と不安を抱えていました。
実際、2人の子供を育てながら働いている友人たちもいますし、結婚したけれどまだ子供がいない友人たちもいます。
センシティブな話だと、マタハラを受けた人も流産を経験した人も離婚した人もいます。
それぞれがそれぞれの事情を持ちながら生きている、というのを、身近な友人たちから教えられるにつれ、「この人たちの話を撮りたい」という気持ちが湧いてきました。
SNSを開けば、彼女たちの本音は、私たちの手の中にあります。
こんなにすぐ近くにヒントが落ちているのに、どうして彼女たちの悩みやトラブルはなくならないのだろう?
映画で彼女たちのリアルを描いて、皆で考えて、少しでも未来が明るくなってくれたら…
そんな願いから、この『マイライフ、ママライフ』の企画を立ち上げました。
正直残念なことに、私自身のライフはなんのイベントも迎えてはいません。
しかし、こうして身の回りの友人たちの感情や生活や経験を、日々無意識のうちにシナリオハンティングすることで、今の『マイライフ、ママライフ』の原形が作られたのではないかと感じています。
事実は小説よりも奇なり。
皆さんも、家族や仕事については色々と思うところがあるでしょう。
結婚していても、していなくても。
人生は思いのほか映画やドラマ以上に波乱万丈だったりしますから。
というところで、この作品の「きっかけ」のお話は一旦終わりになります。
これからは、私の知人・友人でもある監督さん、脚本家さん、クリエイターのみなさまからの応援メッセージをご紹介すると共に、徐々に大詰めになっていく撮影準備についての報告も掲載してまいりたいと思います!
※ 撮影準備の進捗報告は、パトロン様限定公開の記事になります。ご覧になりたい方は、恐れ入りますがご支援のお申し込みをお願い致します!
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引き続き、皆様のあたたかいご支援・ご声援のほど、何卒宜しくお願い致します!
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